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【ロンドン】カムデン・ロック・マーケットへ子連れ旅!(前編)

えいこ

えいこ

イギリス特派員

更新日
2025年7月4日
公開日
2025年7月4日

ロンドンの若者や観光客に人気の広大なストリートマーケット、カムデン・ロック・マーケット。1,000軒を超えるストールや店に多くの人が集まる賑やかな観光スポットですが、少し空いている時間帯を狙い、ベビーカーに乗せた1歳の我が子と充実した1日を過ごしてくることができたのでその様子をお伝えします! ユニークなロンドン土産も見つけましたのでお楽しみに。

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カムデン・ロック・マーケットとは?

マーケットの名称の由来であるカムデン・ロックのロックとは、運河の閘門(こうもん)ですが、実は「カムデン・ロック」という単一の閘門は存在せず、この辺りにある複数の閘門をまとめてカムデン・ロックと呼ぶようになったことがこの地名の起源とのこと。かつてはリージェンツ運河と陸路をつなぐ輸送の要所として賑わい、19世紀には蒸留所や倉庫が立ち並ぶ産業の盛んな場所でした。しかし交通手段の変化とともにその役割を終え、第二次世界大戦後に徐々に衰退。その場所が1974年に小規模なアート&クラフト市として活用されたことがきっかけとなり、現在のカムデン・ロック・マーケットへと発展していきました。

歴史に根ざしたインダストリアルな雰囲気と、サブカルチャーを愛する若者や多様なアーティストが創り出す自由な空気が融合する場所であること。それがこのマーケットの大きな魅力であり、独特の居心地の良さを醸し出している理由なのではないかと、訪れてみて感じました。

船でカムデン・ロック・マーケットへ

  • リトル・ベニスで乗客を待つウォーター・バス
  • 岸から眺めるのと一味違ったリージェンツ運河の眺め。水面が近い!
  • 船でトンネルを通るのも楽しい体験

リージェンツ運河とともに歩んできたこの場所へは、今でも運河をはしる船に乗って訪れることができます。

私はカムデン・ロックから南西に位置するリトル・ベニスから、London Waterbus Company (ロンドン・ウォーターバス・カンパニー)の運航する水上バスに乗りました。片道およそ45分のクルーズで、ベビーカーはたたんで乗船前に係員に預け、船内では子どもを膝に抱えて運河の旅を楽しみました。乗船時に急な階段を下る必要があり少しドキッとしましたが、周囲のかたがたの助けを借りて、親子共に無事に船に乗ることができました。

実際に乗ってみると、水面が想像以上に近く、非日常の景色に思わずうっとり。6月だったため、水鳥たちが子育て中で、白鳥の親子が近くを通り過ぎたり、鴨の家族が並んで水辺で休む様子が間近に見られました。船内は、ガイドさんのマイク音声やエンジン音が程よい刺激となり、子どももお菓子を食べながらぐずることなく、ずっと景色に見入っていました。

ガイドさんのトークは、リージェンツ運河の歴史から沿道にある屋敷にまつわるゴシップ、さらには船にちなんだダジャレまで多岐に渡り、聞いていて本当に楽しく、最高の1日のスタートになりました!

▪️London Waterbus Company
住所:Camden Lock Market, West Yard waterbus wharf, Camden Market (Lock), Camden Town, London, NW1 8AF
営業時間:ウォーターバスは10:00リトルベニス発が始発、15:45カムデン・ロック発が最終便。同社が運航している他の船は料金や運航スケジュールが異なりますのでご注意ください。※
乗船料:大人£17〜※

詳しくは予約カレンダーをご確認ください。0-4歳は無料、但し予約は必須。幼児1人につき大人1人の付き添いが必要です。

発見! ユニークでお洒落なロンドン土産

  • 店の外観
  • お洒落な料金表のディスプレイ

前述の船はカムデン・ロック・マーケットの中にある停船場に乗り付けるので、到着した瞬間からカムデン・ロック・マーケット観光ができます。地下鉄の場合はNorthern Line(ノーザン・ライン)のCamden Town(カムデン・タウン)駅から、若々しく賑やかな雰囲気のカムデン・ハイ・ストリートを5分程北上すると着くことができます。

1日では到底まわりきれないほどの多くのストールや店舗 が所狭しと並んでおり、約50年前に初めてこのマーケットがオープンしたときはたった16店のみだったときくとその目覚ましい成長の速さに改めて驚かされます。

数あるストールの中でも私が特に惹かれたのが、Photo Typewriter (フォト・タイプライター)。街中でこの店の写真家が撮影したアルファベットや、アルファベットに見えるもののモノクロ写真を集めた店です。そのアルファベットを並べて額装すると、例えばカップルのイニシャルや、一家の苗字などをモノクロ写真で表現する事ができるのですが、これが何ともさりげなく、素敵!

綴りを伝えて相談すると、笑顔の優しい店員さんがテキパキと写真を組み合わせ、出来上がりイメージを見せてくださりました。アルファベット毎に写真が複数あるので、そこから写真を入れ替えて自分好みの組み合わせに変更することができます。また、額装はせず写真のみの購入もできるので、荷物が重くなる心配もありません。写真は全てイギリスで撮影されており、特にロンドンで撮影された写真が多いとのことで、最高のロンドン土産になるのでは?! と、内心たいへん盛り上がりました。我が家の場合は苗字にするか、家族全員のイニシャルを並べるか…楽しく悩んだ後に、お買い物に戻りたいと思っています。

▪️ Photo Typewriter
住所:Stables Market Camden, Units 608/609 Stables Market, Chalk Farm Road, Camden, London, NW1 8AH
営業時間:10:00~19:00
URL:https://www.phototypewriter.com

カムデン「ロック」にちなんで、恋人たちのものと思しきロックが無数にかけられた手摺り

つづく

ここまでいかがでしたか。この日はほんの半日ほどのお出かけでしたが、他にもワクワクする体験がたくさんありました。また近いうちに後編をご紹介しますので、チェックしてみてくださいね。

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