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ブエノスアイレスの中心地にある町のシンボルオベリスコからすぐの、Maipú通り359番地にあるSalón Marabú(サロン・マラブー)は、1935年イタリア建築の建物の地下にあったブエノスアイレスのナイトライフ伝説のキャバレー。アール・デコ調の空間に黒白タイルが敷かれたフロアに天上を飾るステンドグラスは、今なお当時の面影を残しています。
1930~40年代には、アニバル・トロイロ(1937年)、ロドルフォ・ビアギ(1938年)、カルロス・ディ・サルリ、マリアーノ・モレスらが出演。また、「Como dos extraños(まるで他人のように)」*という名曲は、この会場で実際に起きた悲しい恋をもとに作られたと言われています。
1960年代に閉鎖されたものの、1984年にオスバルド・プリオレセによるコンサートで一時復活。そして競売にかけられるところをイギリス出身のタンゴを愛する篤志家により救われ、今は消防法などで数々の手続きなどの規制に喘ぎながら、本格的に修復されました。
ここは現在、火曜日と金曜日の20:30から、オマール・ビオラが主催するパラクルトゥラルというミロンガが開催されています。
ミロンガはタンゴサロンで、アルゼンチンではタンゴを踊りに来る老若男女が集まり、午前様いえ、朝まで踊り続ける場所です。一般的なタンゴショーのような派手でショーアップされたのではなく、もちろんプロも来ますが、一般のタンゴダンス好きな人達が踊るクラブなのです。
主催のオマールは以前パレルモ地区でミロンガ・パラクルトゥラルを運営していましたが、現在はサロン・マラブーで開催しています。
オマールによると、音楽、踊り、出会いが交差する「自由を取り戻すための場」タンゴを踊るサロン、ミロンガです。「ミロンガでは、年齢、病気、社会的役割からも解き放たれる」
「自分の存在と動きに集中することで、“自由”を身体で感じることができる」ということをモットーにミロンガを運営しています。なお、パラクルトゥラルではミロンガが始まる前にタンゴレッスンが開催されるのも魅力的です。
また店内はさながらタンゴ博物館のように昔の写真やタンゴ独特の楽器バンドネオンが飾られています。踊らなくても見に来る価値はあります。ぜひ、オマールにTOMOKOのおすすめできたよ! とお知らせください。きっと歓迎してくれるでしょう。
■Salón Marabú
住所:Maipú 365, CABA
開催日:毎週 火曜日、金曜日
開始時刻22:30~深夜まで (筆者は午前3時で帰りましたがまだまだ盛り上がっていました。
主催:Omar Viola(Centro Parakultural創設者)
参加費:5~10ドル程度(そのときのレートによる)+飲食費
URL:https://www.parakultural.com.ar/
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