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北イタリアに位置するエミリア・ロマーニャ州ピアチェンツァ(Piacenza)。
紀元前からの歴史があるピアチェンツァには、中世のお城や美しいフレスコ画のある教会、石畳みの細い道が可愛らしい旧市街など見どころがたっぷりあります。
今も受け継がれるゴシック様式の建築など、普段見ることができない多様な文化遺産が点在しているのです。
観光だけではなく美食も楽しめるのがピアチェンツァ。
エミリア・ロマーニャ州の伝統料理やワインなども見逃せません。
今回は、筆者が訪れたピアチェンツァの旧市街観光スポットをご紹介します。
ピアチェンツァは、筆者の住むミラノから車で約1時間の距離にあり、日帰りで訪れるのにオススメスポットです。
電車では、ミラノ中央駅から約45分とアクセスも良好。駅から街の中心地でもある旧市街へは、徒歩15分ほど。平坦な道なので、徒歩で観光スポットを回ることができます。
ピアチェンツァの街は、イタリアを流れるポー川のほとりに位置し、豊かな歴史や文化が融合している街です。
観光名所でもある旧市街はかつて城壁で囲まれていたので現在もその一部が残され、中世にタイムスリップしたような雰囲気が魅力的でもあります。
1400年代後半に建てられたルネサンス建築のサン・シスト教会。
建物の中庭には、回路があり大きな柱が並ぶ佇まいは圧巻の美しさです。
内部の天井にフレスコ画が広がり、壁には花もモチーフやゴールドの装飾が施されています。
祭壇には、イタリアの巨匠ラファエロの「システィーナ聖母」がありますが、こちらは複製画。かつて、ラファエロの絵画「システィーナの聖母」が教会内の祭壇画に置かれていました。その後、1700年代に修道士によって売却されドイツのドレスデンに現在は展示されています。
複製画ではありますが、オリジナルがあった場所としてサン・シスト教会の見どころになっています。
サン・シスト教会の近隣は住宅街となっていて、中世の面影残るレンガ作りの建物が軒並びノスタルジックな雰囲気があり歩いているだけで楽しめるエリアです。
■Chiesa di San Sisto
住所:Via S. Sisto, 9, 29121 Piacenza PC
見学時間:月曜日から日曜日8:00〜18:45
要塞でもあった城「ファルネーゼ宮殿」。
この公爵の宮殿は 16 世紀に建てられ、イタリアのルネッサンス建築を見事に表現しています。
イタリア全土からの膨大な芸術作品のコレクションを保存しており、現在は、博物館となっていて彫刻や武器が展示されています。
博物館に入場しなくても、中庭にアクセスすることが可能です。
美しい宮殿の建物を中庭から見上げてみてください。
■Palazzo Farnese
住所:Piazza della Cittadella, 29121 Piacenza PC
こちらの教会は、オーソドックス教会。
他の教会ほど有名ではありませんが、気軽に立ち寄ることができ正教会の美しい内部を見学することができます。
12世紀からこの場所に佇むサン・フェルモ教会は、バロック様式の建築が特徴です。
内部は、豪華な印象で大きなシャンデリアが魅力的でもあります。
アーチ型の天井や壁のフレスコ画、床には幾何学模様のモザイクがあり、芸術的な空間です。
■Chiesa di San Fermo
住所:Via Cittadella, 60, 29121 Piacenza PC
イタリア語で馬を意味するカヴァッリ。広場には、2体の騎馬像が佇み、ゴシック様式の宮殿があります。
カヴァッリ広場は13 世紀以来、街の最も重要な政治経済の中心地。中世からの歴史ある建物が広場を占めています。
広場にあるピンク色の建物は、ゴヴェルナート宮殿(Palazzo del Governatore)。1700年代に建設され現在は、複合施設になっています。
1200年代に建築されたゴシック様式の建物はゴティコ宮殿(Palazzo Gotico)。中庭はアクセスが可能でアーチの下や通りを歩くことができます。
近くには、カフェやレストランがあるので食事をするのにもオススメのエリアです。
■Piazza dei Cavalli
住所:Piazza Cavalli, 29121 Piacenza PC
この通りには、カフェやブックストア、アパレルショップ、雑貨店が軒並び、お土産選びにもオススメのエリアです。
カヴァッリ広場からピアチェンツァ大聖堂を結ぶ通りにあり、観光者や地元の人々で賑わっている通りでもあります。
真っ直ぐ続く道の先には、ピアチェンツァ大聖堂があり見晴らしの良さが魅力です。
■Via XX Settembre
住所:Via XX Settembre, 3, 29121 Piacenza PC
ピアチェンツァ大聖堂の正式名称は、サンタ・マリア・アッスンタ・サンタ・ジュスティーナ大聖堂(Cattedrale Santa Maria Assunta e Santa Giustina)。
12世紀に建設された大聖堂は、ファザードの上にある大きなバラ窓が特徴です。
中に入ると、エントランスから祭壇に続く中央通路の身廊には高さのある柱が続き圧巻の美しさ。壮大な内部には、天井画のフレスコ画やゴールドの祭壇、彫刻が点在し人々を惹きつける要素が点在しています。
見どころには、地下にあるクリプト(Crypt=地下聖堂)。地下へと進むと、静寂の空間の中に聖堂があります。
■Cattedrale Santa Maria Assunta e Santa Giustina
住所:Piazza Duomo, 29121 Piacenza PC
URL:https://piacenzapace.it/
見学時間:日曜日から金曜日8:30〜12:30/15:30〜19:30 、土曜日8:30〜19:30
ピアツェンツァは、小さな街という印象でしたが多くの見どころがあり可愛らしい街並みは魅力的でした。
ピアツェンツァのあるエミリア・ロマーニャ州は、ワインやハム、バルサミコ酢などイタリアを代表する美食の産地でもあります。
パルミジャーノ・レッジャーノチーズやパルマハム、アチェート・バルサミコ酢はお土産にもオススメ。ワインは、微発泡の赤ワイン「ランブルスコ(Lambrusco)」をぜひ堪能してください。
ミラノを訪れたらお隣の州にあるピアツェンツァにぜひ足を運んでみてください。中世の歴史と本場イタリアンの美食を楽しみましょう。