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函館の観光エリア・末広町に、地元の人たちに長年愛され続けるラーメン店があります。その名は「西園(さいえん)」。創業から40年以上の歴史を持つ小さな一軒で、函館らしいあっさり塩スープに、たっぷりのネギをのせた一杯が看板メニューです。観光の合間にふらりと寄ったつもりが、気づけばすっかり引き込まれていました。
末広町に静かに構える「西園」。函館山や八幡坂といった有名スポットとも近く、観光の動線に自然と組み込めるロケーションが魅力です。店内はカウンター席とテーブル席が並ぶ、昔ながらのラーメン屋そのもの。華美な装飾はなく、長年使い込まれた什器や壁の質感が、店の歴史をそっと語っているようでした。地元の常連客がごく自然に席についている光景が印象的で、「観光客向けに作られた店」とはまったく異なる空気がただよいます。
今回注文したのは看板メニューのネギラーメン(塩)。運ばれてきた丼を目にすると、澄んだ黄金色のスープの上に、青ネギがこんもりと山盛りになっていました。見た目のインパクトとは裏腹に、一口スープをすすると驚くほどすっきりとした味わいが広がります。
あっさりしているのに、しっかりとした旨みがあり、飲み進めるたびにじんわりと体に沁みてくる感覚がありました。化学調味料に頼りすぎていない、素材の旨みをていねいに引き出したスープだと感じます。
ネギは単なるトッピングではなく、スープに溶け込んで風味のアクセントになっており、一体感のある仕上がりです。麺はやや細めのストレートで、あっさりスープとの相性も抜群でした。
ラーメンと一緒にチャーハンも注文。見た目はいたってシンプルで、具材もごくオーソドックスな構成ですが、口に入れた瞬間のパラパラとした食感と、塩加減の絶妙なバランスに手が止まりません。
ラーメンのスープと交互に口に運ぶと、チャーハンの塩気とスープのうまみが互いを引き立て合い、どちらもより美味しく感じられます。「ちょっと多いかな」と思いながら注文したのに、気づけば完食していました。
ラーメン単品でも十分満足できますが、胃袋に余裕があればぜひセットで試してほしい組み合わせです。
「西園」は営業時間が11:30〜14:00と短く、日曜日は営業されていません。訪問を考えているなら、なるべく開店直後を狙うのが確実です。
観光地のど真ん中にありながら価格も控えめで、旅の財布にもやさしい一軒。函館旅行に訪れるなら、ぜひ極上の塩ラーメンをお試しください。
■西園
住所:北海道函館市末広町19-14
電話番号:0138-27-1943
アクセス:市電「末広町駅」より徒歩約1分
営業時間:11:30~14:00(日曜定休)