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【パリ】子供と一緒に行きやすい美術館を選んでみた、マレ地区編

守隨 亨延

守隨 亨延

フランス特派員

更新日
2026年4月18日
公開日
2026年4月18日
©︎Yukinobu Shuzui 国立公文書博物館

子連れでフランス旅行を考えている人もいるかもしれません。せっかくパリに来るのなら美術館に行きたいけれど、実際に子連れで美術館は行きやすいのだろうか?そんな疑問を持っている人向けに、子供と一緒に行きやすい大人向けの美術館・博物館を、パリ市内中心部のマレ地区で選んでみました。

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子供と一緒に行きやすい美術館の条件

©︎Yukinobu Shuzui 狩猟自然博物館

私には1歳半のよちよち歩きの子供がいるのですが、最近はその子供とよく散歩で美術館に行っています。

理由は、美術館は館内が歩きやすいところが多く、広めの中庭もあって子供の外出場所に最適だと気づいたからです。警備された敷地内には変な人があまりいませんし、パリの美術館は、課外授業で地元の子供もよく訪れています。ファミリーにフレンドリーな雰囲気も感じます。私も芸術鑑賞ができて一石二鳥です。

ただ、いろいろな美術館に通った結果、どの美術館もよちよち歩きの子連れに適しているわけではなく、合う合わないがありました。私が考える条件は3点。「館内通路が広いこと」「混んでいないこと」「子供が触れられる位置に美術品が少ないこと」です。

「館内通路が広いこと」は、特に歩き始めたばかりの子供にとって、とても重要。通路が狭いと、館内を往来する他の一般客の人々の邪魔になりますし、子供を館内で自由に歩かせられません。

「混んでいないこと」も上記と同様で、大人で混んでいる館内で、ひとりだけ背丈の低い子供を歩かせるのは、なかなか困難です。よそ見をしていて他の人にぶつかったりもします。そのため有名美術館は、よほどフロアの規模が大きくない限り避けた方が楽しめます。

「子供が触れられる位置に美術品が少ないこと」も大切です。なぜなら、目を離した隙に展示品を触ってしまったり、立ち入り禁止の線を越えてしまうことがあるかもしれません。絵画などは少し高い位置にかかっているため問題ないことも多いのですが、かつての貴族の邸宅を利用した美術館などの場合、家具などの歴史的な調度品が展示物の一部として配置されていることがあります。

どこの美術館が子供と訪れやすいのか

©︎Yukinobu Shuzui カルナヴァレ博物館

これら条件を踏まえて、私がおすすめするマレ地区の美術館は、「国立公文書博物館」「カルナヴァレ博物館」「ヨーロッパ写真美術館」および市内にある教会です。加えて、いくつか条件は満たしませんが「狩猟自然博物館」も子供受けが良いです。

国立公文書博物館はまず入館が無料(企画展含む)。広い中庭があり、そこで散歩させられますし、中庭での散歩が終わったら、気分転換に展示を見ることもできます。

カルナヴァレ博物館も入館が無料。ここは子供向けの中庭という店では国立公文書館に劣りますが、館内はとても広く、しかも同じマレにあるピカソ美術館のような人気美術館ではないため、それらと比べれば人の密度も高くありません。

ヨーロッパ写真美術館は有料ですが、建物が現代的で展示に特化した場所である(つまり館内に歴史的調度品がない)ことに加えて、大きなフレームに入った写真が中心のため子供が気軽に触れる位置に作品がありません。

狩猟自然博物館は、動物の剥製がたくさんあり、展示品が子供にとって特に楽しいです。館内の通路は広くないため、よちよち歩きの子供と一緒だと少し動きづらいです。ただ、家族での来館者は多いです。

有名観光スポットではない教会もおすすめです。教会内には絵画など美術品も多く、館内全てが文化財の集合体です。ただし、有名教会は観光客で混み合っているため散歩には適しません。

■国立公文書博物館(Musée des Archives Nationales)
住所:60 Rue des Francs Bourgeois 75003
URL:https://www.archives-nationales.culture.gouv.fr/

■カルナヴァレ博物館(Musée Carnavalet)
住所:23 Rue de Sévigné 75003
URL:https://www.carnavalet.paris.fr/

■ヨーロッパ写真美術館(Maison Européenne de la Photographie)
住所:5/7 Rue de Fourcy 75004
URL:https://www.mep-fr.org/

■狩猟自然博物館(Musée de la Chasse et de la Nature)
住所:62 Rue des Archives 75003
URL:https://www.chassenature.org/

どんな作品を子供に見せれば良いのか

©︎Yukinobu Shuzui ヨーロッパ写真美術館

子供にさまざまな体験をさせたい親の気持ちとは裏腹に、実際に子供は美術館に行って楽しいのか?自分が楽しみたいだけなのでは?親の自己満?などと考えたこともありました。

しかし、連れて行ってみると、今のところ子供は作品を見ながら美術館内を歩くことを楽しんでいるようですし、美術館に到着すると喜ぶようになりました。私の子供の場合は、まだ体系的な言語としての言葉を操ることができないため真相は不明ですが、様子を観察している限り「普段の景色と変化がある」「見たことのないものがたくさんある」「広い場所を歩ける」といったことが挙げられそうです。

美術品の内容は、私の場合はあまりこだわっていません。絵画や写真、映像を使ったアート、歴史的遺物など、いずれも子供にとっては初見のものばかりで興味があるようです。特に動物や、自分と同じ子供を描いた作品に出会うと、より興味を示します。上述の歩かせやすい美術館の場合は、ある程度子供の行きたい方向に歩かせて鑑賞させることができます。

子供はまだ知識がないから一緒にパリの美術館に行っても楽しめるか分からない、と迷っている人もいるかもしれませんが、子供は子供なりに楽しめるようですので、一度プランに組んでみることをおすすめします。

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