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イタリア各地で開催されているカーニバル。ミラノでは、中世の面影残る町中にコリアンドリ(Coriandoli )と呼ばれる花吹雪が舞い上がり、無料で楽しめる屋外シアターや期間限定の遊園地が登場します。カーニバルの時期だけ楽しめるスイーツも欠かせません。今回は、ミラノのカーニバルについてご紹介します。
ミラノのカーニバルは、アンブロジアノ・カーニバル(Carnevale Ambrosiano)と呼ばれています。イタリア各地でカーニバルは火曜日に終了しますが、ミラノは土曜日まで開催。四旬節と呼ばれるキリスト教の文化は水曜日に始まるのではなく、次の日曜日からになるのです。
伝説によると、ミラノの守護聖人である聖アンブロシウスにまで遡ります。旅の途中、司教は住民に、四旬節を始める前に自分の帰還を待つように頼み、それによって祝祭期間が延長されたと言われています。
今年のカーニバルは3月8日が最終日。カーニバルのクライマックスは、ミラノ大聖堂の周辺は、イベントの中心地であり、子どもから大人まで仮装をした人や花吹雪のコリアンドリで華やかで楽しい雰囲気に包まれます。
カーニバルはお祭りでもあり、ファッションとトレンドの中心地であるミラノでは、この期間中アクティビティやイベントが開催されます。
カーニバル期間中ミラノ市内各地で無料シアターが開催されます。
おすすめスポットは、ミラノ大聖堂近くの「ピアッツァ・メルカンティ(Piazza Mercanti)」。中世の面影残るヒストリカルランドマークになっている場所で、屋外展示やマーケット、コンサートなどが頻繁に開催されています。
屋外にある広場の中心にステージが設置され、簡易の椅子を設置。歴史ある建物に囲まれた中で見る劇は中世に迷い込んだ雰囲気になります。
ショーは、イタリアの伝統ストーリー。冗談好きなイタリア人ならでは、子どもから大人まで楽しめる笑いのある物語。仮面をつけた人たちが登場したり、イタリア語がわからなくても雰囲気や声のトーンから話の展開を読み解くことができます。
スフォルツェスコ城もフェスティバルの主要会場。
スフォルツェスコ城に隣接しているセンピオーネ公園では、限定の遊園地「ルナパーク」が開催されています。
会場には無料で入ることができますが、アクティビティに3ユーロから10ユーロほど支払います。クレジットカードでも支払い可能です。
アクティビティは60種類ほどあり、ローラーコースターや絶叫マシーン、射的、観覧車、子どもが楽しめる乗り物まで様々。レトロな雰囲気ある乗り物は見ているだけでも楽しめます。イタリアの屋台グルメが楽しめるのも魅力の一つです。
今年は、3月16日(日)まで開催されているのでミラノへ訪れることがあったらぜひ立ち寄ってみてください。
■Luna Park Meneghino(ルナパーク・メネギーノ )
開催期間| 2月8日 から 3月16日
営業時間|平日14:00〜19:30、週末10:00〜20:00
住所|20121 Milan, Metropolitan City of Milan(Parco Sempione)
ウェブサイト|https://www.alphalunapark.it/lunapark/milano
イタリアには、カーニバルの時期だけ楽しめるスイーツがあります。
カーニバル期間中、様々な洋菓子店で登場するキアッキエーレ。小麦粉、砂糖、バター、卵のシンプルな材料で作られたお菓子。ギザギザのデザインで、パリッとした食感とパウダーのような粉砂糖が特徴です。
キアッキエーレに続いて有名なカーニバルお菓子トルテッリ。シュークリームとドーナッツをクロスした味わいです。手のひらサイズのボールを揚げて中にクリームフィリングされているのが特徴。店舗により、カスタードクリームやピスタチオクリーム、ヌッテラなどフィリングされていて様々なフレーバーを味わうのも楽しみの一つ。
カーニバルの時期は、各地でコリアンドリ(Coriandoli )と呼ばれる花吹雪が販売され町中はコリアンドリでいっぱいに。ミラノのカーニバルは、シアターや美味しいものなど多くの人々が楽しいひとときを過ごす期間になっています。