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【インドネシア・ジャカルタ】国産コーヒー豆を使用した老舗カフェ「バコル・コフィー」で優雅なひと時を

moe

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インドネシア特派員

更新日
2025年6月26日
公開日
2025年6月26日

世界的にコーヒーの産地として有名なインドネシアでコーヒーを飲む体験は、コーヒー愛好家であれば押さえておきたいことのひとつではないでしょうか。インドネシアにはインドネシア発のカフェチェーン店や、こだわりのスペシャルティコーヒーを楽しめるカフェなど魅力的な店舗であふれています。そのなかでも、1878年に設立されたインドネシア最古のコーヒー焙煎業者「Bakoel Koffie」の運営するカフェがインドネシアでのコーヒー体験におすすめです。

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コーヒーの香りに包まれる老舗カフェ「バコル・コフィー」の魅力

「バコル・コフィー(Bakoel Koffie)」は、中央ジャカルタにある、1930年代からコーヒー焙煎業者として続く老舗のコーヒー店です。現在も自家焙煎を続けており、薫り高い本格的なインドネシア産のコーヒーが味わえるお店として愛され続けています。

オランダ統治時代の雰囲気を残す木造建築の店舗は、カフェというよりも時が止まった空間のように感じられます。素朴でぬくもりのある外観に惹かれて、つい入ってみたいという気持ちに駆られます。店内に一歩足を踏み入れると、コーヒー豆の芳ばしい香りと、アンティーク調のインテリアが訪れる人をやさしく出迎えてくれます。

2階には設立当初の店舗前の通りを写した大きなモノクロ写真が飾られていて、当時の通りと現在の通りの違いに驚かされます。観光としてもおすすめのカフェですが、地元の常連客からも根強く支持されていて、平日でもよくにぎわっています。
勉強中の学生や打ち合わせ中のビジネスパーソンの姿もあって、ジャカルタの日常に溶け込んだような感覚を体験できるのもこの店ならではの魅力です。歴史的なカフェでありながら気取らず、日常使い出来る居心地の良さも大きな魅力のひとつです。

インドネシア式のコーヒーに挑戦

バコル・コフィーの看板メニューは、なんといってもその場でていねいに挽いて淹れてくれるインドネシア産のスペシャルティコーヒーです。日本では高級品として知られるルワックコーヒーもインドネシアならではのリーズナブルな価格で味わえるのが嬉しいポイントです。

香り高く、後味の柔らかいルワックコーヒーは、コーヒー好きならぜひ一度試してみたい逸品です。バコル・コフィーでは、伝統的なインドネシア式のコーヒーの淹れ方「コピ・トゥブルック」でコーヒーを飲むことができます。
これは、コーヒーの粉を直接カップに入れてお湯を注ぎ、粉が沈殿してから上澄みを飲むという独特のスタイルです。上澄みを飲むのは最初は少しコツがいりますが、慣れてくるとその素朴な味わいと香ばしさにハマりそうです。観光客にとっては、伝統的なインドネシア式の飲み方を楽しむことができ、ローカルの文化を味わえる貴重な体験となるかもしれません。

さらに、コーヒー以外のカフェドリンクメニューも豊富で、紅茶やチャイラテ、スムージーなどがあります。何度訪れても飽きることなく、気分に合わせてドリンクを選ぶことができるのも通いたくなる要素の一つです。また、ドリンク以外のメニューでは、ローカルで親しまれている軽食や、ナシゴレンやミーゴレンなどのインドネシア料理、スイーツまでラインナップが幅広いです。

今回は、キャラメロ(キャラメルラテ)と一緒にコーヒーチーズケーキを注文してみました。コーヒーのほろ苦さと濃厚なチーズの甘さが絶妙で、ケーキの上から追加のエスプレッソショットをかけて食べることができるスタイルは、コーヒーを存分に楽しむことができて最高でした。甘さがありながらも後味が重たくなく、コーヒーとの相性も抜群なのでおすすめのスイーツです。

「バコル・コフィー」とインドネシアのコーヒー文化

世界有数のコーヒー生産国として知られるインドネシアでは、スマトラやジャワ、スラウェシなど地域ごとに異なる風味を持つコーヒー豆が栽培されています。
バコル・コフィーではそうしたインドネシア各地の豆をていねいに自家焙煎し、常に新鮮な状態で提供しているようです。店頭には焙煎機も設置されていて、タイミングが合えば実際に焙煎している様子を見ることもでき、香ばしい香りが店内いっぱいに広がる様子は五感を刺激する贅沢な体験です。

また、豆の販売も行っているため、お土産や自宅用に購入して楽しむこともできます。本格的なコーヒーを味えるだけでなく、カジュアルで開放感のある店内では、コーヒー初心者でも気後れせずに過ごせる温かみのある雰囲気に包まれています。カップ一杯から始まる奥深いコーヒーの世界に自然と引き込まれていくような感覚がありました。ジャカルタのコーヒー文化と歴史を肌で感じられる空間として、コーヒー愛好家の方はもちろん、自分の好きなコーヒーを探しているという方にもぜひ訪れて見てほしいスポットです。

■バコル・コフィー(Bakoel Koffie)
住所:Jl. Cikini Raya No.25, RT.16/RW.1, Cikini, Kec. Menteng, Kota Jakarta Pusat
電話番号:+62 21 31 936608
URL:https://bakoelkoffie.squarespace.com/

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