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日本海の荒波を望む鶴岡市三瀬地区にある、全国屈指の超人気ラーメン店「琴平荘(こんぴらそう)」。この日10時半頃に訪れると、なんと驚きの2時間以上(80組待ち)という大盛況!
諦めるのも、ただじっと待つのもったいない。今回は、新緑の鶴岡の歴史、自然、 そして極上の温泉を巡るアクティブな散策へと繰り出しました。走って、癒やされて、最後に海を眺めながらいただくおいしい一杯。そんな、最高に贅沢な待ち時間の過ごし方をお届けします。
琴平荘から車で20分ほど内陸へ向かい、緑豊かな「小真木原(こまぎはら)公園」へ。
車を降りると、そこには息をのむほど美しい新緑の並木道がどこまでも続いています。瑞々しい若葉が織りなす緑のトンネルに包まれながら、心地よいランニングをスタート。ここから城下町・鶴岡の歴史のなかへと潜り込んでいきます。
小真木原から2.3キロメートルほど走り、たどり着いたのは「鶴岡公園(鶴ヶ岡城跡)」です。春には桜の名所として賑わうこの場所も、今は瑞々しい新緑の季節。お堀の西側に進むと、そこに広がっていたのは時代を超越した美しい景色でした。白壁にグレーの瓦屋根が端正な「旧西田川郡役所」、そして「致道博物館」の立派な門の向こうには、初夏の青空に映える鮮やかなパステルブルーの「旧鶴岡警察署庁舎」が。
明治初期に建築されたレトロな建築美に目を奪われた後、お堀の西側の出入り口から内側へ進むと菖蒲池に咲き誇る鮮やかな紫色の花々が出迎えてくれます。
さらに進めば、新緑のなかに突如として現れる、幾重にも連なる鮮烈な赤い鳥居がいくつもある御白稲荷神社。そして城跡の中にある荘厳な雰囲気の「荘内神社」でお参りをします。
公園内の散策を終えるとお堀のすぐ外側には、東北公益文化大学大学院や鶴岡アートフォーラム、鶴岡市役所といった近代的な建物が整然と並び、過去と現在が美しく調和しています。そして、またスタート地点の小真木原公園へと戻ります。
心地よい汗をかいたあとは、公園に隣接する日帰り温泉「庄内おばこの里こまぎ 天然温泉 こまぎの湯」へ。ここの温泉はとにかく広く、開放感抜群です。大きなサウナでじっくりと体を温め、露天風呂と爽やかな初夏の風が通り抜ける外気浴スペースへ。青空を見上げながら、心も体も極上にととのう感覚はまさに贅沢そのものです。湯上がりには、隣接する産直スペースでお買い物も楽しめます。
心も体もこれ以上ないほど準備万端の状態で、三瀬の琴平荘へと戻ります。実は琴平荘、デフォルトで麺の量が多め(普通盛りでも200グラム超)に設定されているため、こうしてしっかり体を動かしてお腹を空かせた状態で食べてほしいのです。
ちょうど案内された席に座り、目の前に広がる穏やかな日本海を眺めながらいただく中華そばは、言葉を失うほどのおいしさ。
自家製の細めのちぢれ麺に、上品なアゴ出汁の旨味がこれでもかと凝縮された琥珀色のスープが絡み合います。大判のチャーシューとコリコリのメンマ、そして磯の香りを運んでくれる海苔。看板メニューの醤油味のラーメンは「あっさり」と「こってり」が選べます。私はいつも「こってり」を注文しますが、「あっさり」の時よりスープの濃さとコクが増すのでおすすめです。
汗を流し、温泉で癒やされた体に染み渡るその味わいは、ただ並んで待つだけでは決して出合うことのできない、さらに大きな感動に満ちていました。
山形県は大きく分けて、内陸の「村山・最上・置賜」と、日本海に面したここ「庄内」のエリアに分かれています。
◾️琴平荘
住所:鶴岡市三瀬巳381-46
電話:0235-73-3230
アクセス:JR羽越本線「鶴岡駅」から庄内交通バス(あつみ温泉方面行き)を利用し、「三瀬(さんぜ)」バス停で下車、徒歩約15分
営業時間:11:00〜14:00(例年10月1日〜5月31日)
※ 館内の各施設ごとに開館時が異なるためホームページにて確認が必要
URL:https://soba.sanze.jp/
元々は夏期を中心に営業する海岸沿いの旅館の冬場の閑散期対策として、大のラーメン好きである店主が中華そばの提供を始めたという琴平荘。春の営業は5月末まで(10月1日〜翌年5月31日までの期間限定営業)となっており、今期は今週末までとなります。全国屈指の大行列ラーメン店へ、最高のお腹のコンディションで出合いにいきませんか?