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東根市は、春から秋にかけていつ訪れても、ゆったりのんびりとした散策を楽しめる見どころに溢れています。しかし、一年で最もこの町が熱く、生命力に満ちた「勢い」を感じさせるのは、春の桜から初夏のさくらんぼ収穫へと続くこの時期をおいて他にありません。
今回は、普段は静かな町が活気に包まれる特別な季節をレポートします。駐屯地に咲き誇る「ソメイヨシノ」の並木、1万人以上のランナーが駆け抜けるマラソンの熱狂。この時期にしか出合えない東根の魅力をお届けします。
東根の勢いの幕開けは、普段は厳粛な空気が流れる「神町駐屯地」の一般開放です。開花は4月ですが、駐屯地内のメインストリートを埋め尽くす「ソメイヨシノ」は圧巻。この道は、6月に開催されるマラソン大会のハイライトとなる舞台でもあります。
6月、東根の熱気は最高潮に達します。毎年6月上旬の日曜日に開催される「果樹王国ひがしねさくらんぼマラソン大会」は、まさに東根の初夏の風物詩です。自衛隊の駐屯地内を走れる珍しいコース設定や、参加賞として振る舞われる真っ赤な宝石・「佐藤錦」、県産米のおにぎりが人気。さらに大会を盛り上げるのは、豪華なゲスト陣です。今年はシドニー五輪金メダリストの高橋尚子さんや、プロランニングコーチとしてお馴染みの金哲彦さんが、ランナーたちの力走を応援してくれます。沿道でさくらんぼを差し出してくれる地域の人々も、完走を目指す力強いエネルギーを与えてくれます。
コースはファミリー参加が可能な3キロからハーフマラソンまで。ハーフマラソンの男女別総合優勝者にはホノルルマラソンの招待派遣をはじめとした賞品が進呈されます。憧れのトップアスリートと同じ風を感じ、駐屯地内や広大な果樹園のなかを駆け抜ける体験を目指して、前日からイベントで賑わう町全体のホスピタリティに包まれる……。東根らしさを存分に味わっていただけるイベントです。
◾️さくらんぼマラソンオフィシャルウェブサイト
https://www.sakuranbo-m.jp/
そんな大会を控えた地元のランナーたちが、朝晩トレーニングに励んでいるのも東根の日常の風景。なかでも東根市街に隣接する「大森山公園」は、高低差を活かした本格的なトレーニングができる絶好の場所です。
特におすすめなのは、2024年に新設された、天然芝と土の感触が心地よい「クロスカントリーコース」です。アスファルトの道とは違い、足腰への負担を抑えながら体幹を鍛えることができます。さらに、公園内に鎮座する神社の急な階段は、自分を追い込む絶好のステージ。一段ずつ踏みしめるごとに視界が開け、階段を上り切った先には、東根の町を一望できるご褒美の景色が待っています。
数々のさくらんぼ果樹園の合間を走り抜けたあとは、東根グルメを楽しんでいただきたいのは山々ですが、実際のところマラソン当日は、地元のお蕎麦屋さんには例年長蛇の列ができます。初夏ながら暑さが厳しい年もあり、疲れも相まって、外で並び続けることはおすすめできません。車で15分程度でアクセス可能な近隣の村山市や天童市、あるいは「肉そば」で有名な河北町も視野にすれば、食事処はたくさんあります!
また、前日の土曜日に近隣の温泉での宿泊をパックした東京駅発着の“JR公認ツアー”もあり、会場への送迎もセットされています。なお事前予約制ではありませんが、仙台からの直通バスでもアクセス可能ですので、スケジュールに合わせて柔軟に計画を立てられるのも魅力。
◾️さくらんぼマラソン オフィシャルウェブサイト
JR公認ツアーページ
https://www.sakuranbo-m.jp/tour
駐屯地に咲き誇る「ソメイヨシノ」の並木、1万人以上のランナーが駆け抜けるマラソンの熱狂、そして真っ赤な宝石が実る果樹園の輝き。この時期ならではのエネルギーに満ちた東根を体感しにきませんか。マラソン大会の今年のエントリーとボランティアの募集は、今月末まで! 満員の場合は予定よりも早く募集終了する場合もあるので、ぜひお早めにエントリーしてみてください。あるいは沿道で、地元の小学生たちとともに、個性豊かなコスチュームに身を包んだランナーを応援するのも、この町ならではの楽しみ方ですよ。