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【南アフリカ】大熱狂のサッカー観戦!ソウェトダービー

あんな

あんな

南アフリカ特派員

更新日
2025年5月5日
公開日
2025年5月12日

ヨハネスブルグに、かつてアパルトヘイト時代に黒人専用居住区として指定されていたソウェトという地域があります。このソウェトにあるサッカースタジアムで、地元の方たちが大熱狂する熱いライバル同士の試合「ソウェトダービー」が行われるとのことで行ってきました。

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ソウェトダービー

ソウェトダービーとは、「カイザー・チーフス」と「オーランド・パイレーツ」というライバル同士のサッカーチームの試合です。どちらもソウェト内に本拠地があるため地元のファンが多く、1970年から続いている歴史ある試合です。
今回は2025年5月3日にカイザー・チーフスのホームであるFNBスタジアムで開催された試合に行ってきました。このFNBスタジアムは2010年のワールドカップのために建てられたもので、なんと収容人数は約9万5千人!
そしてチケットは早い段階で完売していました。大人気です。

FNBスタジアムはソウェトの観光名所のひとつ

スタジアムまでの道のり

スタジアムへの道は大渋滞でした。しかし人々がすでに盛り上がっており、到着前から熱気を感じることができます。
窓を閉めた車内からでも、ブブゼラという南アフリカ伝統楽器の音があちこちから聞こえました。ブブゼラは主にスポーツの応援用に使われるラッパのような管楽器で、かなり大きい音がします。渋滞中の車内でサポーターたちが吹きまくっているようです。
大きい旗を掲げている車も多いです。
渋滞で車の動きがノロノロなので、道路にはグッズ販売の人もたくさんいます。
フェイスペイントの簡易版、顔用スタンプを1回15円で押してくれるサービスが多かったです。スタンプは応援しているチームのマークを選べます。
南アフリカ名物のスナック、ビルトンの販売もありました。ビルトンはビーフジャーキーのようなものでかなりおいしいです。もちろんブブゼラもこのタイミングで簡単に手に入ります。

  • サポーターの相乗りタクシー。中からブブゼラの音がものすごく聞こえてくる。
  • サポートするチームの旗を掲げた車が多い
この日手に入れたブブゼラがこちら

駐車場からスタジアムまでの道のり

駐車場もかなり広いので、車を降りてからスタジアムの入り口まで歩いて20分ほどかかりました。
駐車場は公園のようなところで、あちこちで南アフリカ式のBBQ、ブライをしている人々がいます。
そして歩きながらみなさんブブゼラを吹きまくっています。大きい太鼓を持ってパレードしている団体も何組かいました。スタジアムに入るまでにチケットは3回確認されました。道中は人がギュウギュウです。

駐車場から太鼓を鳴らしながらスタジアムへ向かう人々
駐車場で南アフリカ式BBQのブライをする人々
  • スタジアムへ近づくほど混雑する
  • チケット確認

スタジアム到着

スタジアムの敷地に入ると、各チームの公式ショップがありました。
記念にユニフォームが欲しかったのですが、3XLなどの大きいサイズしか残っていませんでした。オンライン上でもほとんどのサイズが売り切れています。事前に購入しておけばよかったです。
スタジアム内では巨大ピッチャーのビールが千円弱で売られていて、それを持ってウロウロしている人が多いのでぶつからないように気をつけて歩きました。

オーランド・パイレーツの公式ショップ

いよいよ席へ

私たちが今回確保したのはゴール裏の席です。ゴール裏は、座って応援したい人が多いかなと感じました。立って激しく応援したい人はサイドに座るようです。サイドのサポーターたちは、チームごとに分かれて座って各チームの応援歌も歌っていました。
一方、ゴール裏は両チームのサポーターがごちゃ混ぜになって座っています。
席は指定席ではなく自由席なので、早めに行っていい席を確保する必要があります。今回は友人に場所の確保をお願いしていたのですが、なんと試合2時間半前から確保してくれていたそうです。
そしてスタジアムの大きさはやはり圧巻です!
上の方の席には空席がありましたが、1階の座席の間の通路で立ち見する人がギッシリいたので、やはり約9万5千人がこのスタジアムにいるんだなと実感しました。
試合開始直前に、飛行機がスタジアムの上空スレスレを飛んで行きました。ソウェトダービーで毎回行われるパフォーマンスだそうです。一瞬のことで、あいにく写真を撮り損ねましたが大迫力でした。

炎と共に選手入場で盛り上がるサポーターたち

試合開始

試合が開始すると人々の熱気は最骨頂に!
ちょっとしたチャンスでも熱狂的に応援していました。私が座るゴール裏ではサポーターたちが時々一斉に何か歌っていて、応援歌かなと思ったのですが南アフリカ人みんなが好きな歌だとのことでした。もちろん応援歌を歌っている人もいたようです。
選手がミスをしてもブーイングはなく、チャンスの時だけ盛り上がって応援していました。
盛り上がってくると思わず立ってします人がいますが、「見えないよ!座って!」と後ろの人が声をかけるとすぐ座っていました。平和です。
しかしゴールしそうな時などはほぼ全員立っていました。

腕をクロスさせるオーランド・パイレーツのサイン
ブブゼラを吹きまくる

試合後

試合終了後はほとんどの人がすぐ席を立ち、一斉に出口へ向かっていました。
結局オーランド・パイレーツが勝ったのですが、負けたチームも「うちのチームは最強なんだ!ワハハ」と盛り上がりながら帰路についていました。
スタジアムの外ではまたあちこちで南アフリカ式BBQのブライが行われ、音楽をかけて踊っている人々もたくさんいました。
スタジアムまで自宅から歩いてきた方も多いそうです。試合後でもブブゼラを吹きながら賑やかに帰っていきました。

ソウェトダービー観戦にあたって

ソウェトはヨハネスブルグ内でも危険な地区とされているので、ソウェトダービー観戦は、各旅行会社が出しているツアーの利用を推奨します。
私は普段スポーツを全く観戦しないのですが、ソウェトダービーは南アフリカの文化を感じることができてかなり楽しめました!
ちなみに、今回のチケットはR120(約900円)でした。ソウェトダービーは人気なので、これでもサッカーのチケット代としては高い方なんだそうです。

◾️次回の試合及びチケット情報は各チームの公式サイトをご確認ください

カイザー・チーフスの公式サイトhttps://www.kaizerchiefs.com/kc-tickets

オーランド・パイレーツの公式サイトhttps://www.orlandopiratesfc.com/

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