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香港国際空港東側の大規模開発エリアは「SKYTOPIA」という名称に

武田 信晃

武田 信晃

香港特派員

更新日
2025年1月18日
公開日
2025年1月18日
写真提供:AA

香港国際空港(HKIA)に東側は、現在、ショッピングモールの建設など大規模な開発が行われていますが、これらに亜洲国際博覧館(AsiaWorld-Expo)や港珠澳大橋(HZMB)用の税関がある人工島など既存の施設を含めた総称を「SKYTOPIA」という名称にすることが明らかになりました。

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©︎写真提供:AA 北から眺めた全体図。右側(=西)がHKIA。中央のエリアと左奥の人口島がSKYTOPIA

これは、総工費1000億香港ドルという超大型プロジェクトです。今、HKIAから外に出ると「11 SKIES」という大型ショッピングモールが建設されているのが見えますが、ここはまさに買い物のハブとなります。11 SKIESは、香港最大手のデベロッパーの1つである新世界発展という企業が担当していますが、この会社は「K11」という芸術をテーマにしたショッピングモールを尖沙咀(Tsim Sha Tsui)地区に建てているのですが、その関係から11 SKIESと、その南側にアートを楽しめる建物が建てられます。

©︎写真提供:AA 11 SKIES
©︎写真提供:AA 芸術のハブとなる施設

また、亜洲国際博覧館の西側にできる第2期は2万人が収容のアリーナが作られるので、さらなる外国人アーティストのコンサートなどが期待できます。高級ホテルやSKYTOPIAと東涌(Tung Cheng)エリアを結ぶ高速化したトラムの整備も行われます。目の前が海ということで、水上スキーなどのマリンスポーツが楽しめるエリアも造成します。

©︎写真提供:AA 亜洲国際博覧館第2期

HKIA側と人口島の間には「航天走廊(Airport City Link)」という専用道路を作ることでアクセスを良くします。その人工島には、500艇が停泊できるふ頭、1.5キロの海浜プロムナードおよび海浜広場、ボウリング場などが入った大型運動施設、空港に近いということで、空輸された新鮮な野菜や魚介類が販売される市場、ホテルの建設も行われます。

©︎写真提供:AA プロムナード

HKIAは2024年11月から第3滑走路の運用が始まり処理能力が向上しました。2035年には年間1億2000万人の利用者が利用すると期待されています。今、世界で新しくできているハブ空港は、1日滞在しても遊び足りないほどの施設が充実しています。HKIAもSKYTOPIAが完成すれば、再び、世界ナンバーワンの空港に返り咲く可能性があると思っています。

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