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ブルーベルという花をご存知ですか?野生のヒヤシンスまたは青いスズランのような、可憐で小さい釣り鐘形の花をたくさん咲かせる多年草です。
イギリスなど大西洋側の西ヨーロッパの森林部を中心に分布しますが、昨今は日本でも園芸種として人気上昇中。花の見ごろは春、その年により多少違うものの4月から5月にかけて・・・つまり今ですよ!
ブルーベルは、ツルボ亜科のヒアシントイデス属 Hyacinthoides に属する、春咲きの球根性多年草。イングリッシュ・ブルーベルとスパニッシュ・ブルーベルに大別され、名前の通りそれぞれイギリスとスペインで広く分布しています。
しかし遺伝的に近いので種間交雑しやすく、交雑種のほうが環境適応力が強いため、イギリス在来種イングリッシュ・ブルーベルを駆逐しがち。昨今のイギリスではイングリッシュ・ブルーベルを守ろうという風潮が高まっています。
イギリスではカシ、ブナ、クリの森林の林床にカーペットのように一面を覆うように生育。その年や地域により多少の差があるものの、例年4月初旬か中旬~5月初旬が見頃です。
イングリッシュ・ブルーベルは青紫色が濃く、スズランのよう湾曲した花茎の片側から釣り下がって花を咲かせます。また仄かに甘い香りを放ち、群生した森では満開時になると自然の芳香が漂います。
いっぽうスパニッシュ・ブルーベルは花茎が湾曲せず直立、花が花茎の両側から釣り下がる、花がイングリッシュ・ブルーベルよりも広く開く、香りが弱いなどの特徴があります。
イギリス人にこよなく愛されるブルーベルは、もちろん個人の庭でもよく植えられます。
しかし大きな自然公園など森林部で、一帯を覆うように群生するさまは、やはり格別!自然に恵まれた地域に住んでいるならば、近郊にブナやナラの森林などブルーベルが好む土地が必ずあると言えます。
また大都市ロンドンからでも気軽に行けるブルーベルの名所で、代表的なものを挙げてみましょう。
●キューガーデン内クィーン・シャーロット・コテージ
Queen Charlotte’s Cottage, Royal Botanic Gardens Kew, Richmond TW9 3AE
●リッチモンドパーク内イザベラ・プランテーション
Isabella Plantation, Richmond Park, Richmond TW10 5HS
●ハイゲート・ウッド
Highgate Wood, Muswell Hill Road, London, N10 3JN
●タワーハムレッツ・セメタリ―パーク
Tower Hamlets Cemetary Park, Southern Grove, London E3 4PX
イギリス森林部の気候と土壌が向いているブルーベルは、他にも色々なところに群生。この季節にしか会えない「青い妖精たち」を訪ねて、森へ出かけてみませんか?