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筆者の家族も大ファンのブエノスアイレスの飲食店を紹介します。パレルモのボタニコ地区にある「GUIMPI(グインピ)」は、1984年創業の中堅老舗ピザ屋です。
私は以前この店から200mの距離に住んでいたことがあり、今は少し離れた場所に引っ越しましたが、約1.5kmの距離ですから配達圏内です。夕食が決まらない日や忙しい夜に“いつもの味”が届く、迷わず注文できる頼れる存在です。
GUIMPIはピザも人気ですが、地元民の“リアルな晩ごはんの味方”として絶大な信頼を集めているのが、手作りエンパナダのデリバリーです。アルゼンチンでは軽食としてもディナーでも定番の包みパイ的な料理です。
Fugazzetta Rellena(フガセタ・レジェナ):私が大好き。たっぷりのチーズとハムが玉ねぎピザの生地に包まれた、一切れで満腹になるほどの贅沢さ。
牛ひき肉(Carne カルネ):夫には定番で日本から友人が遊びに来た際も総じて好評、ジューシーな味
ハム&チーズ(Jamón y Queso):娘たちの定番。少し丸みを帯びた形が目印。
アルゼンチンでは、中身の具材ごとに形が違うのが一般的。GUIMPIもそれに倣っていて、これが一般的な形と包み方です。慣れるとすぐ判別できるようになります。というのもお肉ふたつ、ハムとチーズふたつと食べたりするからです。
・牛肉(Carne)
→きれいな半円形、縁は波状に横の定番の形
・ハム&チーズ(jamon y queso)
→半円形の先をくっつけて丸くふっくら、包み口が滑らか
・チキン(Pollo)
→包み目が中央(上部)にあるのが特徴
・野菜・他
→メニューリストに形状が記載されています
近年のインフレもあり、1個あたり3000ペソ前後(約2~3ドル)と、かつてより値上がりしています。とはいえ、
中身ぎっしり、生地がしっかり香ばしく、温かく丁寧に届くと、道端の安いエンパナダ(800〜900ペソ)とは別物の満足感があります。品質重視派には納得の価格帯です。
営業時間:昼~夜/夜は19時ごろから注文可能
住所:República Árabe Siria 3004, Palermo, CABA
メモ:ピザも一緒に頼める。焼きたてで届く!ピザのときは切ってねというのが必須
日本と季節が真逆のこの時期のブエノスアイレスは5度近くまで気温が下がるときもあります。
そんな料理をするのも億劫になりがちな日に、パレルモに暮らす人たちの“晩御飯の答え”がこの店にあります。ホテルにも届けてくれるので、ブエノスアイレス滞在中に、ぜひ一度試してみてください。専用配達員がいるのでできればチップもあげてくださいね。もちろん昼間の散策時にお店に立ち寄って、背の高いスツールに座って、現地のみなさんと熱々をほおばるのも是非!