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【山形】山形鉄道フラワー長井線:花と歴史が交差する「17駅」の時間旅行

ちせ

ちせ

山形特派員

更新日
2026年4月12日
公開日
2026年4月12日
山形県で唯一、JR以外の鉄路を守り続けている「フラワー長井線」。この小さなローカル線は、一体だれのために走っているのでしょうか。
答えは、教科書を広げる高校生たちの日常のなかに、そして静かに流れる車窓の風景を求めてやってくる旅人の心のなかにあります。100年以上の時を刻む木造駅舎や、日本最古の鉄橋を渡るガタゴトという音。それは、地域の人々が手を取り合って守り抜いてきた「ふるさとの記憶」そのものです。
今回は、単なる移動手段ではない、温かな体温を感じる鉄道旅へとご案内します。
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時が止まったような「17の駅舎」を巡る

荒砥駅から赤湯駅まで、全17駅を繋ぐこの路線には、大正時代の面影を残す木造駅舎が今も現役で息づいています。国の登録有形文化財にも指定されている羽前成田駅や西大塚駅。ノスタルジックな雰囲気が、現代を生きる子供たちの目には「おしゃれ」と映ったようで、世代を超えて愛されるデザインの力を改めて実感するひとときとなりました。

  • 羽前成田駅の駅舎内
  • 大正11年(1922年)の開業だそう

17の駅舎を一気にお見せします。なかには、看板のみの無人駅もありました。

  • 荒砥駅
  • 四季の郷駅
  • 鮎貝駅
  • 蚕桑(こぐわ)駅
  • 白兎駅
  • 羽前成田駅
  • あやめ公園駅
  • 長井駅
  • 南長井駅
  • 時庭駅
  • 今泉駅
  • 西大塚駅
  • 梨郷駅
  • おりはた駅
  • 宮内駅
  • 南陽市役所駅
  • 赤湯駅
  • 全17駅

また、白鷹町で最上川を渡る際の最上川橋梁は、イギリスで製作され、100年以上も現役の鉄道橋として使用されているのだそう。

彩り豊かな「ラッピング車両」に揺られて

「長井市のあやめ」ラッピング車両

線路の上を走るのは、置賜の風景にパッと花を添える色鮮やかなラッピング車両たち。沿線自治体のキャラクターや四季の草花が描かれた車両は、見かけるだけでも心が弾みます。時にはレトロな雰囲気のイベント列車や、地元のワインやスイーツを楽しめる特別な車両と出合うことも。一両編成の小さな列車が、緑の田園風景や真っ白な雪原をトコトコと進む姿を想像するだけでも、まさにこの旅の主役と呼ぶにふさわしい愛らしさです。

  • 公式キャラクター 鮎川りんご駅務係
  • 花結びより。キャンペーンラッピング車両

市町村を彩る「花のおまつり」を訪ねて

路線の愛称通り、沿線の市町村では季節ごとに美しい花々が主役のまつりが開かれます。南陽市の烏帽子山公園に咲き誇る桜、長井市の広大なあやめ公園、そして白鷹町の町花(山形県の県花)である紅花。列車を降りてすぐ、その土地の誇る色彩と香りに触れられるのがこの旅の醍醐味です。フリー乗車券を片手に、まつりの賑わいのなかで地元の方々と触れ合い、その土地ならではのおいしいものに舌鼓を打つ。そんな花に導かれる休日は、心に鮮やかな思い出を刻んでくれるでしょう。

◾️南陽市ホームページ 赤湯温泉桜まつり
http://www.city.nanyo.yamagata.jp/kankoibento/241

◾️長井市ホームページ あやめ公園アルバム
https://www.city.nagai.yamagata.jp/soshiki/kankobunka/104/201/2/747.html
長井市観光協会ホームページ ながい花回廊
https://kankou-nagai.jp/flowers/

◾️白鷹町ホームページ 日本の紅をつくる町
https://www.town.shirataka.lg.jp/1056.htm

◾️川西ダリア園
住所: 山形県東置賜郡川西町大字上小松5095-11
電話番号:0238-42-2112
営業時間:例年8月~11月期間中無休 9時00分~18時00分 ※ 最終入園17時30分
アクセス:赤湯駅から車で約25分
URL:https://www.town.kawanishi.yamagata.jp/dariya/

「白鷹町の紅花」ラッピング車両

旅をスムーズに楽しむための実用ガイド

フラワー長井線を満喫するなら、乗り放題切符が断然お得です。1000円で最大3名分全線が1日乗り降り自由になるため、途中下車しておいしいランチや散策を楽しむ旅にぴったり。

・土日祝日:土・休日フリー切符
1枚1000円 大人1名と小学生以下2名まで

・平日:もっちぃ親子・孫乗り放題きっぷ
1枚1000円 大人1名と小学生以下2名まで
※ 大人のみの利用は不可

車のない方には、山形市内からのバスの往復乗車券付きのチケットもあります。

前述の乗り放題切符は「RYDE PASS」なる電子チケットも対応していますが、現金での車内精算時はコインの準備を忘れずに!また、運行本数は1日8本のため、あらかじめ時刻表を確認して、ゆとりを持った計画を立てるのがこの旅のコツといえます。

整理券を取って乗り、降車時に運賃を支払うスタイル

春夏秋冬、ラッピング車両を追いかけたい季節に、「だれかの日常」が「だれかの非日常」と交差するこの地に、降り立ってみませんか。

◾️山形鉄道公式ホームページ
https://flower-liner.jp/

 

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