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【オーストラリア・ケアンズ】あなたはどっち派?ヘリコプターの遊覧飛行と、気球で楽しむ空の旅。

加藤朋子

加藤朋子

神奈川特派員

更新日
2025年1月7日
公開日
2025年1月9日

日本人から人気のオセアニアの国といえば、オーストラリア。中でも、日本から1番近い街はオーストラリアのどのエリアかご存知でしょうか?実は「日本から1番近く、1年中『夏』、そして時差が1時間で過ごしやすい」と3つの「1」が揃っているのが、オーストラリア大陸の北東に位置するケアンズなんです。今回は、ケアンズを拠点に楽しめる空の旅をご紹介します。

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世界遺産のグレートバリアリーフを独り占め!

ケアンズシティにある、ヘリコプターの遊覧飛行発着所。

「ケアンズに来たら、世界遺産のグレートバリアリーフを楽しみたい」という人も、多いのではないでしょうか。そんな方におすすめなのが、グレートバリアリーフの上空を飛ぶヘリコプターの遊覧飛行。ケアンズシティにオフィスを構えるNautilus Aviationは、さまざまなヘリコプターの旅を用意してくれています。

受付を済ませ体重を確認し、安全に飛行するための説明を聞いたらいざヘリポートへ。ヘリポートはオフィスから徒歩約1分程度の場所に位置しています。目の前でヘリコプターが離発着するので、見ているだけでも迫力満点。プロペラが回る爆音を聞きながら、吹き上げられるあたたかな風が頬を通り過ぎてゆき、気分も最高潮に。

今回搭乗したヘリコプターはパイロットの他、助手席に1人と後方座席に4人の相乗りで出発。飛行中はプロペラ音が大きく会話が聞こえないため、無線とヘッドフォンをつけて大空へと飛び立ちます。

ケアンズの沖合27kmに位置するグリーン島。

ヘリポートから飛び立ち、30秒ほど経過すると、そこはもう見渡す限り空と海だけが広がる「青」の世界。全長約2,300kmに渡って連なる世界最大のサンゴ礁群だけあり、どこまでも美しい海が続きます。透明度が高いので、運がいい日は、空からウミガメが泳いでいるのを確認できます。

途中、観光地としても人気のグリーン島も見ることができました。広さは約12ヘクタール(東京ドーム2.5個分)ほど。海も緑も両方楽しむことができ、ケアンズシティからもたくさんの観光船が行き来しています。

ヘリコプターはシートベルトを着用しているものの横揺れするので、酔いやすい人は、搭乗前に酔い止めを飲んでおくのがおすすめです。とはいえ、邪魔するものが何もない、空から見るグレートバリアリーフは、記憶に残る特別な体験になるはず。世界遺産のグレートバリアリーフを独り占めしたいなら、ヘリコプターの遊覧飛行は必見です。

 

■Nautilus Aviation
住所:Marina Point, 2 Pier Point Rd, Cairns City QLD 4870 オーストラリア
電話番号:+61 7 4034 9000
URL:https://www.nautilusaviation.com.au/

幻想的な朝焼けも、空の上から眺めるカンガルーも、どちらも見られる気球の旅。

マリーバに到着。大きなバルーンが出迎えてくれます。

ケアンズシティのホテルなら、送迎付きで、空の旅を楽しめるのが「Hot Air Ballooning」が開催している気球ツアー。この日は深夜3:30頃、眠い目をこすりながら車に乗り込みました。1時間ほど西へ走ると世界有数の気球の飛行地として知られるマリーバに到着します。

到着すると、パイロットやクルーの皆さんが、ゴーゴーと音を立てながらバーナーでガスを燃やしてバルーンを膨らませてくれていました。世界最大級のバスケットと大きなバルーンは圧巻。バスケットには最大24名が乗れるそうです。

ある程度バルーンが膨らんだら、次々と乗り込みテイクオフ。気球に持ち込める荷物は、カメラ、スマホ、サングラス、帽子のみ。汚れたり動きにくいこともあるため、白い服やスカートは避ける方がおすすめです。

絶景の朝焼けを堪能できる空の旅。

ケアンズの気球の旅は、自由に大空を飛行するフリーフライト。バーナーで炎をボーボーと勢いよく吹き上げると、地上からゆっくりとバスケットが離れます。そこからはガスを調整しながら、空の高度を調整。長年飛行経験のあるパイロットの操縦で安心して空中散歩を楽しめます。

上空1,000m付近は、音がなく静かな世界。静寂な空気の中、優しい色合いで包み込んでくれる朝日はとても幻想的。空の色が刻一刻と変化し、鮮やかに色づき始めます。

上空は寒いかと思いましたが、炎を付けている時間も長いので、頭上は想像以上にあたたか。横揺れもないので、乗り物酔いをすることもなく快適に過ごせます。

空から見たカンガルー。

森林が広がるエリアでは少し低めに飛んでくれるので、野生のカンガルーやワラビーを探してみましょう。この日は、森林の間にある少し開けたスペースに3匹のカンガルーが佇み、空を見上げてくれていました。写真にも3匹映っているのですが、お分かりになりますでしょうか。

地上で見るカンガルーも可愛いのですが、空からピョンピョンとジャンプする姿を見られるのは気球ならでは。カンガルーは、気球体験中に90%以上の確率で見つけられるというので驚きです。

気球の片づけの風景。

「Hot Air Ballooning」の気球の旅は、飛んで終わりではありません。地上に着陸した後は、共に飛行を楽しんだ仲間とともにバルーンを片付けます。たっぷり膨らんだバルーンの中に入ると、改めて、その大きさを実感。思わず「大きい」という声が出てしまう人も多いようです。バルーンが小さくなってきたら、みんなでクルクルと巻き取りながら片付けするのですが、これが意外に重労働。腰痛持ちの人は、少し離れた場所から見ていた方がいいかもしれません。普段、バルーンに触れる機会はほとんどないので、遊び心のあるクルーと共にバルーンを収納していく作業も楽しいひととき。

シャンパンで乾杯。

最後は、気球フライトを祝してシャンパンで乾杯!オレンジジュースもあるので、お酒が苦手な方でもご安心を。シャンパンをオレンジで割って飲むのも、また美味。フライト後の体にじんわりと染み渡ります。シャンパンとともに、キッシュやスコーン、ドーナツなどの軽食も並びます。

フライト後にシャンパンをいただく習慣は、1783年フランスの軍人、フランソワ・ダルランドが、初めてのフリーフライトを成功させた後、シャンパンで成功を祝ったのが始まりなんだとか。

熱気球搭乗証明書

フライト後にいただけるのが、こちらの熱気球搭乗証明書。シャンパンを飲んで、熱気球搭乗証明書をいただいたら気球の旅は終了です。この後は、ケアンズ市内のホテルまで送っていただくこともできますし、そのまま空港へ向かい帰路に着く人もいます。早朝に気球体験を楽しんだ後、日本へ帰国する便に間に合うのも嬉しいですよね!

■Hot Air Ballooning
電話番号:+61 7 4039 9900
URL:https://www.hot-air.jp/

 

いかがでしたでしょうか。日本から1番近いオーストラリアで楽しむ空の旅。ヘリコプターの遊覧飛行も気球体験も、どちらも魅力満載なのでケアンズを訪れた際はぜひ体験してみてください。

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