
タイのお金について~バンコクでのお得な両替方法と気を付けたいポイント
2023.2.6
キーワードで検索
皆様、サワディーカー。日本のニュースを見ていると、物価の上昇が騒がれているように感じられますが、
IMF(International Monetary Fund:国際通貨基金)の統計「世界の消費者物価上昇率 国別ランキング・推移」( World Economic Outlook Databases、2025年4月版参照)によると、去年の日本のインフレ率は119位、タイのインフレ率は184位となっており、タイの物価上昇率/インフレ率は日本よりおだやかですが、円安の影響も加わり、日本人のタイ旅行は以前と比べると、お得感が感じられなくなっています。そこで、今回は、タイの物価と効率的な節約方法について、タイ在住者の視点から紹介したいと思います。
タイではコロナ禍を経て、物価は上昇傾向にあると感じますが、人間生活に最低限かつ基本的に必要とされるもの「ベイシックヒューマンニーズ(BHN)」といった基本的な衣食住や水・衛生・健康・教育など社会の基本的サービスや雇用および社会参加については大きく変化がないようにも感じます。例えば、コンビニエンスストアで買う水の値段はほぼ変化していないように感じます。
食材に関しては、10年前に比べると物価はガクンと上がったように感じますが、それと同時に選択肢も増え、物価上昇に影響を受けない生活の模索も可能だと感じています。例えば、現地日本人の間で有名な毎週木曜日に大学で開かれる朝市(タラート)通称モクタラの果物や野菜などはどこも値上がりしたなと感じずにはいられません。例えば、約13年前は、40バーツで買えたソムオーのパックが5年程前から量が若干増えたものの70~80バーツとなり、約2倍の値上がりです。内容も変わりましたが、10バーツで購入できたポップコーンも30バーツ前後になっています。日本人街から少し離れた市場にいくと、タイ語で1㎏表記の値段で記載されていたものが0.5㎏表記になっていて、2倍になったな、と感じます。
逆に、日本人街のなかにできた高級ショッピングモール「エムクオーティエ」内のスーパー「グルメマーケット」では、新鮮でおいしい生野菜や、スーパー「マクロ」では、旬の季節には甘くておいしいマンゴーが市場よりお得に(1㎏あたり50バーツ以下)買えるようになりました。また、コロナ禍以降、以前は利用しなかった宅配サービスで野菜や果物を購入することもできるようになり消費者の立場からすると、選択肢は増えました(デリバリーサービスに関しては、記事「タイ・バンコクがデリバリーサービス・テイクアウトを拡充 | 地球の歩き方」を参照ください)。
現代は、ローカルな場所は安かったり、新鮮とは限らないことを念頭におき、買い物する場所を模索することが節約の対処法のひとつになると感じます。また、必ずしも、タイではタイ料理が必ずしも安いというわけではないことも念頭に置いておくと選択肢が広がり、コスパのよいタイ旅行やタイ生活が楽しめると思います。
また、出ていくお金を見直すことも節約のひとつでしょう。
自分のできるサービスを友達と共有して、友達と一緒に語学や写真の勉強をしたり、運動したりするのも、お金を節約する方法のひとつです。
個人的には、「走る」ことが好きで、タイには、ホテルや自宅にジム施設が無料で利用できることが多いので、そういったジムや公共公園で走ったり、筋肉トレーニングしたりしています。走るモチベーションを維持するために、走る距離や持ち上げるおもりの重さをあげていったり、回数を増やすといった目標を作ったりしています。人によっては、目標体重を設定したり、マラソン大会に出場したりなどがあるでしょう。筆者はまだ未体験ですが、マラソン大会によっては、ゼッケン番号から自分の走っている姿の写真をダウンロードできたりするようです。
そのほか、ヨガや瞑想、ストレッチやダンス、音楽などを楽しむ人もいます。有料のところや無料のところを利用するなど人それぞれですが、通い放題にしてたくさん通うという人もいます。交通費等の節約のため、オンラインで済ませるといった人もいます。
観光地、特に寺院に関しては、日本人在住者の間では入場料がかからない「ワット・パクナム」が人気になっているのも、もしかしたら、節約したいという思いもあるのかもしれません。
出ていくお金とは別に、入ってくるお金を増やすことを考えるのも節約の対処法のひとつになるかもしれません。例えば、定期的に、両替をうまく駆使して、お金を運用している人もいるようです。また、トレジャーファクトリーなどの中古店で不要品を買い取ってもらったり、やり取りが面倒でなければ、タイでは、フェイスブックで物の売買をしている人も少なくないようです。SNSの活用で、収益を上げることを目標にしている人もいるでしょう。
以上、タイの物価上昇を感じながらのタイ・バンコクでの暮らし方について考え、書いてみましたが、いかがでしたでしょうか。
旅先での物価については、なかなかイメージがわかないかもしれませんし、自分が見たいもの、ほしいものによって、使う金額も変わってくると思います。ただ、どこの国にいても、生活にかかせないものは、場所や時期を選べば、それほど大きな変化があるとは感じていません。
一方で、海外暮らしや旅先では、値段に換算できない「価値」に触れられることがあるでしょう。例えば、以前から通っている市場が高いとしても、そこに通うことではぐくまれる友情であったり、培われるタイ語能力や得られる情報であったり、そういったものに対して、お金を使い、その地域社会に貢献できていればそれもまたよいことだとも感じます。
それでは、皆様、サワディーカー。