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イタリアにある楽園「サルデーニャ(Sardegna)」をご存知ですか?
地中海に浮かぶ島サルデーニャは、透明度の高い海と白い砂浜があることで有名な場所。
コバルトブルーやターコイズブルーに輝く美しい海は人々を魅了し、ヨーロッパを中心に世界各国からセレブや著名人が訪れています。
サルデーニャ島の魅力は、ビーチだけではありません。
紀元前からの歴史があり遺跡や中世の町並みも堪能できる町があるのです。
今回は、美しい海の秘密と歴史ある中世の町、地中海に浮かぶ楽園の魅力をご紹介します。
サルデーニャ島は、イタリアにあるシチリア島の次に大きな島。
イタリア本島の左側に位置し、フランス領土のコルシカ島の下にあるのがサルデーニャ島です。
サルデーニャ島の首都は、南部にあるカリアリ(Cagliari)州。
北部には、2番目に大きな都市サッサリ(Sassari)州があります。
サルデーニャの最大の魅力は、透き通る輝く海と白いホワイトサンドが広がる美しいビーチ。
ビーチ以外にも手付かずの自然もあり、ハイキングコースが楽しめるエリアもあります。
サルデーニャは、ワインの生産地としても知られ、ぶどう畑やワイナリーも点在。
地中海で採れた新鮮なシーフードも味わえ、美食が堪能できるのも楽しみの一つ。
今回筆者が訪れたのは、ミラノから飛行機で1時間ほどのサッサリ州にある「アルゲーロ(Alghero)」という町。
アルゲーロ空港があるので、町の中心地まではタクシーで10分程とアクセスに便利です。
アルゲーロは、サルデーニャ島の北西部に位置し、人口約44,000人の静かな町。
ビーチ沿いにはレストランや海水浴場が軒並び、中世の面影残る旧市街は観光スポットとして知られています。
歴史ある旧市街は、レトロな雰囲気漂う可愛らしい町並みです。
アルゲーロはかつて、スペインのカタルーニャが支配していた時代があり、現在も町中にはイタリア語のほかカタルーニャ語が記載されています。
旧市街を囲むように円形の塔が複数佇み、旧市街の入り口は高い防壁で覆われています。
石畳の道や細い路地を歩いて、散策していると、お土産屋さんやジェラートショップが軒並び、教会や広場につながります。
徒歩でも主要な観光スポットを回ることもできますが、町を知るには現地ツアーもオススメです。
馬車と機関車バスを利用する約20分の観光コースがあります。
(どちらも大人6ユーロ、子ども4ユーロ)
動物を歩かせるのはかわいそうと思いましたが、車は電気自動車。
「フィリッポ」と名付けられたお馬さんが散歩をしながら町を案内してくれました。
町のシンボル「サンタ・マリア大聖堂」
中世の町の主要通りにある16世紀に建てられたゴシック様式のサンタ・マリア大聖堂(Cattedrale di Santa Maria)。
ベルタワーもあり町の外からでも眺めることができる町のシンボルです。
内部の華やかな装飾は圧巻です。
かつて修道士が住んでいた「サン・フランチェスコ教会」
サン・フランチェスコ教会(Complesso Monumentale San Francesco)は、中世の時代まで遡り14世紀に建設された修道院だった場所。
現在は、一般公開され博物館となっています。
ゴシック様式の教会内には、回路のある中庭があり鐘楼を眺めることができる静寂な空間です。
ドームのタイルが美しい「サン・ミケーレ大聖堂」
17 世紀のサン・ミケーレ教会(Chiesa di San Michele)は、マヨリカタイルを敷き詰めた鮮やかなドーム屋根で知られています。タイルは 1960 年代に敷かれたもの。
内部は、筆者が訪れた際は開放されていませんでしたが、ドームは一見の価値があります。
細い石畳の道を通り、町歩きを楽しんでいると、地元の食材を使用したリストランテが多くあります。
魚のグリルや郷土料理でもある丸いお豆のようなパスタ「フレゴラ(Fregola)」、ボッタルガと呼ばれるカラスミパスタを堪能しましょう。
サルデーニャ島は、珊瑚礁でも有名な場所。
珊瑚を使用した製品ショップが多く点在しているのでお土産にもオススメです。
サンセットの時間になると、海に面した城壁には多くの人々が集まります。
16世紀からの歴史ある城壁の上から見るサンセットは、言葉にできない美しさです。
美しい地中海を一望できるスポットで水平線に沈む太陽を眺めましょう。
サルデーニャ島を訪れたら絶対に行きたいのが美しく綺麗なビーチ。
ラ・ペローザ・ビーチには、世界中から美しい海を求めて人々が集まり、世界中のセレブも訪れることでも有名なスポットです。
場所は、アルゲーロから車で約1時間。スティンティーノという町にあります。
かつては、漁村として知られ、現在は有名な高級リゾートになりました。
美しいラ・ペローザ・ビーチの秘訣は、ルールや制限があること。
1日の訪問人数が限られており、入場するのにチケットが必要です。
海岸線沿いからビーチにアクセスできるエントランスには、禁止事項が記載されています。
・ビーチにアクセスする前に足を洗う(エントランスに足洗い場の水があります)
・砂や貝殻を持ち帰るのは禁止
・ペットの入場禁止
・ゴミ捨て禁止
・禁煙
・シャンプーやソープの利用禁止
・子どもが砂遊びで城などを作るのも禁止
・自転車やキックスクーターの入場禁止
など
訪れた人も海の美しさを保つために多くのルールを守っています。
エントランスからビーチへとアクセスすると、エメラルドグリーンとターコイズブルーの海、ホワイトサンド、スカイブルーのコントラストが素晴らしい景色が待っています。
遠くまで浅い海が続き、波がなく穏やかで、言葉にできないほどの美しさです。
海の透明度は、他のビーチと比べ物にならないほど抜群。自然に現れるナチュラルプールで本当に水のように透明。
砂は白く、きめの細かいパウダーサンドのよう。時折見つける貝殻も真っ白でした。
奥には、1500年代に建てられたペローザ・ タワー(Torre della Pelosa)がそびえ立つ小さな島があり、このビーチのシンボルにもなっています。
チケットを支払いますが設備が整っていて、清掃員がいるトイレや更衣室もあり安心です。
サンベッドの利用は、一日35ユーロ。サンベッドには、タオルを敷くルールがあるので忘れずに持っていきましょう。
ビーチのある岩場の上には、海を眺めながら食事ができるレストランも。
シーフードフリットやサルデーニャ島の郷土料理でもある羊のチーズを使用したサンドウィッチなど用意されています。
限られた人数しかアクセスできない、世界中の人々が注目するビーチで、波打ち際の音を聴きながらのんびり至福の時間を過ごしましょう。
今回10月4日から9日の6日間サルデーニャで過ごし、10月の上旬でも海に入れる暖かさでした。
7月と8月はヨーロッパを中心にバカンスシーズンでもあるので、秋はオススメシーズンです。
予定を入れず何もしない贅沢な時間を楽しむのもサルデーニャの魅力。
歴史と文化、美食、自然が詰まった場所で、思い思いの時間を楽しんでください。
エメラルドグリーンの海とホワイトサンド、ブルースカイの景色は、忘れられない絶景の一つになります。