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インドネシアは、多くの島々から成る世界最大の群島国家です。現在はジャワ島に位置するジャカルタがインドネシア経済の中心地となっていますが、2024年からカリマンタン島への首都移転が始まっています。
カリマンタン島は、インドネシアのなかでも広大な面積を占める島となっており、島の北部はマレーシアとブルネイが領有しています。
インドネシアの新首都として建設中のヌサンタラは、カリマンタン島の東部にあります。
カリマンタン島には、壮大な熱帯雨林と豊かな生態系が残っています。カリマンタン島に住むオランウータンたちは、絶滅危惧種に指定されていて保護活動が課題となっています。
今回は、新首都建設の進むヌサンタラに近いバリクパパンという都市にある、野生のオランウータンやマレーグマの保護を行う団体が運営する「Samboja Lodge(サンボジャ・ロッジ)」という宿泊施設を紹介します。
インドネシアのカリマンタン島には、絶滅危惧種に指定されているオランウータンが多数生息しています。
現在、オランウータンにはスマトラオランウータンとボルネオオランウータン、タパヌリオランウータンの3種類が存在します。カリマンタン島には、3種類のうちボルネオオランウータンのⅠ種が生息しています。
オランウータンの住む広大な熱帯雨林は、森林伐採や農地開発による生息地の減少が問題視されています。インドネシアの新首都建設が進む中、オランウータンの住む広大な森の行方に注目が集まっています。
今回紹介する「Samboja Lodge(サンボジャ・ロッジ)」は、カリマンタン島の東部に位置していて、ジャカルタから飛行機で片道2時間ほどで行くことができるBalikpapan(バリクパパン)の空港からアクセスできます。空港からサンボジャ・ロッジへ向かう車道からも森林の広がりを感じることができます。
「Samboja Lodge(サンボジャ・ロッジ)」は、オランウータンの保護や生息地の保全と再生活動を行うBOS財団が運営する宿泊施設です。生息地の保全・再生活動によって再生された森林の中に建つサンボジャ・ロッジで自然に囲まれて過ごす1日は、特別な時間に感じられることでしょう。
部屋タイプはスタンダード、デラックス、クイーン、キングの4タイプがあります。クイーンルームは、180度の窓を通して森林を観察することができるため、部屋の中にいながら森に囲まれているように感じられます。キングルームは、展望エリアにあるため、高いフロアから森林を見渡すことができます。
食事は、食事会場に時間になるといくつか料理が用意され、自分で好きなものを選んで食べる形式です。ビュッフェというほど種類は多くありませんが、充分な量が提供されます。朝食は無料で付いてきますが、ランチとディナーは追加注文することで食べることができます。食事の時間以外にも、コーヒーや紅茶は常に会場に用意されているため、好きな時間に来て森を眺めながら休憩することができます。
宿泊には、施設内にあるオランウータンやマレー熊の保護施設の見学ツアーも付いてきます。保護されているオランウータンやマレーグマは、自然に近い形の半人工島で生活しています。ツアーには、案内役のスタッフが付いてきてくれるため、気になることがあれば随時質問に応じてくれます。
保護されてのんびりと過ごしているオランウータンやマレーグマたちに癒されると共に、自然との共生について考えることができる有意義な時間を得ることができるでしょう。
オランウータンの生息する島で、オランウータンに会いたい人にオススメのスポットです。
■Samboja Lodge(サンボジャ・ロッジ)
住所:Balikpapan-Handil Street Km 44 Samboja, Kutai Kartanegara, East Kalimantan
電話番号: 0811 5440 505
メールアドレス:sambojalodge@orangutan.or.id
URL:https://sambojalodge.com/