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2024年の香港のヒット映画「九龍城寨之圍城(Twilight of the Warriors:Walled in/トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦)」が日本でもヒットしていることを受けて、鄭保瑞;(ソイ・チェン)監督と龍捲風役の古天楽(ルイス・クー)、陳洛軍を演じた林峯(レイモンド・ラム)、十二少役の胡子彤(トニー・ウー)、そして四仔役の張文傑(ジャーマン・チョン)の俳優陣が2024年2月23日に来日。舞台挨拶を行いました。
舞台挨拶前日の2月22日に興行収入が2億円を突破し、動員数も13万人に達したという同作。この日の舞台挨拶を見ようとチケットを買えた人に話を聞くと有名アーティストのコンサートやスポーツイベントのようにすごい争奪戦が繰り広げられたそうです。それを象徴するかのように、複数回見た人が多く、舞台挨拶の中で20回以上見たという人がいたほどでした。
この映画がヒットした理由についてチェン監督は「日本の方に受け入れられたことに驚いています。いろんな理由があると思いますが、例えば、アクション、現存していない九龍城を再現したこと、アクションにマンガ的な表現を加えたことだと思います。私も子どものころから日本のマンガやアニメが大好きで、それらを観て育ちました。自然と自分の頭の中に入り込んでいて、今回、それを発揮できたのです。今日はここには1人いないですが(笑)、4人の若者たちの友情が日本の方の心にも響いたのかなとも思います」と分析していました。
印象的なシーンについてルイス・クーは「叉焼飯のシーンが印象に残っていて、好きなシーンです。(レイモンド・ラムが)あまりにも急いで口にかき込んだので噴き出したのです。自分の顔や体に、チャーシューとかが付いたのですが、監督はNGを出さなかったので、仕方なくそのまま演じ続けました。自分も大好きなので、また食べに行こうと思います」…それを聞いたレイモンド・ラムは苦笑いしていました。
そのレイモンド・ラムは、「アクションのシーンです。アクション監督の谷垣健治さんに感謝したいと思います」と話しました。ほかには「信一(劉俊謙(テレンス・ラウ))が洛軍に着古した服を手渡すシーンで、やっと違う服を手に入れられる場面ですごく印象に残っています。あの服は信一が気に入らないとか、そういうやつだと思いますけどね(笑)」
一方のトニー・ウーは、ラストシーンにある飛行機が旧啓徳空港に向かって着陸するシーンを上げました。「4人が屋上のへりに座って飛行機を見ていますが、これからの希望を象徴するシーンなのです。飛行機を見て、自分の将来への希望を感じています。希望を捨てない、希望を持ち続けることが大事だというメッセージなので、みなさんに分かっていただけたら嬉しいです」
最後のジャーマン・チョンは「4人で麻雀を打っているシーンです。自分の撮影最終日だったんです。だからあのシーンを見ると、今でも本当にあのときを思い出します」
現在、香港にあるAIRSIDEというショッピングモールではこの映画のセットを見ることができる展示会を4月13日まで開催中です。この映画を観た方必見の場所だと思いますし、この映画を観たことがない人でも十分に楽しめる内容になっています。香港に行く際は、ぜひ、訪れてみてください。