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コモド諸島でコモドドラゴンを見るには、コモド島とリンチャ島のいずれかに行く必要がありますが、それぞれ楽しみ方が変わります。コモド島は多くのツアーに組み込まれているため行きやすく、パダール島の絶景やピンクビーチ、シュノーケリングとあわせて、コモド諸島の見どころを1度で楽しみたい方に向いています。ただ、定番のコースのために混雑しやすい点はあります。一方、リンチャ島はプライベートツアーで訪れる形になり、ご家族のペースでゆったり歩きながらコモドドラゴンを観察できます。リンチャ島には多くの野生動物も暮らしており、トレッキングをしながら野生の島を歩く体験ができるのも魅力です。海や絶景もまとめて楽しむならコモド島、コモドドラゴンと野生動物をじっくり見たいならリンチャ島がおすすめです。
コモドドラゴン(コモドオオトカゲ)と聞くと、多くの方がまず思い浮かべるのはコモド島でしょう。「コモドドラゴンを見る」というとコモド島のイメージが湧くというのが一般的のようですし、旅行関連のブログや雑誌などでも、たいていコモド島が最初に登場します。
コモドドラゴンがコモド諸島に生息していることはよく知られていますが、実はコモド諸島ばかりでなく、コモド観光の拠点となるラブアンバジョのあるフローレス島にも生息しています。このフローレス島のコモドドラゴンは、保護地域にいるのでまず一般の旅行者が見ることはできません。それどころか、正確な数ですら分かっていません。その理由は、完全な野生の状態なので調査ができないということのようです。
一方、コモド諸島の島しょ群に関しては調査が進んでおり、コモド島とリンチャ島で合わせて2800~3400頭の個体が生息していることが分かっています(2025年の調査結果)。
コモドドラゴンに会いたいという場合、もっとも簡単なのがコモド島です。なぜなら、コモド諸島をめぐるツアーのほとんどがコモド島に立ち寄るからです。
つまり、どのツアーに参加してもコモド島には寄ってくれるのです(サンセットクルーズを除きます)。
リンチャ島は、コモド島とは雰囲気がかなり違います。
この島は一般のツアー(混載/混乗ツアー)で立ち寄ることがありません。理由は、コモド島とはエリアが異なるために、航路が分かれていてツアーが組みにくいということがあるのでしょう。
プライベートツアーで行く形になるため、グループツアーの流れに合わせる必要がなく、マイペースで動きやすいのが特徴で、子ども連れの家族旅行などに向いています。最近まで大規模な改修工事が行われていましたが、リニューアルオープンしまして、きれいな遊歩道が整備され、観光しやすくなりました。
また、リンチャ島には、コモドドラゴン以外の野生動物も暮らしています。シカや水牛、サル、鳥など、島の中で生きている動物の気配を感じながら歩くことができます。もちろん動物はすべて野生なので、必ず見られるとは言えませんが、コモドドラゴンだけを見るのではなく、「この島にはドラゴンの獲物になる動物もいて、草地があり、木陰があり、そこで生き物が暮らしている」と子どもに話せるのも、親子旅行として大きな意味があるといえるのではないでしょうか。
ゆったりと観光でき、多くの野生動物の暮らしを学ぶことができるというのがリンチャ島の魅力です。
コモド諸島の旅は、コモドドラゴンだけではありません。パダール島の絶景やピンクビーチ、マンタやウミガメ、珊瑚礁などが楽しめるシュノーケリングなど、コモド国立公園の見どころをクルーズで巡るのが大きな魅力です。1日で多くの観光スポットを満喫したい方には、コモド島を入れた行程のほうが組みやすいです。
リンチャ島は前述した通りコースから離れていますので、これらの島々と同時に行くには距離があります。コモド島であれば、朝からスピードボートでまわり、パダール島でユニークな眺望を楽しみ、ピンクビーチで珍しい海岸で海水浴をし、コモドドラゴンを見学、さらに別のシュノーケリングスポットへ向かう。1日の中で絶景や野生動物、海洋生物などをまとめて体験できるというメリットがあります。
こうして見ますと、アイランドホッピングとして観光スポットをたくさんまわりたい方はコモド島に行くツアーを、コモドドラゴンを優先的に見たい方はプライベートでリンチャ島に行くというのが良いといえます。
ただ、私は旅行業に従事していますので、コモド島とリンチャ島を比較した場合に、実際に遭遇する個体数に差異はあるのだろうかと思い、何度かこの2つの島に同じ日に立ち寄ってみました。その結果分かったことは、若干リンチャ島の方が会える機会が多いだろうということです。水場や日陰がリンチャ島の方が多いとか要因は様々でしょうが、リンチャ島の方が、会えるコモドドラゴンの数、そして活動しているコモドドラゴンがコモド島よりも多いと感じます。
そのため、コモドドラゴンを見るのであれば、リンチャ島の方がじっくり観察できる確率がいくらか高いかなと思っています。
最近ではご家族連れ、特にお父さんと男の子という組み合わせのご旅行が増えています。海外旅行で、父子旅行というのもあまり聞かなかったパターンですが、やはり余程コモド観光というものが、コモドドラゴンのインパクトが強く、そして男の子を惹きつけるのだと思います。
コモドドラゴンだけを見たい、しかもじっくり見たい、という方もいらっしゃいますし、これからはコモド島とリンチャ島の2つに寄ってコモドドラゴンのジャングルクルーズを満喫するというのも面白いかもしれませんね。