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神戸市長田区の丸五市場を奥に進むと一番端にカウンター席が中心の小さな中国家庭料理店が現れます。気さくな店主の人柄で、地元の人や観光客に愛される「めいりん」。本記事では筆者もお気に入りの隠れた名店を紹介します。
神戸市長田区の丸五市場にある中国家庭料理「めいりん」。市場のアーケードを歩いていると、ふと聞こえてくるにぎやかな話し声と笑い声に足が止まります。
私が初めて訪れたのは暑い夏の日の昼下がり。一歩店内に入るとカウンター越しに女性店主が明るい声で迎えてくれました。「今日は暑いな~」「扇風機付けるからちょっと待ってな」と、まるで親戚の家に来たかのような距離感です。この時点ですでに心がほどけていました。
席についてまず注文したのは名物の三鮮水餃子。店主は鍋を手際よく準備しながら会話の手も止まりません。市場のこと、常連さんのこと、初めて来た人へのおすすめまで、次から次へと話題が飛び出します。
運ばれてきた水餃子は、つるんとした白い皮が印象的。ひと口かじると、もちっとした皮のなかから、豚肉と野菜の旨みがじゅわっと広がります。しっかり味がついているので、そのままでも十分おいしく、途中で酢を少しつけるとまた表情が変わります。
なんとこちらの水餃子、食材はすべて中国にいる息子さんから送ってもらっているのだとか。話を聞いて「なるほど」と納得するほど本格的な味でした。
カウンター席に座っていると、店主が自然に話しかけてくれます。「どこから来たん?」「また来れる距離やな」と、まるで昔からの知り合いのよう。お客さん同士の会話にもさりげなく混ざり、店内には独特の一体感が生まれていました。ひとり客でも居心地がよく、料理を待つ時間すら楽しく感じられます。
今も地元の暮らしが続く丸五市場。そのなかで出会える人情と家庭料理は、神戸の旅にやさしい余韻を残してくれます。めいりんは「誰かに会いに行く」ような感覚で訪れたい一軒。神戸・長田を歩くなら、ぜひ立ち寄ってみてください。
■中国家庭料理 めいりん
住所:兵庫県神戸市長田区二葉町3-10-12 丸五市場
電話番号:080-6168-2578
アクセス JR「新長田」駅より徒歩約7分
営業時間:14:00〜23:00(火曜定休)
URL:https://ichiba-kobe.gr.jp/gyoshu/marugo/meirin/