• Facebook でシェア
  • X でシェア
  • LINE でシェア

【パリ】シャルル・ド・ゴール空港のターミナル名が2027年3月から変更

守隨 亨延

守隨 亨延

フランス特派員

更新日
2025年12月15日
公開日
2025年12月15日
©︎Yukinobu Shuzui

2027年3月にシャルル・ド・ゴール空港が、構成する各ターミナル名の変更を予定しています。この変更は、同年同月に開業するシャルル・ド・ゴール空港とパリ市内(パリ東駅)を繋ぐCDGエクスプレスに合わせたもの。変更点をまとめました。

AD

ターミナル名が英数混合から数字のみに

©︎Yukinobu Shuzui

現在のシャルル・ド・ゴール空港は、ターミナルを大きく3つに分け、それぞれにターミナル名として1〜3の数字が割り振られています。そしてターミナル2については、ターミナル2内の建物ごとにアルファベットA〜Gが加わり細分化されています。

たとえば、日本から便が到着する日本航空またはエールフランスが発着するターミナルは、ターミナル2Eですし。保安検査場を抜けて2Eの制限エリア内に入ると、さらに2Eは「K」や「L」などに分かれています。ターミナル2ELは2EKの場合、2つのターミナルを繋ぐシャトル列車に乗る必要があるため、慣れていないとその方向で良いのか迷うこともあります。

それが2027年3月から、ターミナルがすべて数字に置き換えられます。シャルル・ド・ゴール空港などを運営するADPグループによると、現在のターミナル1はそのまま、ターミナル3はターミナル2になり、現在のターミナル2は、それぞれターミナル3〜7に名称が変更になります。

  • ©︎Groupe ADP 現ターミナル名
  • ©︎Groupe ADP 新ターミナル名

今回の変更について、ADPグループは「すべての乗客、特にシャルル・ド・ゴール空港における日々の利用客の30%以上に当たる乗り継ぎ客にとって、空港内の移動を直感的にするため」と述べています。

今後予定されている各種の変更

©︎Yukinobu Shuzui

ターミナル名の変更以外にも、今後シャルル・ド・ゴール空港を取り巻く状況は、さまざまな変化があります。

まず2026年3月から、今までパリ市内オペラ地区とシャルル・ド・ゴール空港を繋いでいたロワシーバスがサービスを終了します。代わりに、パリ北郊外のサン・ドニ・プレイエル駅からシャルル・ド・ゴール空港を結ぶ、9517番のバス路線が開設されます。

2027年3月には、既述したCDGエクスプレスが運行開始。シャルル・ド・ゴール空港とパリ東駅を所要時間20分、15分間隔で結びます。そして将来的には、新設される地下鉄19号線(2025年現在は地下鉄は14号線までしか存在せず)もシャルル・ド・ゴール空港に乗り入れ予定です。地下鉄19号線は、グランパリ・エクスプレスと呼ばれる新路線計画の一部です。

世界を代表する巨大空港の一つであるシャルル・ド・ゴール空港ですが、度重なる拡張などもあって、使いづらさは各所で見られました。2027年のターミナル名の変更も含めて、少しずつ是正がされていきそうです。

トップへ戻る

TOP