• Facebook でシェア
  • X でシェア
  • LINE でシェア

津波警報が発令されたサンフランシスコ、12月上旬の様子

KatieM

KatieM

アメリカ・カリフォルニア州特派員

更新日
2024年12月7日
公開日
2024年12月7日

12月5日午前10時44分、北カリフォルニアでマグニチュード7.0の強力な地震が発生し、その後にサンフランシスコ含む沿岸に津波警報が発令されました。短期間にさまざまな情報が飛び交い解除までの間、混乱状態に陥りました。今週のサンフランシスコの様子をレポートします。

AD

午前10時44分、メンドシノ岬沖に大型地震が発生

事の発端は、午前10時44分に発生し「2024年メンドシーノ岬沖地震」と命名されたマグニチュード7.0の強力な地震です。この地震の震源はカリフォルニア州ペトリリアの西約63キロメートル(39マイル)の沖合。震源の深さは地表から10キロ(6.2マイル)と記録されています。

サンフランシスコからは北西に約250キロの距離で、市内は特に影響した揺れは感じず、地震の関しては気付かなかった人がほとんどです。

スマホにエマージェンシーアラートが発令

その直後10時51分、スマホに届いたのが緊急アラート。緊急アラートには、国立気象局が津波警報を発令、沖合から離れるようにとの指示が記載されていました。こちらのアラートにより、多くの人が地震発生とその危険性を知ることになります。津波警報が発令されたのは、北カリフォルニアの広範囲に渡るエリア。サンフランシスコ市内はすっぽりとその警報地域に入っていました。

津波到達時間が判明

その後すぐにサンフランシスコ市内のリスクマップと、津波到達予測時間が公開されました。市内マップを見るとオーシャンビーチ沿い、またサンフランシスコ湾沿いのミッションベイ含むほぼ全エリアがリスクゾーンに指定、それと同時に地震から30分ほど後の11時20分あたりにサンフランシスコへの地震到達予測時間も公表されました。予測によるとサンフランシスコに津波が到達するのは12時10分。サンフランシスコに津波という聞き慣れない状況に、誰もが戸惑う事態となりました。

12時6分に津波警報が解除

この後、津波が到達すると予測された12時10分からわずか直前、12時6分に津波警報が解除されました。津波警報の解除に関しては、国立気象局は「誤報ではない」と強調しています。とにかく解除と同時に、この津波関連の騒動も落ち着き日常に戻った、という感じです。10時51分から12時6分までの1時間弱の間、多くの市民が情報収集と津波の準備に翻弄された日となりました。

この日は風もなく、快晴。気温も70F近くと穏やかな天候の日。ここに津波が到達するかもしれないという非日常すぎる状況は、まさに多くの人の記憶に残る奇妙な日となりました。

最後に

このコラムを書いている2024年12月6日現在、サンフランシスコの市のデータによると、今週1週間のサンフランシスコのコロナ感染陽性率は0.8%。久しぶりに1%を下回りました。カリフォルニア州の平均陽性率ですが、今週はホリデーのため非公開です。

トップへ戻る

TOP