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【アメリカ・メリーランド州】州の花「黒い瞳のスーザン」とは

ベスト加島 聡子

ベスト加島 聡子

アメリカ・メリーランド州特派員

更新日
2025年7月6日
公開日
2025年7月6日

旅行の楽しみのひとつに、行先の土地の名産や名勝を見たりふれたりすることがあります。旅に出る前にあらかじめその土地の情報について多方面から調べておくと、国内外問わずその旅の楽しみは一段と深みを増すことになるでしょう。今回はメリーランド州の「州花」についてご紹介します。

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1918年に制定された「州の花」

黒い瞳のスーザン(Black-Eyed Susan ブラックアイド・スーザン)は、学名をRudbekia hirta(ルドベキア・ヒルタ)、和名ではアラゲハンゴンソウまたはキヌガサギクなどと呼ばれる、北米原産のキク科の植物(一年草)です。
人の名前がついたユニークな英語名は、18世紀の英国の詩人が書いた、船乗りウィリアムとその恋人スーザンの別れの場面の詩に由来しているそうです。
花の大きさはデイジー(ヒナギク)に似ていますが、ひまわりのようにあざやかな濃い黄色の花びらと、花の中心にある、茶黒いクルミボタンのような硬い管状花(筒状花)が特徴です。開花時期は5月から8月、高さ(草丈)は約1メートルほどまで成長します。
6月頃からメリーランドの園芸店やホームセンターの店頭に鉢植えがたくさん見られるようになります。
メリーランド州では1918年に公式に州の花として認定され、米国の競馬クラシック三冠レースのひとつとして知られているプリークネス・ステークスが行われるボルチモアのピムリコ競馬場では、かつてこの花の名前を冠したレースが行われていたほか、カクテルの名前になっていたり、州内各地のレストランやショップ名に使われることも多くあります。メリーランド州を訪れるときは「ブラックアイド・スーザン」をぜひ探してみてください。

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