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【パリ】新しくなったノートルダム大聖堂に行こう、予約なしでも入場可

守隨 亨延

守隨 亨延

フランス特派員

更新日
2024年12月17日
公開日
2024年12月17日

パリのノートルダム大聖堂の一般向けの見学が12月8日から始まっています。2019年4月の火災で尖塔や屋根が焼け落ちて以来、5年半ぶりの再開です。再オープンの式典なども一通り終わり、見学者にとってより訪れやすくなりつつあります。

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パリのノートルダム大聖堂とは

ノートルダム大聖堂というと、パリにあるノートルダム大聖堂(Notre Dame de Paris)を連想しますが、じつはフランスの至るところに同様の名前の教会はあります。「ノートルダム」というのは「ノートル(私たちの)」「ダム(貴婦人=マリアさま)」という意味で、聖母マリアを讃えた教会です。

パリのノートルダム大聖堂は、パリの中央部、セーヌ川の中洲にあたるシテ島に位置します。シテ島というのは、パリが現在のような都市として発達していく際の、最初の場所だったところです。起点ということもあり、東京でいう日本橋のような、道路元標(フランス語でポワン・ゼロ)もノートルダム大聖堂の前にあります。

エッフェル塔や凱旋門など、パリには世界的に知られた多くのモニュメントがありますが、それらよりももっと昔から、パリと共に歴史を歩いてきたのがパリのノートルダム大聖堂であり、それが2019年の火災で燃えたということは当時大変な衝撃でした。

そのパリのノートルダム大聖堂が2024年12月8日に再開し、一般見学ができるようになりました(予約の取り方などは、以前の記事にまとめていますので、そちらをご参照ください)。

今回は、実際に予約を取って大聖堂内を見学してきましたので、その様子をお伝えします。

屋根の修復を機会に堂内各所の修繕も

パリのノートルダム大聖堂は、西側に面したファサード正面部分から入場します。正面部分は3つの扉があり、節目の日などは中央の大扉が開け放たれますが、普段はその両端の扉が開いています。

再開前は右からの入場でしたが、再開後は左からのルートに変更なりました。ただ、私が訪れた日は、まだ再開から日が浅く、多くの人をさばくために中央の扉を開いて入場者を入れていました。

大聖堂内に入ると、まず驚かされるのが明るさです。火災前は、薄暗かったのですが、大理石についた汚れ(ロウソクの煤などでしょうか)がきれいに落とされて、クリーム色になりました。フレスコ画などの色彩も修復がされてとても鮮やかになり、かつて大聖堂が整えられた当時の様子をうかがい知ることができます。

個人的に良いなと思うのは、フランスの場合、こういった伝統建築の修繕の際に、現代美術を加えるところ。ノートルダム大聖堂も、ベースは以前の状態の復元ですが、装飾品で現代美術が加えられています。こういったパーツが、100年後、200年後にその当時の芸術の様子を伝えるものとして、貴重な存在になっていくはずです。

また年末限定で、クレッシュ(キリスト生誕の様子を再現した人形群)が展示されています。その素晴らしさは、見惚れてしばらく動けなくなってしまうくらいの圧巻で、必見です。

ノートルダム大聖堂の見学に予約は必要か

予約が必要か否かは、来訪時のタイミングによりますが、できる限り取った方が良いです。私は訪れた平日昼間は、予約を持っている場合だと待ち人数と待ち時間はゼロでした。

予約なしの場合でも、列はある程度長くできてはいますが、列の動きは早いため、それほど待ち時間なく予約なしの列も入場できていました。もし予約が取れなくても、トライしてみる価値は大いにあります。

大聖堂内の見学時間は30分くらい(見たいポイントが異なるため人によります)でできます。これからパリを訪れる人は、予定に組み込んでみることをお勧めします。少なくとも、私はとても感動しました!

■ノートルダム大聖堂
住所:6 Parvis Notre-Dame, Place Jean-Paul II, 75004 Paris
営業時間:月~金曜日7:45~19:00、土・日曜日8:15~19:30
URL:https://www.notredamedeparis.fr/en/

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