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【旅するナース】ツアーナースという歩き方〜旅を愛する看護師の責任とやりがい〜

美丸(Mimaru)

美丸(Mimaru)

アメリカ・カリフォルニア州特派員

更新日
2025年10月22日
公開日
2025年10月22日

「旅が好き。でも、看護師としてのスキルも活かしたい」そんな想いを叶える一石二鳥な仕事があった!それがツアーナース。修学旅行や団体旅行に同行し、参加者の健康を守る“旅の同行ナース”です。最近は自由な働き方を求めてこの道に進む看護師も増えているみたいです。

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ツアーナースvsトラベルナース・違い

ツアーナースやトラベルナースというあまり聞き慣れない職業ですがその違いについて、

メディカル系サイトによれば、ツアーナースとは、修学旅行や社員旅行、個人旅行、イベントなどの旅行に同行し、参加者の健康管理・応急処置・体調チェックなどを担当する看護師のことを指し、1泊2日から宿泊を伴う行程に対応する仕事です。一方、トラベルナースとは、医療施設に短期派遣されて勤務する形態を指しているようです。ツアーナースが「旅行者の安心を守る看護師」なら、トラベルナースは「医療現場を支える即戦力」。似ているようですが、仕事内容はずいぶん異なりますね。

ツアーナースの魅力の一つは、短期間で国内外を旅できる自由さでしょうか。また参加者さんから直接感謝される仕事のやり甲斐にありそう。デメリットしては、ツアーごとの契約のため収入は不安定です。仕事中は常に気を張って参加者を見守る観察力が必要なので、精神的な負担も少なくないです。

それでも、旅を愛する看護師にとってツアーナースは、看護と旅を両立できる稀なお仕事。能力を活かしながら世界中を巡り歩ける魅力あふれるキャリアではないでしょうか。

心強い以外何ものでもない存在。ツアーナースの勇姿

市中には予約なしでも診察してもらえるクリニックもあるが、それでも専門家といけば心強い

忘れられないツアーナースの勇姿。某私立高校が実施したサンフランシスコ郊外での海外ホームステイでの事です。

生徒たちはほとんどが初の海外体験で、食文化の違いに戸惑う場面もあります。そのプログラムに同行していたのが、一人の日本人ツアーナースでした。

生徒たちは郊外のホストファミリー宅で数日間を過ごし、ナースはホテルで待機。何かあれば彼女がすぐ対応する体制が整えられているのです。 “旅の安全”を陰で支える存在は、スタッフ全員にとって心強い支えだったと思います。彼女はいつもパンパンに膨らんだ黒いバックパックを背負っていました。たぶん救急医療キットが入っているみたいですが、中身を見せてもらうことはなかったです。なぜならバックパックからは静かな緊張感と、万一に備えるプロとしての準備が感じられとても軽々しく聞けませんでした。

ホームステイが終わり、全員がサンフランシスコ市内に戻った日の食事会。和やかな時間の中で、突然ある生徒に異変が起きたのです。アレルギー反応による軽いショック症状(後日談)。彼女は冷静に症状を確認しつつ、車両を手配し、付き添いの先生と共に救急病院に向かいました。幸い生徒は回復し、無事に合流できました…。

異国の地で体調不良を母国語で伝えられる安心感は、痛みだけでなく心の不安をも和らげます。ツアーナースという存在は、旅先での“安全の通訳”でもあることをその時実感しました。旅は、誰もが未知の環境に遭遇します。だからこそ、食と健康の知識を持つ専門家の存在は大きい。彼女の背中から静なるプロフェッショナルが感じられました。速やかに全てを冷静にやりくりしている姿、凛々しくマジかっこよかった☆

私は(栄養士として)彼女に食物アレルギーについて今更ながら復習したいので本の紹介してもらいました。後日紹介してくれたのは、「症例を通して学ぶ 年代別食物アレルギーのすべて」(約5400円)という書籍。「仕事で使っている本なんです」とニコニコマークの絵文字がついていました ^_^

 

まとめ

とにかく元気に帰っていきました!

いかがでしたか?ツアーナースという歩き方。黒いバックパックを背負って颯爽と歩く人を見ると、ひょっとしてあの人もツアーナースかな?って思ってしまいます。たぶん中身はノートPCかお弁当なんでしょうけど…(笑)。それでも、黒いバックパックってどこか頼もしく安心を今でも感じています。

*ツアーナースやトラベルナースの看護師派遣企業は複数あります。今回は職業から見えた歩き方を紹介していますのでご興味のある方は、ツアーナースで検索してみてください。

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