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今年で15回目となる2年に1度の世界最大級の食の祭典 テッラ・マードレ(母なる大地) =サローネ・デル・グスト(食の見本市) が、無事閉幕しました。
スローフード協会、ピエモンテ州、トリノ市が主催となり、農業省、森林省、観光省や、外務省の後援のもと、イタリアの北から南の州ごとに分かれた厳選特産品が並ぶ見本市です。イタリア国内の食品以外にも、インターナショナルなブースもあり、スローフード日本も今年も盛り上がっていました。
開催地は、鉄鋼業の工場跡地が多目的なスペースに生まれ変わった ドーラ公園。
実は、これもスローフード協会が掲げる精神のひとつなのです。 産業跡地を用途転換し、イタリアらしく斬新にも工場の一部をそのままデザインの一部として活用、多目的なイベントスペースへと再生させています。
官と民の連携、民間団体による様々な草の根運動が、地域、住民の生活を豊かにすることに繋がっているのです。食の複合施設 Eataly イータリー本店もその代表的存在です。
ドーラ公園のオープンスペースでの開催に変更してからは、入場料は無料です。開放感があり、誰もが楽しめる見本市です。何より、その場で試食、購入ができるのも魅力です。
広い敷地には、フードトラック、クラフトビール、そしてイタリア全土のワインが3ユーロから楽しめるワインコーナーもあり、終日楽しめる食の祭典です。
その他、600以上の講演、セミナー、試食付きのワークショップも開催され、一部は有料となりますが、無料で参加できるイベントも多数あります。
次回の開催は、2年後となります。
2年は待ちきれない!という方の為にお知らせです。実は、スローフード協会は、隔年でイベントを開催しています。トリノの"Terra Madre" (テッラマードレ サローネデルグスト)、そして、スローフード協会の本部があるブラという町で"Cheese" (チーズ) チーズ見本市が行われます。是非、秋の味覚をピエモンテ州にてお楽しみください。