キーワードで検索
前回ご紹介した「道の駅やかげ宿」に車を停め、旧山陽道沿いの宿場町を散策してみました。
矢掛宿の特徴は大名が宿泊した本陣と脇本陣が国指定の重要文化財に指定され残っています。旧山陽道には50もの宿場町がありましたが、時代の波とともに消えてゆき、このような宿場町は全国的にも矢掛宿だけなので、見逃せないスポットです。
この一角の商家は妻入り五軒並びと呼ばれ、江戸時代の面影をよく残しています。俗にいう「うなぎの寝床」と呼ばれる町家建築です。
江戸時代は、通りに面した”間口の広さ”によって税金がかけられていたので、税を安く抑えるために間口を狭くし、奥へ細長く伸びる家を建てるようになりました。
町を歩けば、このような町家建築がいくつも見られます。古い町屋建築をカフェやレストランにリノベーションした建物も増えています。
脇本陣付近の旧山陽道は、以前来た7年前(2019年)よりも観光客で賑わい活気がありました。それもそのはず、翌年の2020年には矢掛宿は国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されていたのでした。江戸時代から受け継がれてきた町並みが歴史的価値を持つ文化遺産として認められたのです。
矢掛ビジターセンター問屋は、旧山陽道に建つ江戸時代の問屋をリノベーションした古民家です。江戸時代は、「因幡屋」という屋号で、宿場から宿場へ公用の貨客を運ぶ馬や人足などの輸送手配を行っていました。
ここでは、観光案内やイベント情報、地図などが戴けるだけでなく、町家建築についても学ぶことができます。
中には矢掛の歴史がわかる展示もありました。入ってすぐの部屋は」、吹き抜けになっており、開放的な高さを感じます。そして、和室の休憩室が奥へと広がり、建物の”うなぎの寝床”感が感じられるでしょうか。
建物の奥行きは40mもあり、その中央に通り庭と呼ばれる8m四方の庭が作庭されています。
細長い町家に光や風を通すために造られた庭を通り土間から見たアングルです。手前に大きな黒松の幹、背部の中景、そして遠景のイロハモミジと椿の木立がすっきりと眺望できます。狭い庭ながらも遠近法によって広がりのある落ち着いた空間となっています。
2階に上がれば、吹き抜けから1階の様子がうかがえます。もともとは、吹き抜けではなく床があったそうですが、建物全体がわずかに南に傾いていることから、それに対処するために現在のような形状になっているそうです。
屋根を支える見事な小屋組みが間近で見られ木造の味わいが感じられます。また、キャットウォークがあるので街道筋に面した虫籠窓も内側からの造りがよくわかり、町家特有の建築様式を堪能することができます。
いかがでしたか。矢掛宿の町並みと町家建築と中心にレポしましたが、7年ぶりにやってきた矢掛町は、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定され、新たなショップやイベントが増え活気がみなぎっていました。次回は現在開催中のイベントを中心に街中をレポしていきたいと思います。
■矢掛ビジターセンター問屋
所 在 地 岡山県小田郡矢掛町矢掛1989
営業時間 9:00?17:00
定 休 日 年末年始
交通アクセス
車 山陽自動車道鴨方ICから約20分
公共交通 井原鉄道矢掛駅から徒歩約10分