• Facebook でシェア
  • X でシェア
  • LINE でシェア

【エンタメ@サンフランシスコ】英語で狂言!Theatre of Yugen(2025年11月秋季公演)へのお誘い

かん

かん

特派員

更新日
2025年11月7日
公開日
2025年11月7日
Theatre of Yugen(シアター・オブ・ユウゲン様提供)
AD

伝統と革新を融合させたシアター・オブ・ユウゲン

©︎Theatre of Yugen(シアター・オブ・ユウゲン様提供) シアター・オブ・ユウゲンの舞台

小学校の頃、国語の教科書で『附子(ぶす)』を読みませんでしたか?
太郎冠者(たろうかじゃ)とか、次郎冠者(じろうかじゃ)という呼び名に聞き馴染みはありませんか?
もしあれば、あれが、狂言(きょうげん)のお話です。

サンフランシスコのミッション地区に、英語で日本の伝統芸能である「能」と「狂言」を上演している小劇場があります。その名も、Theatre of Yugen(シアター・オブ・ユウゲン)。

野村万作氏に師事した日本出身の狂言師・演出家である土居由理子氏によって創設された劇団でもあります。

 

シアター・オブ・ユウゲンの歩み

シアター・オブ・ユウゲンは、1978年、土居由理子氏によりサンフランシスコで創設されました。

 “ユウゲン(幽玄)”という名の由来の通り、「能」・「狂言」という日本の古典芸能をベースに「静かな深み」や「言葉にならない余白」へと旅する演劇を探求し、伝統芸能でもある「能」や「狂言」を英語劇や現代アートの文脈で紹介し、米国の演劇界で独自の評価を確立しています。

土居氏の演出は、「日本の古典を“翻訳”する」のではなく、野村氏の「型の美」「静の力」「間の表現」といった狂言の本質を英語圏の観客に伝えることを目指し、「幽玄(ゆうげん)」の精神を異文化の舞台で再創造することに重点を置いているそうです。

現在では、日本人共同ディレクターのもと、米国人若手演出家らが偉業を引継ぎ、米国で唯一の「能・狂言に専心する劇団」として、設立から40年以上に渡って、ワークショップや創作公演を続けています。

2025年秋シーズン「Yugen no Kai Fall 2025」開幕!

©︎Theatre of Yugen/Miwa Kaneko (シアター・オブ・ユウゲン様提供)

本日11月6日より、2025年秋シーズン「Yugen no Kai Fall 2025」が開幕します。

今回の演目は、次の2作品です。

演目:宗論   Shuron (A Religious Dispute)
   柿山伏  Kaki Yamabushi (Persimmons and the Mountain Priest)

演出:Lluís Valls 他
出演:Nick Ishimaru, Ryan Marchand, Kate Patrick, Fenner Merlick, Lluís Valls

日時:11/6(木)20:00〜
   11/7(金)20:00〜
   11/8(土)17:00〜
   11/9(日)14:00〜

上演時間:約1時間20分

会場:NOHSpace(2840 Mariposa St., San Francisco, CA 94110)
チケット一般 $28、コミュニティ割引 $18

©︎Theatre of Yugen(シアター・オブ・ユウゲン様提供) チケット購入QRコード
©︎Theatre of Yugen/Miwa Kaneko (シアター・オブ・ユウゲン様提供) 「Yugen no Kai Fall 2025」演目紹介

上演はすべて英語で行われます。ドレスコードは特になく、スマートカジュアルや、ジーンズ+少しきれいめのトップスでも問題ないようです。

英語がわからなくても、「能」や「狂言」という形式に馴染みがなくても、「静」「間」「型」の美しさと役者の体を使った表現の楽しさを、体と感覚で味わう機会として愉しむのも一興でしょう。
海外で日本の伝統芸能を異文化とともに体験するという贅沢もあります。

シアター・オブ・ユウゲンの魅力

魅力その1『伝統と現代の融合』

能・狂言という古典芸能の型を大切にしつつ、英語上演や多文化の演者とのコラボレーションで「現代社会の物語」に置き換える作品も手掛けています。

魅力その2『英語上演&バイリンガル対応』

日本語を母語としない観客にも分かりやすく、公演中の解説や演出も英語主体。
観光客としても安心して楽しめます。
また、興味がある方は、事前に日本語でその演目内容を予習しておくのも良いでしょう。

魅力その3『小劇場ならではの臨場感』

会場「NOHSpace」は60席程度のコンパクトな空間です。
演者の息遣いや舞台の迫力を間近で感じることができ、「非日常的なひと時」や、「旅先での特別な時間」を経験するにはぴったりです。

シアター・オブ・ユウゲンへの歩き方

公共交通を利用する場合、16th St/Mission BART駅から徒歩12分です。

自家用車の場合、公演会場に専用駐車場はありません。ストリートパーキングか民営の駐車場の利用になります。

事前に地図アプリや駐車場検索アプリなどで、近隣の駐車場の確認をおすすめします。

駐車場検索アプリでシアター・オブ・ユウゲン付近の駐車場を探してみると、徒歩数分のところに駐車場を見つけられます。

行き方で質問等がある場合、シアター・オブ・ユウゲンにメールでお問い合わせをすることも可能です。

サンフランシスコの旅の夜に、少し静かで奥深い時間を過ごしたいと思ったら、ぜひシアター・オブ・ユウゲンを訪れてみてください。伝統と革新が交差する舞台で、「幽玄」の世界に浸れるひと時が、貴方の旅にきっと特別な一幕を刻んでくれるはずです。

Theatre of Yugen(シアター・オブ・ユウゲン)

住所: 2840 Mariposa St, San Francisco, CA 94110
電話: (415) 621-0507
ホームページ:https://www.theatreofyugen.org/

 

トップへ戻る

TOP