キーワードで検索
ロンドンの老舗百貨店「フォートナム&メイソン」は、厳選された高級食品やお茶などで知られる美食の殿堂。グルメな日本人にも人気があるので、ロンドン滞在中に訪ねる方も多いでしょう。
本店はピカデリー通りにあり、地下鉄ピカデリーサーカス駅とグリーンパーク駅の中間くらい。またリッツホテルや日本大使館も近く、王立公園グリーンパークを通り抜ければバッキンガム宮殿というロケーションなので、観光の合間に立ち寄りやすいですよね。
創業は1707年と300年以上も昔ですが、今ここにある店舗ビルは1920年代に建て直されたもの。それでも約100年前だけあり、装飾的なからくり時計から毎正時ごとに執事の姿を模した人形が出てくるさまは、時代がかっていますよね!
ところが現在では、そのクラシックなからくり時計と趣を異にした、ブロンズ彫刻のカップルも鎮座しているのにお気付きでしたか?
これは戦後イギリスを代表する彫刻家のひとり、リン・チャドウィック(Lynn Chadwick)が1990年に制作し「王と王妃」と名付けられた作品です。2016年にこのフォートナム&メイソンで、美術品収集家フランク・コーエン所蔵品展が開催されたのを記念して設置されました。
そして展示会終了後もコーエン氏によって寄贈され、ここで来客を出迎えている「王と王妃」。王室御用達を誇る同店に相応しい存在と言えそうです。
次回フォートナム&メイソンにいらしたら、この王様とお妃様も見てみてくださいね。