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2024年の香港のヒット映画「九龍城寨之圍城(Twilight of the Warriors:Walled in/トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦)」ですが、現在、香港にあるAIRSIDEというショッピングモールではこの映画のセットを見ることができる展示会を4月13日まで開催中だとお知らせしましたが、実際に行ってみました。
ヒットした映画だけあって展示エリアは大勢の人、人、人。撮影するだけでもひと苦労するほどです。なぜ、これだけ人が訪れるのかを筆者なりに考えてみました。映画評論家や掲示板を見ると、映画のストーリーがよかった、あんなシーンに心を打たれた…などといろいろ書かれていますが、結局のところ、6000万香港ドルをかけ、超がつくほど精巧に作られたセットの影響だと思っています。中にはいると当時はこんな感じだったのだろうと思わせてくれます。セットも、昔の日本の電気製品などがあり、どうやって手に入れたのだろうと思えるのもあります。
実は九龍城砦は取り壊されて約30年が経過しています。つまり、実物を見たことがない人が香港市民でもかなり多いのです。取り壊し当時、10歳ぐらいの子であれば「危ないから入ってはいけない」と親から言われた人が多く、大人すらも怖がって中に入ったことがない人が多いのです。
そういったことから、九龍城砦への興味や知識はあるけど、中に入って体験することができなかった人たちにとって、安全に当時の建物を実感できるというのが大きいようです。
4月13日までですが、入場無料ですので、映画ファンはもとより、昔の香港を体験できるという意味でも、開催期間中に香港に行かれる方は行く価値があると思います。
同作は日本でも好調で、ついに興行収入が3億円を超えました。4月4日から日本語吹き替え版が全国にあるティ・ジョイ系列19館で先行公開が決まり、4月11日から上映劇場がさらに拡大される予定です。龍捲風役には堀内賢雄、陳洛軍役は小林親弘、王九役には赤坂柾之が担当しました。
字幕もいいですが吹き替え版の良さとは、字幕は文字制限があるので細かなニュアンスまでカバーできない部分があります。一方、日本語字幕になれば広東語で話していたニュアンスにより近くなるので、もっと映画が理解できて、楽しめると思います。