• Facebook でシェア
  • X でシェア
  • LINE でシェア

【山形】歩くほど幸せになるリビング ―水の町・七日町 2040年からの招待状③―

ちせ

ちせ

山形特派員

更新日
2026年6月29日
公開日
2026年6月29日

現在、山形市は過去最大となる予算を編成し、山形市役所のある目抜き通りを町全体を歩くほど幸せになる町へと変えようとしています。その壮大なプロジェクトのなかでも、今回はこのエリアが持つ「水の町」としての七日町の物語をご紹介します。一歩足を踏入れれば、そこには日常を豊かにいろどる美しい景色があふれています。

AD

400年の時をつなぐ 「山形五堰」のせせらぎ

山形市の中心部を網の目のようにめぐる 「山形五堰」。そのひとつである「御殿堰」は、かつて山形城のお堀や生活用水として、最上義光公の時代に整備された歴史的な水路です。

「水の町屋 七日町御殿堰」は観光名所

実はこの場所、2010年に実施された再開発事業により、長年ふたをされていた堰が再び地上に現れ、親水空間としてよみがえったという背景があります。

ここでの通な楽しみ方は、七日町大通りをただ縦に進むのではなく、大通りを跨いで東と西のサイドを横に眺め渡す視点にあります。一本奥(西側)の裏通りから、山形五堰の案内板越しに景色を眺めてみてください。

一本奥の通りに立つ案内板。右奥に記された雁戸山の稜線と、実際の景色が重なる

案内板に描かれたパノラマ図と、実際の山並みがシンクロする様子を楽しみながら視線を下ろすと、いまは町が形成されたこの場所の生活基盤となる水の流れを感じることができます。

そして、その案内板を起点に見つめると、まさにこちらサイドに、水のほとりに調和する美しい建物「オワゾブルー山形」がたたずんでいます。

ボードが出ている日は、結婚式があるのだなと予感させてくれます

山形では言わずと知れたライフセレモニー会社が、2017年にまちなかから結婚式の大切さと幸せの輪を広げたいとオープンしたこの式場。東北初のシビルウエディング専門式場なのだそう。併設された 「オワゾブルーカフェツリー」は、まるでパリの街角のような店構えと、フォレストグリーンのベンチや石畳に囲まれたの素敵なカフェです。

洗練されたインテリアが心地よい オワゾブルーカフェツリーの店内

山形の四季折々の素材を活かし、クミンの香りのするキャロットラペなどが添えられた季節のおいしいランチやガレット風クレープランチを味わうことができます。

◾️オワゾブルー山形(カフェツリー)
住所:山形県山形市七日町1丁目4-35
電話番号: 023-673-0100
営業時間:9:00 〜 18:00
カフェツリー11:00 〜 18:00(ランチ L.O. 14:30 / カフェ L.O. 17:30)
定休日:火曜日・水曜日
アクセス:JR山形駅東口から徒歩約18分
URL:https://oiseau-yamagata.com/

季節のランチプレート

水のほとりの贅沢な日常

お腹を満たした後は、すぐ向かいに立つ「水の町屋 七日町御殿堰」へ。和モダンな回廊で結ばれた二階建ての町屋と、その東の蔵に様々な飲食店と米沢織や和雑貨のショップが並びます。その一角にあるのが、カフェ&レストラン「いつもの場所(ところ)」。

「いつもの場所」ベランダ席は、通りを行き交う人々の営みや、オワゾブルーの建物をのんびりと見下ろせる特等席です。光を反射するガラステーブルとグリーンが、リゾートのような開放感を連れてきてくれます。

心地よい風が吹き抜ける、いつもの場所ベランダ席

2階の回廊を進みながら、きらめく水面や柳の緑を贅沢に眺める時間は、この「水の町」の立体的な美しさを教えてくれます。

暑い夏でも、柳が涼しさを演出

ふと道路の向かい側にある階段から、ドレス姿の新郎新婦が降りてくる――そんな瞬間に居合わすことがあります。

「まちなか結婚式」を打ち出すオワゾブルーの、「幸せは身近なところにある」という素敵なコンセプトが、まさにこの水のほとりで体現される瞬間です。堰のまわりでくつろいでいた人々からも自然と笑みがこぼれ、優しい笑顔が水面のように広がっていきます。

水のおいしい山形ならではの、名店 「庄司屋 七日町店」でいただく打ちたてのおそばも至福のひととき。周辺に息づく料亭文化の歴史性や、エリア付近で守られる樹齢約300年のエドヒガンザクラが魅せる四季の移ろいを感じながら、贅沢な時間を味わうことができます。

山形を代表するそばの名店。職人の手仕事を感じさせる佇まいに、期待が高まります
喉ごしの良いおそばと天丼がセットになった贅沢なランチ

また、天気の良い日には、南に隣接するマンション一階「ルルタス」にある野菜屋さんでお弁当をテイクアウトし、せせらぎのすぐ横に置かれたウッドテーブルで、水の音をBGMにしながらいただくのもおすすめです。

歴史ある蔵群やそば処という「和」の風情と、洗練されたカフェやウェディングが織りなす「洋」の文化が、水の流れを介してごく自然に溶け込んでいる。これこそが、日常のなかへと溶け込んだ豊かなリビングの姿そのものです。

昼の活気から一転して、日が落ちるとエリアはまったく異なる、幻想的な表情を見せてくれます。

優しく足元を照らす灯りと、水面に反射する光のまたたき。夜の散歩が、特別なひとときに変わります

◾️七日町御殿堰
住所:山形県山形市七日町2丁目7-6
営業時間・電話番号:店舗により異なる
URL:http://gotenzeki.co.jp/

2040年へ続く水の回遊ルート

この水の町の心地よさを、さらに未来へと広げていくのが2027年度の完了を目指した粋七エリア整備事業です。現在、七日町御殿堰の東側で進められている計画のコンセプトは、「小径(こみち)と余白のあるまち」。

•小径がつなぐ回遊
水辺空間に沿って両側に心地よい歩道を配置し、従来の車中心の通過型から、歩行者中心の空間へと転換を図ります。

•余白に生まれる滞在
歩みの先には、人々がふと足を止め、おだやかに交流できる広場(余白)が設けられます。

•歴史と自然の息づかい
周辺の料亭文化が持つ歴史的な情緒や、樹齢約300年のエドヒガンザクラによる四季の美しさを取り込み、日常利用と観光利用の双方が心地よく交差する都市空間を目指しています。

◾️ 山形市ホームページ 都市計画「粋七 ー粋な町 七日町ー」
https://www.city.yamagata-yamagata.lg.jp/shiseijoho/machizukuri/1007090/1010691.html

深いブルーの夜空に浮かび上がる、和モダンな建築と美しい柳の木

山形市が2040年に向けてグランドデザインとして見据える「未来のウォーカブル(歩きたくなる)な町なみ」。その壮大な未来予想図を、先駆けて体感できるプロトタイプとなるのが、まさにこの七日町御殿堰や「粋七エリア」の整備計画です。

先人たちがつむいできた水の歴史や文化の価値を掘り起こし、新たな人の営みをもって、未来へとつないでいく作業の行方を追って。

「車を置いて、ちょっと歩こうよ」

そう自信を持って言える山形七日町の、未来への旅にみなさんもご招待します!

トップへ戻る

TOP