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【フランス】恋リア番組「オフライン ラブ」で再注目、ニースの魅力と市内散策

守隨 亨延

守隨 亨延

フランス特派員

更新日
2025年2月26日
公開日
2025年2月27日
©︎Yukinobu Shuzui 城郭の展望台から見たニース市内

Netflixで2025年2月中旬から配信されている恋愛リアリティーショー「オフライン ラブ」。出会いを求める男女が南仏のニースに滞在しながら、スマホなどデジタルデバイスなしでコミュニケーションを取って運命の相手を探すという内容です。番組の内容はもちろんですが、各所に登場する観光スポットや町の様子がニースへの旅情をそそります。そこでニース散策について、まとめてみました。

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ニースの町は大きく分けて3エリア

©︎Yukinobu Shuzui 市内東側にある「I Love Nice」のフォトスポット

オフライン ラブを見ていると、各出演者の市内行動に合わせてカメラが切り替わるため、全体的な地理感は捉えづらいこともあるのですが、ニースの中心部は大きく分けて「ビーチ」「新市街」「旧市街」の3つに分類して考えるとわかりやすいです。

ビーチはニースの町の南側に広がる地中海に面した地区です。プロムナード・デ・ザングレという広い歩道を備えた道路が海岸線沿いに走り、ニースといえばまずここの風景が映し出されるくらい有名な場所です。周囲にはリゾートホテルや観光客向けの飲食店が立ち並んでいます。

©︎Yukinobu Shuzui プロムナード・デ・ザングレ

新市街はそのビーチの北側。新市街の中でも観光客が行動するエリアは、フランス国鉄(SNCF)ニース・ヴィル駅くらいまでだと思います。同地域はトラムが東西および南北を結ぶように走り、ジャン・メドサン通りを中心にデパートや大手チェーン店などニースの都市機能が集まっています。ビーチ沿いと異なり地元の人たちが使うお店も多いため、観光的な雰囲気は薄まりますが、飲食店などは値段と質が適正なお店が増える印象です。

©︎Yukinobu Shuzui プロムナード・デ・ザングレに置かれている白いベンチ

旧市街はニースのへそであるマセナ広場より南東の地区。ここは昔ながらの建物が増えて路地も入り組んでおり、昔ながらのニースをより感じられるエリアです。サレヤ広場の花市では、花以外にも食品や雑貨が売られており、見ているだけでも楽しいです。東端にはニースを一望できる城郭展望台。その南側には「I Love Nice」のモニュメントがあります。

旧市街を中心としたスポット

©︎Yukinobu Shuzui 旧市街にあるサント・リタ教会

オフライン ラブで、主に出てきたカットが、やはり映像映えしやすいビーチと旧市街のエリアです。町歩きのスタート地点によりますが、マセナ広場を開始場所にしたとして、まず南へ行くとサン・フランソワ・ド・ポール通りに出ます。同通りを東へ入ると、もうそこは旧市街の雰囲気になってきます。

通り右手に見えてくるのがオリーブオイルを扱うニコラ・アルジアリ、そしてパン屋のジャノーが並びます。

さらに進むとサレヤ広場に到着。広場の東端には序盤でシーフードパスタを食べていたイタリアンのマンマミーア・サレヤ、サレヤ広場から少し北に入った先にはサント・リタ教会、そこからさらに北へ歩くとフラッシュ・バック・セカンドハンドセントラル・ヴィンテージ・ショップといった古着屋が集まっています。

©︎Yukinobu Shuzui セントラル・ヴィンテージ・ショップがある旧市街の小径

さらに北へ行くと、ニース名物であるソッカ(ひよこ豆の粉に水、オリーブオイル、塩を混ぜて薄焼きにしたもの)を食べられるシェ・ルネ・ソッカがあります。

サレヤ広場に着く手前でサン・フランソワ・ド・ポール通り北へ曲がると、イートインもできるワインショップのカーヴ・ビアンキも。サレヤ広場から南へ行くと、そこは再びビーチです。海沿いには、2階のテラス席からの地中海の展望を楽しめるレストランのトパーズがあります

サレヤ広場の東にある高台が城跡のある丘です。階段でも上がれますが、ホテル「スイス」横にあるエレベーターを使っても登れます。

©︎Yukinobu Shuzui 城跡のある丘は、10〜3月の冬季は開園時間が短く18:00まで(夏季は20:00まで)

高台のさらに向こう側はランピア港(ニース港)が。ランピア港まで来たなら、帰りはポール・ランピア駅からトラムを使うと楽にマセナ広場まで戻れます。

宿泊場所がある新市街のスポット

©︎Yukinobu Shuzui メゾン・マルゴー

新市街でポイントとなるのが、番組内ではレターラウンジとして使われていたメゾン・マルゴー。マセナ広場の西、マジェンタ広場に面したカフェ・レストランです。メゾン・マルゴーを対象にして、男性陣および女性陣が宿泊していたホテルが建っています。

男性側のオテル・ニース・リヴィエラがジャン・メドサン通りを越えた東側、女性陣のオテル・ブリース・ガーデン・ニースがメゾン・マルゴーからさらに西、どちらかというとビーチリゾート向けの施設が増えてくるエリアです。居酒屋のまゆっかもこのエリア。

©︎Yukinobu Shuzui マセナ広場から見たジャン・メドサン通り

ニースはイタリアに近いためイタリアン・レストランも多いです。番組序盤に登場してピザを食べたイタリアンがラ・ヴィラ・デスト。マセナ広場から北西に少しいった先です。トリュフのリゾットを食べたり何度か登場したラ・ラングーストは、マセナ広場とニース・ヴィル駅の中間あたり。オテル・ニース・リヴィエラから北へ向かうとラーメンくまのがあります。

他にもレストランやショップがたくさん出てきましたし、ニース近郊の町や村も出てきました。ニースから列車で約10分のヴィルフランシュ・シュル・メールなども人気の保養地です。

番組の雰囲気を感じながら、ニースを拠点に好みに合わせて楽しんでみてください。

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