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【フランス・アミアン】世界遺産の大聖堂と運河で癒やしの旅

MAYUKO

MAYUKO

フランス特派員

更新日
2026年2月26日
公開日
2026年2月26日

パリの喧騒を離れて、水辺の静寂に包まれた町を歩いてみませんか? おすすめはパリ北駅から列車で約1時間、ピカルディ地方の中心都市アミアン(Amiens)です。世界遺産の大聖堂で知られるこの町は、網の目のように運河が流れる「北の小ヴェネツィア」とも称される美しい水郷地帯。13世紀から続く歴史ある建築と、迷路のような運河に浮かぶ緑豊かな水上庭園が共存しています。作家ジュール・ベルヌが長らく住んだ地としても、フランスのマクロン大統領の出身地としても有名なアミアンで、心身ともにリフレッシュできる特別な旅に出かけましょう。

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歴史が息づく世界遺産、アミアン大聖堂の圧倒的な美しさに浸る

アミアン大聖堂はパリノートルダム大聖堂の2倍以上!

アミアンの街に降り立ってまず目に飛び込んでくるのは、フランス最大級の規模を誇るゴシック建築の傑作、アミアン大聖堂(Cathédrale Notre-Dame d’Amiens)です。1981年にユネスコ世界遺産に登録されたこの大聖堂は、パリのノートルダム大聖堂の2倍以上の広さを持ち、その圧倒的な大きさと細かな彫刻で訪れる人を圧倒します。

 

圧倒されるアミアン大聖堂のステンドグラス

内部に一歩足を踏み入れれば、約42mという驚くような高さの天井から降り注ぐ光と、鮮やかなステンドグラスが作り出す幻想的な空間を鑑賞できます。特に「薔薇の窓」とよばれる円形のステンドグラスから差し込む光が、石造りの床を彩る様子は息をのむ美しさです。

また、16世紀に造られた精巧な木彫りの聖歌隊席など、中世の職人たちの技術がつまった芸術品も見逃せません。大聖堂の外壁を飾る細かなレリーフも必見です。かつてはこれらの彫像に色鮮やかな色が塗られており、夏の夜やクリスマスシーズンにはプロジェクションマッピングによって当時を再現した光のショーも開催されます。歴史の重みを肌で感じ、中世の人々の祈りに思いをはせる時間は、アミアン観光のハイライトといえるでしょう。

■アミアン大聖堂(Cathédrale Notre-Dame d’Amiens)
住所:30 Place Notre Dame, Amiens
電話番号:+33 3 22 71 60 50
アクセス:アミアン(Amiens)駅から徒歩約10分
営業時間:4月〜9月:8:30〜18:15、10月〜3月:8:30〜17:15※宗教行事等により変更の場合あり
入館料:無料
URL:https://www.amiens-tourisme.com/

「北の小ヴェネツィア」を舟でめぐる!水上庭園オルティヨナージュの魔法

次々に景色が変わる川下り

アミアンでもっともユニークな体験といえば、かつての湿地帯を利用して作られた水上庭園「オルティヨナージュ(Les Hortillonnages)」での川下り。

ここは中世から野菜栽培が行われてきた場所で、現在でも「水上の菜園」として親しまれています。約300ヘクタールもの広大なエリアには、網の目のように運河が張り巡らされ、その間をぬうように小舟で進んでいきます。観光用の手漕ぎ舟や電動ボートに乗って、静かな運河をゆっくりと進む時間はまさに至福のひととき。水面に反射する緑のトンネルをくぐり、野鳥の鳴き声や穏やかな川の音を聞いていると、ここがフランス北部の中心都市であることを忘れてしまうほど。

 

  • オルティヨナージュの川下りで乗る船
  • 小船で散策中カモや白鳥とすれ違います

運河沿いには、週末を過ごすための色とりどりの花々が咲き乱れる個人庭園や、かわいらしいコテージが点在しており、まるで絵本の世界に迷い込んだような気分になります。特に天気が良い日の水上散策は、キラキラと輝く水面を眺めながら最高のリラックスを味わえます。

川下り中は畑や庭のすぐ横を通る臨場感!

オルティヨナージュを訪れる際は、4月~10月の営業時期がおすすめ。冬は営業していないので注意してください。事前に公式ウェブサイトでボートツアーの予約をしておくのがスムーズです。運河沿いの小道を歩いて散策することも可能ですが、やはり舟の上からしか見られない景色や、水面に近い視点からの眺めは格別です。家族や友人と一緒に、記憶に残る癒やしの旅になること間違いなしです。

■オルティヨナージュ(Les Hortillonnages)
住所:54 Boulevard de Beauvillé, Amiens
電話番号:+33 3 22 92 12 18
アクセス:アミアン駅から徒歩約15分、または大聖堂から徒歩約10分
営業時間:4月〜10月まで。10:00〜12:30、13:30〜17:15(時期により変動あり、要事前確認)
入館料:大人11ユーロ
URL:https://www.les-hortillonnages-amiens.fr/

 

大統領の出身地。川沿いのサン・ルー地区で味わうピカルディ地方の美食

中心部サン・ルー地区はレストランも多い

アミアンの旅を締めくくるのは、運河沿いに広がるサン・ルー(Saint-Leu)地区の散策です。ここは町でもっとも古いエリアで、かつて染物職人や製粉業者が暮らしていたカラフルな木組みの家々が今も残っています。運河にせり出すように建つ家々は中世の趣があり、現在はその建物を活用したおしゃれなカフェやレストランがならんでいます。

 

フィセル・ピカルドはフランス北部ピカルディ地方のグラタン

ここを訪れたらぜひ食べてほしいのが、ピカルディ地方の伝統料理「フィセル・ピカルド(Ficelle picarde)」です。これは、ハムとキノコのシャンピニオンを包んだクレープに、たっぷりの生クリームとチーズをかけてオーブンで焼き上げた、この地ならではの温かいひと皿。

ナイフを入れると、とろりとしたクリームとキノコの香りが広がり、素朴ながらもぜいたくな味わいが口いっぱいに広がります。もともとは1950年代にアミアンの料理人が考案したといわれ、今では町のあちこちのビストロで愛される看板メニューとなっています。古い町並みを眺めながら、運河沿いのテラス席でいただくランチは格別ですよ。

 

さいごに

パリ北駅から直通列車「TER」に乗れば、わずか1時間強で到着するため、パリからの日帰り旅行にも非常に便利です。駅から中心部へは歩いて10分ほどで、主要な観光スポットがコンパクトにまとまっているのも魅力。歴史ある大聖堂、穏やかな運河、そして心もお腹も満たしてくれる伝統料理。パリの喧騒に少し疲れたら、ぜひアミアンへ足を伸ばして、水辺の美しい風景とおいしい時間に癒やされてみてください。

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