• Facebook でシェア
  • X でシェア
  • LINE でシェア

【ウズベキスタン】あなたは昼派?夜派?サマルカンドでレギスタン広場を満喫

加藤朋子

加藤朋子

神奈川特派員

更新日
2025年3月30日
公開日
2025年3月31日

かつてシルクロードの重要拠点として栄えたものの、13世紀にモンゴル軍の侵攻を受けたサマルカンド。一時は、廃墟と化しましたが、たった一代で大帝国を築き上げた英雄ティムールの出現により街は甦りました。そのとき、各国の芸術家や技術家が集まって誕生したのが「サマルカンドブルー」。ペルシアの顔料と中国の陶磁器が元になり、濃淡のある青いタイルが誕生しました。「青の都」と呼ばれるサマルカンドは、2001年、世界遺産に登録。今なお、多くの観光客が、この街の「青」に魅了されています。

今日は、そんなサマルカンドの中心部に位置する、レギスタン広場をご紹介。東西の交易商人が行き交い、活気あふれていたレギスタン広場を歩いてみましょう。

AD

昼のレギスタン広場

昼のレギスタン広場

ティムール朝の支配力と文化の象徴として、建てられたレギスタン広場。左から、ウルグベクメドレセ、ティラカリメドレセ、シェルドルメドレセの3つの建物が、広場にぎゅぎゅっと集まっています。※メドリセ=神学校、高等教育機関のこと

ウルグベクメドレセ

レギスタン広場最古の建物

レギスタン広場にあるメドレセの中でも、最も古いのが向かって左側に位置するウルグベクメドレセ。中に講堂があり、1420年に建てられた当時は、100人以上の生徒がここで学んでいたそう。学んでいたのは、数学や神学、哲学など。一流の学者の他、ウルクべク神学校を建てた天文学者ウルグベク自身も、教壇に立っていたと言われています。

頂上からの景色

ウルグベクメドレセには、ミナレット(モスクに付随する塔)にのぼる通路があります。細く急な階段が続くので、やや危険。転倒防止にサイドにロープが付いているほどです。頂上は人が一人やっと入れるほどの狭さなので、複数人でのぼる場合は、順番に顔を出してみましょう。「危険だし狭いし、有料だし、のぼる意味ある……?」と思った方。頂上に出て360度広場を見渡すと、絶景が待っています。のぼるのは、ちょっと大変ですが、価値ある体験になりますよ。

ティラカリメドレセ

壁面

ティカラリメドレセの入口の高さは約35m。存在感抜群のメドリセですが、ティカラリメドレセは「金箔の神学校」という意味を持っています。その名の通り、圧倒される煌びやかさ。壁面は、アラビア文字をモチーフとした模様や、星や植物が描かれているので探してみましょう。ブルーとゴールドが互いを引き立て合いながらも、見事に調和しています。庭が美しく、現在は博物館として利用されてます。

天井

注目すべきは、この繊細な天井と礼拝堂。礼拝堂は、建設当時は5kg、修復の際は3kgの金箔が使われたというので驚きです。この天井は圧巻の美しさ。思わず足を止めてしまいます。

  • 2階の通路
  • 教室
  • フォトスポット

階段をのぼり2階に上がると、かつて使用されていた教室などがあるのですが、ここが撮影の穴場スポット。ベランダに出て、写真を撮るとタイルを背景に撮影できます。中庭を見ることもできるので、ぜひ2階にも足を運んでみてください。

シェルドルメドレセ

シェルドルメドレセ

向かって右側に佇むシェルドルメドレセは、「ライオンが描かれた神学校、高等教育機関」という意味があり、建物の上部に「人面とライオン」が描かれています。イスラム教は偶像崇拝を禁止しているのですが、権力誇示のために、そのタブーを破りつくられたデザイン。パッと見ると、虎のように思えるのですが、実はこの絵はライオンなんです。他にも、旧ソ連時代のサマルカンドの町やレギスタンの広場の写真も展示されています。

夜のレギスタン広場

ライトアップ
  • プロジェクションマッピング・ショー
  • プロジェクションマッピング・ショー

夜のレギスタン広場は、毎日20:00になるとライトアップが始まります。観光客はもちろん、ローカルからも大人気。多くの人で賑わいます。毎金曜日の夜はプロジェクションマッピング・ショーを開催。昼間とは全く異なる雰囲気で、もう一つのレギスタン広場を満喫できます。

 

◾️レギスタン広場

住所:Registonko’chasi,Samarqand
電話番号:+998-66-235-3826
営業時間:07:00~00:00(冬季は08:00~20:00。予告なく変更となる可能性あり)
入場料:6万5000スム(2024年より5万スムから値上げ。予告なく変更となる可能性あり)
アクセス:サマルカンド駅から3、73番バスでRegistonバス停下車、徒歩1分

 

昼の広場と夜の広場をご紹介しましたが、皆さんはどちらがお好みでしょうか?昼はゆっくり広場内を観光し、夜はゆっくりライトアップを楽しむ……なんて過ごし方もいいかもしれません。昼間とは違った一面を見ることができるので、夜はぜひ、ライトアップに足を運んでみてください。

トップへ戻る

TOP