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アメリカでは、毎年秋に、恒例の「時間が1時間戻る」日があります。
今年は、11月2日がその日にあたります。
それは Daylight Saving Time(デイライト・セービング・タイム)=サマータイム の終了日。
2025年は 11月2日(日)午前2時 にサマータイムが終わり、時計の針が 1時間戻ります。
たとえば、夜中の2時になった瞬間に「1時」に戻るので、この日はなんと“1時間長い夜”を過ごすことになるのです。
サマータイムの考え方は、実は、100年以上前に生まれました。
日照時間が長くなる夏の間、時計を1時間進めて、明るい時間を有効に使おうというのが目的です。
アメリカでは第一次世界大戦中(1918年)に導入され、現在、ハワイ州とアリゾナ州(ナバホ族居留地を除く)以外のほとんどの州で春から秋にかけて実施されます。
開始(春):3月の第2日曜日 → 時計を1時間進める
終了(秋):11月の第1日曜日 → 時計を1時間戻す
アメリカでは、”Spring Forward, Fall Back”(前にジャンプ、後ろにコケる=春は前に進み、秋は後ろに下がる=春は時間が早くなる、秋は時間が遅くなる)という言い回しで、時間のずれる方向を覚えたりします。
11月2日(日)の午前2時に、時計が午前1時に戻ります。ですからその翌朝は、
。。。朝が少し明るくなり、
。。。夕方は暗くなるのが早くなり、
。。。その日は実際の時間より“1時間多く眠れる”けれど、
。。。プチ時差ボケが発生する
日でもあります。
電波で時間を調整しているスマートフォンやPCは自動的に時間が変更されますが、腕時計やホテルの目覚まし時計は 、手動で直す必要 があります。そして、次のようなことに注意や再確認が必要です。
サマータイム終了後は、出発・到着時刻が標準時間(Standard Time)に戻ります。
特に早朝便を利用する場合、1時間のずれ に注意を。
念のため、前日に航空会社の公式サイトで最新情報を確認すると良いでしょう。
レンタカー、レストラン、テーマパークの予約なども、現地時間での指定になるため、自分のスマホの設定時刻が正しいか を確認してください。
日本との時差を考えて計算していると、1時間ずれた時間を認識することも起こり得ます。
日本との時差も1時間変わります。
例えば、サンフランシスコの場合:
サマータイム中 → 日本との時差は −16時間。カリフォルニアの午後4時が、日本では次の日の朝8時です。
サマータイム終了後 → −17時間 に戻ります。カリフォルニアの午後4時は、日本では次の日の朝9時です。
オンラインミーティングや日本の家族との通話予定がある人は、要注意です。
サマータイムが終わると、街は一気に冬モードになります。
日暮れが早まり、ホットチョコレートやイルミネーションが恋しくなる季節です。
時差ボケ中の旅人には少しややこしい制度ですが、1時間多く眠れる日 と思えば、ちょっぴり得した気分に。
もし、今、カリフォルニアに滞在している方は、11月最初の日曜日、ぜひ“ゆっくりとした朝”を楽しんでくださいね☺