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サンタクララバレー交通局(VTA)の労働者は、賃上げと契約改善を求めて3月10日からストライキを続けています。ストライキは2週間以上続き、10万人以上の通勤・通学者に影響を与えています。
このストライキは、VTAと労働組合であるAmalgamated Transit Union(ATU)Local 265との契約交渉が難航した結果として発生しました。労働組合側は、公正な賃金と福利厚生、苦情処理手続きの見直し、職場環境の改善を求めています。
VTAは、ストライキの早期解決を目指し、カリフォルニア州知事ギャビン・ニューサムに介入を要請しましたが、知事は直接の介入を拒否し、双方に対話の継続を促しています。さらに、VTAは労働組合に対して「ストライキ禁止条項」の違反を理由に法的措置を提起しましたが、サンタクララ郡の裁判所はVTAの仮差し止め請求を却下し、次の審問を3月26日に予定しています。
このストライキにより、サンノゼ周辺の公共交通機関が停止しており、観光客の移動にも大きな影響が出ています。
特に、レンタカーを利用しない旅行者にとっては不便な状況です。そのため、観光客の皆様には以下の代替手段を検討することをお勧めします。
ライドシェアサービスの利用:UberやLyftなどのライドシェアサービスは、サンノゼ市内および周辺地域で広く利用されています。これらのサービスを活用することで、目的地への移動が可能です。
レンタサイクルや電動スクーターの活用:市内にはレンタサイクルや電動スクーターのサービスも提供されています。短距離の移動や観光スポット巡りに便利です。
KQEDによれば、組合は18%の昇給やスト参加者の保護を求めていますが、VTAは3年間で10.5%の昇給を提案し、またスト参加者への保護を渋っており、交渉は難航しているそうです。そのほか、日曜日にVTA理事会が特別会合を開き、進展を図る予定です。
3月26日に予定されている裁判所の審問で新たな進展がある可能性がありますが、現時点でストライキの終了時期は不透明です。観光客の皆様には、最新の交通情報を確認し、柔軟な旅行計画を立てることをお勧めします。
<参考情報>
https://www.kqed.org/news/12031623/vta-strike-nears-two-weeks-new-contract-offer-on-table