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明けましておめでとうございます。へび年にちなんで、以前チトワンで撮影した野生のコブラの写真をどうぞ。
ネパールの山や森など自然に近い場所では、冬、暖を求め民家に侵入する野生のコブラやニシキヘビが増えるそうなのですが、殺さず捕獲し、森に返す活動をしているボランティアがいて、その活動に同行させてもらったときのものです。
…それはいいとして、西暦の新年は、ネパールでは普通の平日でした。ネパールでは、公暦として用いられている暦が、西暦ではないからです。
太陰太陽暦に基づいた「ビクラム暦」を公暦としているネパールでは、たとえば、2025年1月1日は、ビクラム暦の2081年9月17日にあたります。年末年始関係ない、いつもと変わらない月半ば、普通の平日です。学校も仕事も通常通りなのです。
珍しい国でしょう!?
ひと昔前までは、この時期、諸外国で新年をお祝いしていることすら知らない庶民の方が多かった印象ですが、この20年くらいの間に徐々に西暦の新年も浸透してきています。かつては、ニューイヤーパーティーというと、外国人旅行者や在住外国人向けに開催されていましたが、今では、現地人をターゲットにしたイベントも各地で開催されています。
さて、西暦の元日にちなんだネパールあるあるを二つご紹介したいと思います。
(中年以上のネパール人に多い傾向ですが)自分の誕生日を、ビクラム暦で覚えていることの多いネパールの人たち。Facebookアカウントを開設する際、誕生日を入力する必要がありますが、ビクラム暦の誕生日→西暦に換算するのは面倒。アプリで正確な日付に変換するほどのことでもないため、最初に出てくる1月1日を適当に選択する傾向が。このため、Facebookでネパール人とつながっていると、誕生日が1月1日の友達がやたらと多いことに気づく、ネパール的元日あるあるです。
ネパール男性の制帽でもある「トピ」。SNSの投稿を見ると、1月1日にトピをかぶって自撮り投稿をする人が多いことに気づくはず。これには理由があるのです。
民族衣装離れする若者にも自国のアイデンティティを意識してもらおうと、1月1日を「トピ記念日」とすることが2014年に制定されたことが影響しています。
写真を撮るだけではなく、この日はトピを着用して過ごす人も多く、いい習慣ですね。
写真は以前バクタプルのトピ屋で撮ったもので、中央黒いのはバクタプル名産バドガウンレ・トピ、左右の織りがきれいなのはネパール中部パルパ名産パルパリ・ダカトピです。
ネパールの公暦ビクラム暦では、新年は西暦の4月半ばに当たります。しかし、日本のように盛大にお祝いする習慣はあまりありません。
何はともあれ、2025年もよろしくお願いいたします!