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2月の香港は、半世紀以上の歴史を誇る「アートフェスティバル」という大きなイベントが始まります。今年で53回目と半世紀以上の歴史があります。今年の演目数は40、上演回数は125を超え、主役であるアーティストとパフォーマーは1300人に上ります。チケットも約10万枚も販売され、展示会などの関連イベントも300近く行う充実した内容になっています。
オープニングを飾るのは『博洛尼亞市立歌劇院樂團(Orchestra of the Teatro Comunale di Bologna / ボローニャ市立劇場)』によるクラシックコンサートです。イタリアのオペラ指揮者、レンツェッティ氏による指揮の下、メンデルスゾーンやラヴェルらの曲を中心に演奏されます。有名な曲が多く演奏する予定なので、幅広い人に楽しめるコンサートになっています。一方、クロージングは、中國國家大劇院管弦樂團によるコンサートが計画されています。
オープニングとは別に、今フェスティバルの最大の注目は、世界的な人気オペラ『比才《卡門》(Bizet’s Carmen / カルメン)』です。1875年に創作されたのですが、今回は初演版で上演するというユニークな企画だからです。
もう1つの注目は『ジゼル』、『白鳥の湖』とならう三大バレエ・ブランの1つである『仙凡之戀(La Sylphide / ラ・シルフィード)』です。1836年にデンマークのバレエ団が公演した時のもので上演されます。
アルゼンチンからは『馬力沸擊樂舞蹈團(Malevo)』は、太鼓をダンスなどを巧みに融合して表現するものです。
日本からの作品では、坂本龍一を追悼するべく『坂本龍一+高谷史郎「TIME」』、『坂本龍一:Opus』、『坂本龍一:Coda』の3作品の公演があります。
能と狂言を融合させた『能劇+狂言―寶生流與大藏流山本家(Noh theatre + Kyogen play—School of Hosho and School of Okura-Yamamoto Ke)』というのもあります。
また、『掲開藝妓神秘麺紗(The Secret Life of Geiko and Maiko)』は芸者が普段、実際に踊っている踊りを観客の前に見せてくれるという点が貴重かと思います。
日程は3月30日までで、チケットはURBTIXとCitylineで販売しています。人気のプログラムはすでに完売というのも出ているそうです。コンサートなどは日本でも聴けないプログラムもあったりするので、関心のある方は観賞してみてください。