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アルゼンチンの首都ブエノスアイレスで、2026年4月23日、「第50回ブエノスアイレス国際ブックフェア」が開幕しました。会場は、パレルモ地区イタリア広場にある農牧組合のラ・ルラルLa Rural 大型展示場ラ・ルラル。初日の公式開幕式は18時から会場内の中央アリーナで行われ、約1,500人が集結、南米を代表する文学イベントの節目となる年が華やかにスタートしました。
日本で「ブックフェア」や「書籍展」と聞くと、出版社の展示会や本の販売会を想像する方が多いかもしれません。しかし、ブエノスアイレスのフェリアデルリブロ「Feria del Libro」は、それだけではありません。作家の講演、対談、サイン会、朗読、子ども向けの体験企画、家族で楽しめる文化イベント、ひいては地域ごとスタンドや、各国のスタンドもあり、ダンスショーなども開催されます。本を中心に人が集まり、語り合い、楽しむ大規模な文化フェスティバルで南米では屈指の行事となり、特に今年は50周年という節目にふさわしく、これまでにない規模のプログラムが用意されています。
2026年の名誉招待国はペルー。開幕式には、アルゼンチン国内の政府関係者、ブエノスアイレス市、主催団体である NGOのFundación El Libro、そしてペルー関係者が出席しました。登壇したのは、Fundación El Libro会長のクリスチャン・ライノーネ氏、駐アルゼンチン・ペルー大使のカルロス・アルベルト・チョカノ・ブルガ氏、アルゼンチン国家文化長官のレオナルド・シフェリ氏、ブエノスアイレス市長のホルヘ・マクリ氏らです。
開幕式の大きなサプライズとなったのは、アルゼンチンを代表するミュージシャン、フィト・パエスの登場でした。ピアノの弾き語りで、「Yo vengo a ofrecer mi corazón」「Al lado del camino」「11 y 6」「Mariposa Tecknicolor」などを披露し、文学の祭典に音楽の記憶が重なりました。ブエノスアイレスらしいのは、こうした文化の融合です。本だけで終わらず、音楽、社会、歴史、そして人々の感情やそのときの記憶が響き合い新たな創造性を生み出します。
その後、作家レイラ・ゲリエロ、セルバ・アルマダ、ガブリエラ・カベソン・カマラによる対談が行われ、ジャーナリストのマリア・オドネルが司会を務めました。対談では、文学における女性の役割、作品を書く際の調査や創作のプロセス、そして作家が社会的議論にどのように関わるのかが語られました。ブエノスアイレスのブックフェアは、単なる娯楽イベントではなく、社会性も強く打ち出されます。
毎年8月に農牧展が開かれる農牧組合の会場La Rural ラ・ルラルの45,000平方メートル以上に本や関連スタンドが集められ、本好きにはもちろん、旅行者にもおすすめです。スペイン語が完璧にわからなくても、写真集、児童書、料理本、歴史書、漫画、デザイン関連の本など、手に取るだけで楽しめるものがたくさんあります。セルフィースポットも多く、作家のサイン会をのぞいたり、親子向けの企画に参加したり、地元出版社のブースを歩いたりするだけでも、ブエノスアイレスの本への愛を感じることができます。
ブエノスアイレス国際ブックフェア https://www.feriadellibro.ar/
https://www.instagram.com/ferialibro_ba/
5月11日まで、毎日開催されています。毎日のプログラムはこちらからhttps://www.feriadellibro.ar/internacional/programa
最寄りの地下鉄の駅はD線Plaza Italiaイタリア広場駅です。
開場時間は月曜から金曜が14時から22時、
土曜・日曜・祝日が13時から22時まで。
入場料は ここから購入すれば並ばなくても大丈夫です。https://entradas.feriadellibro.ar/
月曜から木曜が8,000ペソ、
金曜・土曜・日曜・祝日が12,000ペソです。なお、別途書籍購入チケット付きです。
また、月曜から木曜の20時以降は一部日程を除き無料入場が可能になるのでお得です。
12歳以下の子ども、教員、障がいのある方、登録済みの学校団体などは毎日無料で入場できます。学生も平日は無料です。
ブエノスアイレスは、昔からカフェと本がよく似合う街です。フェアで気になる一冊を見つけ、帰りにパレルモのカフェでページを開く。そんな時間も、ブエノスアイレスならではの旅の楽しみ方になるでしょう。