
【京都府・向日市】職人の手技が光る8種類の竹垣が堪能できる「竹の径」
2025.6.9
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連日厳しい暑さが続きますが、そんなときは食欲をそそるカレーの出番でしょう。京都にはカレーと名のつく食べ物は数多くありますが、京都国際会館の創業時から愛されている伝統のビーフカレーをごぞんじですか。一般の方でも見学できる「ICC Kyoto Open Day」と合わせて、京都国際会館の歩き方をご紹介します。
国立京都国際会館は京都で行われる数々の国際会議の開催場所としてよくニュースで見かけると思います。1957年に日本初の国際会議場の設立の検討が始められ、1966年に開館。以来、世界各国の要人を迎え、1万8500件を超える会議・イベントを開催してきました。
そのような場所柄、一般の方はなじみが薄いと思われますが、実は一般の方でも見学できる「ICC Kyoto Open Day」を毎月開催しています。見学エリアは限られていますが、建築家の大谷幸夫氏が設計したモダニズム建築の粋を肌で感じることができます。
建物の約70%を占めるパブリックスペースにあるメインラウンジは、重厚なコンクリートと苔をイメージした絨毯のコントラストがとても美しい場所です。数段の階段によって階層的になっているので、見る場所によって印象が変わるのがおもしろいです。インテリアデザイナーの剣持勇氏の家具や調度品が各所に設置されていてアートギャラリーとしても楽しめます。
本日の主役であるビーフカレーライスは、時代の変化に合わせた新しいカレーを提供するため一時休止されていましたが、実は今年になって復活したメニューなんです。もちろん創業当時のレシピそのままに、古典的な技法にこだわって、さらにおいしく進化。じっくり炒めた玉ねぎのまろやかな甘みのあとに、ピリッとしたスパイスの香ばしさが鼻に抜ける、丁寧に時間をかけて作られた欧風カレーです。
レトロな趣が漂うレストラン「The Grill」で味わうとまた格別なお味です。こちらは「ICC Kyoto Open Day」以外でも営業されているので訪れやすいですよ。
もう少し気軽に楽しみたい方には本館1階中央にある「NIWA café」がおすすめ。京都人御用達の前田珈琲がプロディースするカフェながらとってもリーズナブル。こちらにも自家製チキンカレーや赤味噌ハヤシライス、特製オムカレーなど夏にぴったりなメニューもあるのでぜひ。
お腹が満たされたら「NIWA café」から日本庭園に行ってみましょう。比叡山と山間の宝ヶ池を借景にした風景が目に飛び込んできます。街中とはひと違った古都京都の一面を楽しむことができます。庭の一部である幸ヶ池には八つ橋がかかっているのですが、池の中ほどから本館を振り返ってみてください。お天気に恵まれれば、水面に映る圧倒的な存在感の建築から目を離せないでしょう。
■国立京都国際会館(ICC Kyoto Open Day)
住所:京都府京都市左京区岩倉大鷺町422番地
電話番号:075-705-1205(施設見学ツアー・遺失物ほか)
アクセス:京都市営地下鉄烏丸線「国際会館駅」から徒歩5分、京都市バス・京都バス「国際会館駅前」から徒歩5分
営業時間:10:00~17:00(予約不要)
入館料:無料
駐車場:駐車場:先着順で利用可(無料)
実施日:1か月前の月の初旬頃にHPならびにSNSでお知らせします
URL:https://www.icckyoto.or.jp/
今回の「乙な京都™」はいかがだったでしょうか。夏を乗り切るグルメとして知る人ぞ知るビーフカレーをご紹介しましたが、主役を食べてしまうくらい圧倒的な建築物としての京都国際会館。毎月の見学ツアーや不定期の特別見学会もあるので気になった方はぜひHPやSNSをチェックしてみてください。