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モントリオールからボンジュ~ル!
皆さんこんにちは。モントリオール在住、カナダ特派員のNAMIです。
ケベック州の州都でもあるケベックシティ。
ケベックシティを訪れる際、観光の中心と言えばユネスコの世界遺産にも登録された旧市街旧市街地区。
歴史的な建物とともに、モントリオールよりもさらにヨーロッパの雰囲気漂うロマンティックなエリアです。
しかしケベックシティは、旧市街地区のみならず、ケベックシティ郊外の自然豊かなカントリーサイドも人気です。
ただし、カントリーサイドは車がないと観光できません。
レンタカーを借りて、1〜2日のんびりまわるのもいいですが、海外で車を運転となると、日本では慣れていても、難しいと考える方が多いのが実情。
本日ご紹介するのは、そのカントリーサイドを効率よくまわってくれる現地バスツアーのご紹介です。
「Unitours」では、ユスコの世界遺産に登録された旧市街地区をはじめ、観光の名所を網羅した多彩なツアーを提供しています。
旧市街からバスを乗り継いで訪れる、ナイアガラの滝を30m超える落差を誇る「モンモランシーの滝」や、車でしかアクセスできない美しいカントリーサイドなど、幅広いルートをお楽しみいただけます。
また、オープントップバスに乗って旧市街を一周するツアーも人気です。
赤いバスは1日券・2日券があり、市内の主要15カ所の観光スポットで自由に乗り降りが可能。効率的に名所を巡るのに最適です。
ツアーは英語またはフランス語でのご案内となりますが、日帰り旅行ではなく、ケベックシティに2泊・3泊される方で、郊外のカントリーサイドまで足を延ばしたい方には、特におすすめのプランとなっています。
今回は私が参加した、カントリーサイドのツアーをご紹介します。
カントリーサイドツアーは、時期によっても変わりますが、私が参加した9月は10:30と、13:00からのツアーがありました。
ツアーは道路状況にもよりますが、4時間30分~5時間です。
途中、観光スポットのひとつ、オルレアン島でアイスクリームやコーヒーが買えるお店に立ち寄りますが、しっかり食事する時間は含まれていませんので、お食事が心配な方で5月から10月のツアーに参加する人は、13:00からのツアーに参加することをお勧めします。
私が参加した日は、ちょうどケベックシティの旧市街内で自転車の競技会が開かれていたので、出発はロウアータウン(下の街)にある文明博物館前でしたが、通常はケベックシティのランドマークにもなっている、シャトーフロントナックホテルの前にある広場から出発します。
申し込みをした際に送られて来る申し込み完了通知は、なるべくプリントアウトしてお持ちください。
バスが到着すると、参加者の確認が始まります。
参加するツアーによってバスが違いますのでお気をつけ下さい。
カントリーサイドのツアーは、オープントップバスではなく、大型バスになります。
どのバスに乗るのか指示がありますので、指示されたバスにご乗車下さい。
ベビーカーや車いすでの参加も、折りたためるものでしたら可能です。
但しバスには自分自身でご乗車頂くので、バスの階段5段ほど上れる方のみになっています。
バスに乗車の際に、ドライバーに頼んでバスの下のトランクに預けてもらって下さい。
先ずは、北米三大巡礼地のひとつでもある「サンタンヌ・ド・ボープレ大聖堂」へ向かいます。
サンタンヌ・ド・ボープレ大聖堂は、ケベック州ケベックシティから約30kmに位置するカトリックの聖堂で、メキシコ以北の北米三大巡礼地のひとつとして知られています。
病や障害を抱えた人々が奇跡的に癒やされたことから、巡礼の聖地として名高く、毎年約150万人の信者が訪れます。現在でも、がんや希少疾患、うつ病、アルコール依存症、薬物依存症からの回復例が年間40件ほど記録されています。
荘厳な大聖堂の内部には、聖アンナが負傷者を救済する様子を描いた絵画が飾られており、訪れる人々に深い感銘を与えます。また、聖堂内の柱には、病が癒えた人々によって不要となった松葉杖などが奉納されており、奇跡の証としてその歴史を物語っています。
サンタンヌ・ド・ボープレ大聖堂を見学した後は、サンタンヌ・ド・ボープレ大聖堂の銅製の扉をデザインしたアルベール・ジルのコッパ―(銅)ミュージアムを見学します。
およそ100年にわたり銅細工の技術を家族で受け継いでいるミュージアムで、ミュージアム内とショップでは作品を観賞する事ができます。
教皇ピウス12世やウォルト・ディズニーのためにも作品を手掛け、北米の教会の装飾にも多く使われました。
アルベール・ジルのミュージアムを見学した後は、セントローレンスの中州に浮く、オルレアン島を観光します。
オルレアン島は、ケベックシティの中心部から約5km下流に位置する、セントローレンス川に浮かぶ美しい島です。
島の名前は、フランス王フランソワ1世の子であるオルレアン公に由来しています。
発見当初、この島には多くのぶどうの木が自生していたため、ローマ神話のワインの神様「バッカス」にちなみ「バッカス島」とも呼ばれていました。
フランス植民地時代に最初に開拓されたオルレアン島には、現在約7,000人が暮らしています。
島へ渡るには、モンモランシーの滝のすぐそば、ボーポールという地区に架かる唯一の橋であるオルレアン橋を利用してアクセスすることができます。
のどかな雰囲気が漂い、今でもフランス植民地時代の伝統的な家々が見られるのが特徴です。
オルレアン島は、りんご農園やメープルシロップを生産する「シュガーシャック」がいくつか点在していますが、なかでも特に苺の生産で広く知られています。
毎年夏になると、市場やスーパーには甘酸っぱいオルレアン島産の苺が並び、多くの人々を魅了します。
ちなみに、ケベック州はカナダ国内で苺の生産量が最も多い州です。
また、島の西端にあるサント・ペトロニールの展望台からは、モンモランシーの滝、セントローレンス川、そしてケベックシティの美しいパノラマが一望できます。
モンモランシーの滝は、モンモランシー川とセントローレンス川が合流する地点に位置し、ケベックシティの旧市街中心部から約12kmの距離にあります。
落差83m、幅46m、滝壺の深さ17mという規模を誇り、ナイアガラの滝よりも約30m高いことから、その壮大さは圧巻です。
滝周辺は「モンモランシーの滝公園」として整備されており、レストランや遊歩道、ケーブルカー、展望台など、観光施設が充実しています。
これらの設備を活用しながら、豪快な滝の迫力を間近で体験することができます。
バスは旧市街のデューヴィル広場(Place D’Youville)を出発点として運行されています。
車や市バスでのアクセスも可能ですが、市内バスを利用してモンモランシーの滝に行くには、乗り換えもあったりと観光客には少々難易度が高いと思います。
そのため、効率的かつ快適に滝を訪れるためには、このツアーへの参加を強くお勧めいたします。
ツアー出発場所:12, rue Ste-Anne, Québec, QC
※当日の道路状況などにより、文明博物館前(85 Rue Dalhousie, Québec, QC G1K 8R2)になることもあり
本日は、ケベックシティ旧市街の中心から出発している旧市街やカントリーサイドを効率よくまわるバスツアーをご紹介しました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
À très bientôt(また近いうちにお会いしましょう)