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【タイ】タクシーは世界ワースト3位?安全に利用するポイントとは?

HITOMI

HITOMI

タイ特派員

更新日
2026年3月11日
公開日
2026年3月11日
©iStock

2月下旬、英国の旅行保険会社オールクリア(AllClear Travel Insurance)は、2025年12月以降に寄せられたタクシー詐欺に関するレディット(Reddit)※の投稿450件以上と、コメント3万件以上を集計し、苦情が多い国のランキングを発表しました。その結果、ワースト1はトルコ(4,224件)、2位はインド(2,301件)、3位はタイ(2,169件)という結果になりました。
※レディット(Reddit):アメリカ発の巨大掲示板型ソーシャルニュースサイト。

タイのタクシーについては、外国人観光客だけでなくタイ人からも不満の声が多く聞かれます。詐欺とまではいかないまでも、乗車拒否や故意にメーターを使用しない行為、接客態度の悪さなどが指摘されています。

とはいえ、公共交通網が十分に発達していないタイでは、タクシーは重要な移動手段のひとつ。そこで今回は、不快な思いをせずに安全に利用するためのポイントについて考えてみました。

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ぼったくりタクシーが横行するのはなぜ?

  • ©︎iStock 黄色と緑のツートンカラーは個人タクシー その他は協同組合のタクシー
  • 最近増えてきたEVタクシー

タクシー詐欺(TAXI SCAMS)、いわゆるぼったくりタクシーですが、こうした行為が横行しているにもかかわらず十分に取り締まられていない背景には、タイのタクシー業界の構造が日本とは大きく異なることが関係しています。

タイのタクシードライバーの多くは個人事業主で、タクシー会社に雇用された社員ではありません。自分で車両を所有して営業する「個人タクシー」と、タクシー協同組合から車両を毎日レンタルして営業する「レンタルタクシー」の2つの形態があります。レンタルタクシーの場合、その日のレンタル料と燃料代を上回る金額を稼がなければ赤字になります。また、個人タクシーでも車のローンを抱えていれば、日々の収入でローン返済と生活費をまかなえなければ赤字になってしまいます。こうした事情から、手っ取り早く収入を増やす方法として不当な料金を請求する、つまりぼったくり行為に走ってしまうケースもあると考えられます。

さらにやっかいなのは、タクシードライバーが相手によって態度を変えることです。タイ人には普通に対応する一方で、いかにも外国人観光客という人からは多く料金を取ろうとすることがあります。仮にぼったくりに遭っても、言葉の壁があったり、時間や手間を考えると、警察に被害届を出す観光客は多くないのではないでしょうか。

初乗り運賃は1992年から35バーツのまま!

もうひとつ、ぼったくり行為につながっているのではないかと筆者が考える事情があります。それは、1992年からタクシーの初乗り運賃(35バーツ、約175円)が値上げされていないことです。1992年は、運賃交渉が一般的だったタクシーにメーター制度が導入された年。それから30年以上が経ち、タイは経済発展とともに物価も上昇しましたが、タクシーの初乗り運賃だけは変わっていません。30年前と同じ価格のものがほとんど存在しないなか、タクシー運賃だけが取り残されている状況なのです。

どうやって利用すれば安全・安心?

車内のナンバープレート:タイ文字が読めない外国人向けにアルファベットや数字も表記している

バンコクを観光する場合は、公共交通機関や配車アプリを利用すれば、タクシーを使わずに移動することが可能です。それでもタクシーを利用したほうが効率的に移動できる場合は、次の点に注意すると安心です。

・空港や観光地周辺で客待ちしているタクシーには乗らず、流しのタクシーを呼び止める
客待ちしているタクシーの多くは外国人観光客を狙っている場合があります。

・行き先を告げた際、料金を言い値で提示された場合は乗車しない
タイでは乗車前に行き先を告げ、目的地へ行ってくれるかを確認します。その際に料金を言い値で提示された場合は、交渉せず「ノーサンキュー」と言って断り、別のタクシーを探しましょう。

・乗車後はメーターが作動しているか確認する
乗った直後にメーターの開始ボタンが押されているかを確認しましょう。押されていない場合は「メーター!」と伝えて作動させてもらいます。それでも対応してくれない場合は、トラブルを避けるため早めに降車することをお薦めします。

・車内のナンバープレートをスマートフォンで撮影しておく(上記画像)
後部座席左側のドア付近には、車両ナンバーを示すプレートがあります。トラブルや忘れ物があった際、警察に届ける際の車両特定に役立ちます。

・20バーツ札や小銭を多めに用意しておく
高額紙幣を出すと「小銭がない」と言われ、お釣りを返してもらえないケースがあります。できるだけ細かいお金で支払うようにしましょう。

ほんのささいな出来事でも、不快な思いをしてしまうと、それが旅行全体の印象を左右してしまうこともあります。安全・安心に楽しい旅を終えられるよう、本記事が少しでも参考になれば幸いです。

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