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祝日連休の週末、サンフランシスコは晴れの日が続いています。連休明けの1月20日は、ワシントンDCでアメリカ大統領の就任式が行われます。またインフルエンザとノロウイルスの感染者が上昇中。今週のサンフランシスコの様子をレポートします。
休暇と旅行シーズンが一段落した1月、カリフォルニア州でインフルエンザ、RSウイルス感染症、新型コロナウイルス感染症、ノロウイルスが同時に蔓延する「4重の流行」が懸念されています。
1月初旬の時点で、米国全土で急性呼吸器疾患が依然として高い水準で発生しており、カリフォルニア州では先週からインフルエンザの陽性率が急増しています。加えてノロウイルスの陽性率も急増しており、米国疾病対策センター(CDC)は、感染力が非常に強いノロウイルスの検査の28%近くが陽性と出たことを報告しました。これは2019年以来最も高い割合とされます。
カリフォルニア州の下水処理施設の検査では、サンフランシスコの1施設でウイルスの痕跡が458%も増加していることが判明したとの報告も。ノロウイルスは感染力が強いことから、特にトイレを使用した後や食事の前には、石鹸と水で最低20秒間の手洗いが重要となります。
来週、祝日である月曜日に大統領就任式を控えた週末、サンフランシスコでは特に就任式に関するイベントは予定されていません。ただし前日となる1月19日に、市内ではドナルド・トランプ大統領の政策と議題に反対する全国的な動員の一環として、シティーホールで午後1時から抗議者たちがの集会が開かれます。この集会では、労働者の権利、移民の権利、気候危機などの問題に焦点を当てるとともに、ガザ地区での暴力の終結、海外での米軍の介入、富裕層エリートの利益を一般市民よりも優先する政策が求められます。
今週末にベイエリアで開催されるイベントを一部ご紹介します。
・1/13 – 1/20:MLK Celebration:
1月15日を中心に5日間に渡ってSF市内でさまざまなイベントが開催される「MLKセレブレーション」。特にブラック&ブラウン・コミックス・アーツ・フェスティバルは、コスプレ・ソワレやエキスポ&ファミリー・デーなど充実しており、USA Todayの2024年の米国10大アートフェスティバルの1つに選ばれたほど。マーチは最終日1月20日、11AMから。
・1/16 – 2/2:SF Sketchfest
サンフランシスコ市内で2週間半にわたって開催される大型コメディイベント。期間中は毎日、市内のさまざまな会場で3~4つのショーが開催され、マリア・バンフォード、クリス・フレミングなど、人気コメディアンのショーを楽しめます。ワークショップやパネルディスカッション、などアクティビティなども。
・1/17 – 1/20:San Francisco’s 2025 Chinese New Year Flower Market Fair:1/17 10AM-6PM, 1/18 9AM-6PM
旧正月前の週末にチャイナタウンで開催される花市場です。旧暦の新年を祝うための新鮮な花や果物、スイーツなどを購入できるほか、中国の伝統的なマジシャン、アクロバット、民族舞踊、オペラなどのパフォーマンスも催されます。
・1/18 – 1/19:Winter WINEland in Sonoma :11AM – 4PM
ソノマ郡北部で毎年開催される恒例人気イベントです。週末に開催される2日間のイベントでは、ワインロード沿いにある70の参加ワイナリーの中からお好みのワイナリーを訪れ、ブドウ畑の見学やワインメーカーと交流したり、ワインの試飲を楽しめます。
・1/19:Oakland Little Saigon Tết Festival (Lunar New Year Festival):11AM-3PM
オークランドのリトル・サイゴンで開催されるベトナムの旧正月、テトをお祝いするお祭り。獅子舞の踊りやアオザイ歌手、ベトナム人アーティストなどのパフォーマンスのほか、地元の工芸品やフードの屋台も。
このコラムを書いている2025年1月18日現在、サンフランシスコの市のデータによると、今週1週間のサンフランシスコのコロナ感染陽性率は1.9%。 ホリデー明けですが、大きな変化はありません。カリフォルニア州の平均陽性率ですが、コロナ感染陽性率は2.6%。インフルエンザ陽性率は19.7%、呼吸器合胞体ウイルス(RSウイルス)は7.6%。インフルエンザの陽性率は先週と変わらず高い状況です。