Miller & Carter
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イギリス料理で牛肉といえば、最も有名なのがローストビーフ。じっくりローストした牛肉に野菜やヨークシャープディング、肉汁から作るグレイビーソースやホースラディッシュを添えるのがイギリス流。
でもシンプルに焼いたステーキも、もちろん人気がありますよ。今回ご紹介するのは庶民価格のステーキレストランをチェーン展開する、「ミラー&カーター」です!
「ミラー&カーター」が誕生したのは2006年。イギリス飲食業界大手のひとつミッチェル&バトラー社が、上質なステーキを庶民的価格で提供するためスタートしました。
もともとパブやファミレスを多く所有している同社は、業績が思わしくない店舗を「ミラー&カーター」として再生させたり、新しく開拓したロケーションで展開しています。
同チェーンのご自慢は、30日間熟成させた国産およびアイルランド産の牛肉を使用していること。お財布に優しい料金で美味しいステーキを提供するという評判で、今やイギリス国内に120店舗以上ある人気チェーンになりました。
全般的に抑えた料金が嬉しい「ミラー&カーター」ですが、とくにコスパ良いのは昼間限定のフィックストプライス(Fixed Price)メニュー。フランス語のプリフィクスと同義で、2コースまたは3コースから選びます。
ご参考までに筆者が注文したのは2コースで、前菜にイカフライ、メインにランプ部位のステーキ。
熱々揚げたてイカのフライは少しコショウが利いていて、メインを待つ間にワインが進んじゃう味でした。他の前菜チョイスは南瓜と人参のスープ、チェダーチーズ&ほうれん草ソースで焼いたマッシュルーム、ピリ辛チキン、シーザーサラダ。
そしてメインのステーキは部位別にランプ(7オンス・約200グラム)、追加料金£6.50でフィレミニオン(5オンス・約140グラム)、追加料金£8でリブアイ(10オンス・約280グラム)。筆者はランプを選び、好みの焼き加減で注文しました。
付け合わせはポテト4種から1つ、焼いたトマトにバルサミコ酢で味付けしたもの、玉ねぎのかき揚げみたいなオニオンローフ、クレソン少々。なおステーキにはバターが添えられていますが、別料金£1.90でステーキソースを注文できます。種類はビーフドリッピング、ベアネーズ、レッドワイン、ぺパコーン、ガーリックバター。
以上2コースで注文したところ、お腹いっぱい!ボリュームのあるオニオンローフとポテト(厚切りチップス)は食べきれませんでした。
料金は店舗ロケーションにより多少ちがいますが、筆者が利用したヨーク店では2コースで£20.95+サービス料20%とリーズナブル。ちなみに、このコースは平日12時から17時までの提供です。
余談となりますが「ミラー&カーター」ヨーク店は、なにやら重厚で由緒ありそうな建物で営業しています。
由緒ありげな理由は、ここは1884年に建てられたヨーク郵便局だったから。実際に7年前までは郵便局として機能していましたが、時代の流れに抗えず再編改革により郵便局は移転し、この建物を売却。そして現在は「ミラー&カーター」ステーキハウスとして再利用されています。
そんな歴史がある建物なので、レストランの入口手前には、大理石の碑文も掲げられています。これは第一次世界大戦で命を落とした、ヨーク郵便局および管轄区内ローカル局の職員たちの名前が刻まれたもの。ヨーク市民にとっては曾祖父世代が参戦した第一次大戦の、忘れてはならない記憶なのでしょう。
店内のモダンなファミレス風と打って変わり、こんな一面を垣間見れるのもイギリスらしいですよね。