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【バリ島】バリ島伝統製法!本物の「グラアレン・椰子糖」を製造している方の工房へ②/クルンクン

halu

halu

インドネシア・バリ島特派員

更新日
2025年6月28日
公開日
2025年6月28日

前回に引き続き、グラアレン製造工房のレポートです。場所は、バリ島東海岸側にあるクルンクン。クルンクンの中心地から更に内陸に入りジャングル地帯へ。大変魅力的な日本人女性が、現地のバリ人からも尊敬、慕われ、大変クオリティーの高いグラアレンを全て手作業で製造しています。どうぞご覧ください。

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ご家族揃って記念撮影♡

作業時間は約5時間

作業にかかる時間は、約5時間。

私達は早朝にウブドを出発。雨にも降られる事なく、バイパスを真っ直ぐに進み、途中脇道に入り、ジャングルの奥地へ。

ワサワサと熱帯植物に覆われたジャングルの中に点在する家屋。

途中路を間違えて,私達は似ているお宅に迷い込んでしまいましたが、無事到着。

私達が到着した時点で既に作業は、始まっていました。

既に1,2時間が経過している状態から、工房での作業風景を拝見させていただきました。

美味しいジャジャンの差し入れに舌鼓

今までにない食感にびっくり!

私達が到着して間もなく、ゆうこさんの旦那さんが、わざわざ私達の為にバリの生菓子(ジャジャン)を、地元の市場まで行き、買って来てくれました。

この美味しさったら、目を丸くする程のクオリティー。

私達は、今迄バリのジャジャンは色々食べていますが、後日「アレは美味し過ぎた!」と、何度も話題に出る程のご馳走でした。

↑こちらが,そのジャジャンです。

まだ温かくて、ふわふわとしていました。米粉なので、個人的に私は非常に嬉しいです。ゆうこさん(師匠)曰く、こちらのジャジャンは、納得の仕上がりではないらしいですが(プロのご意見ですね)、私達は「美味しい過ぎる!」と何度も言いながら、ペロっと完食。

生のココナッツとグラメラ(ゆうこさんのものではないです)、ふわふわの米粉は平たい団子で少し炭火で炙ってあり、その香ばしさも相まって、、、思い出すだけでも,また食べたい衝動に駆られます。

クリーム色の状態からキャラメル色に一気に変化

いよいよ仕上げの工程へ

グツグツと火加減を微妙に調整しながら、ひたすら手作業でかき混ぜ、滑らかな状態にまで仕上げていきます。

次にタイミングを見計らって(ゆうこさん独自の長年の勘で判断)、火から下ろし、手際良くサッサッサッとかき混ぜていくと,次第に照りが出て来て、ツヤツヤの状態に変化。

濃厚な甘ーいキャラメルの香が、ここで一気に工房中に漂います。

ご覧ください!この美しいキャラメル色。

工房全体が、キャラメルの香に包まれます♡

伝統製法!ココナッツの殻に入れて形成!

型も勿論、天然素材!
綺麗にパカッと外れて、出来上がり!

ゆうこさんは手際良く(温度が下がると固まってしまう為)、ココナッツの殻にとろっとした状態のグラアレンを流し込んでいきます。数分で固まってしまうので、ここは集中して作業。暫く置いて冷ました後、殻(型)から外し、完成です。

ゆうこさんは、非常に優しい女性で、ユーモアもあり、私は彼女の魅力に引き込まれました。

どんな方にも同じ態度で、自然体のオープンなお人柄。

バリの自然と共に生きて、ジャングル奥地の村でバリ人コミュニティの一員となり、馴染んでいるその勇姿は、今の日本人には珍しい腰の座った生命力の凄みを感じます。何があっても動じない懐の広さ、真の愛情に溢れた女性でした。

帰国し暫く時が経過しても、ゆうこさんの事が頭に浮かび,たった数時間の滞在時間でしたが、非常に多くの事を学びました。

ゆうこさんは、最近、バリの教育分野でも注目されています。

「グラアレンの伝統製法を伝授」する「重要人物」として、バリの学校で社会科見学のカリキュラムとして,先日工房見学も受け入れていました。

バリの田舎は、昔と変わらない景色が残り、ゆったりとした時間が流れていました。ご家族所有の土地には、椰子の樹の他、美味しいバリ原種のドリアン、様々な果物の樹があり、地元の市場で販売し生計を立てています。

ではまた、次回のhalu特派員ブログをお楽しみに。

小さな原種のドリアンは、一味違う美味しさ!
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