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海外旅行に行ったら、その町の名物料理は外せない!その思いは、きっと有名人も同じでしょう。忙しい合間を縫って、プライベートで訪れたお店とは、一体どんな所なのか、誰もが気になるところ。今回は、観光客の方でも気軽に立ち寄ることができる、有名人が訪れたローカル飯屋を3軒ご紹介します。
正式な店名よりも通称の「ブンチャー・オバマ」で知られるお店。2016年にオバマ元大統領が訪れ、一躍有名になったブンチャー屋です。今春発売された『地球の歩き方 ベトナム ランキング&お得な旅テク!』のブン・チャーランキングでも堂々第1位に選ばれました。「えーっ、今更?」と思われる方もいらっしゃると思いますが、お店の雰囲気などはあまり知られていないところ。今回はガイドブックよりちょっと詳しく店内の様子までご紹介します。
時刻は11時半。混雑を避けて、少し前にお店に到着と思いきや、1階はすでに満席。案内されたのは、なんと4階!やはり人気店のお昼時の混雑ぶりは他店とは桁違いです。店内のあちらこちらに、オバマ元大統領来店時の写真が飾られています。
メニューは写真付きなので観光客でも選びやすいです。お店のおすすめは、「オバマ・コンボ」。ブンチャーとネム・ハイ・サン(海鮮揚げ春巻)、ビールがセットになっています。ちなみにブンチャーとは、ハノイ風のつけ麺で、炭火焼きの豚肉とつくねを入れたヌックマム(魚醤)ベースのタレに、米麺のブンをつけて食べます。麺は日本の素麺に近く、炭火で焼かれた肉の香ばしい香りは、食欲をそそられます。
昼間の訪問でしたが、ビール飲みたさに「オバマ・コンボ」を注文。お店は混雑していますが、店員さんが多く、流れ作業で盛り付けと配膳をしているので、手際が良く、特にお腹を空かしているには本当にありがたいです。
「オバマ・コンボ」。まずは看板メニューのブン・チャーから頂きましょう。一緒に運ばれてくる、様々な葉物野菜と香草のミックス、私は勝手に「謎草(なぞくさ)」と呼んでいますが、その謎草とブンをたっぷり汁に浸して、食べるのが美味しく食べる秘訣です。また揚げ春巻は、具がたっぷり詰まっていて、拳くらいのサイズ。とてもひと口では食べられませんが、とにかくかぶりつきましょう!外はサクサク、海老と蟹の旨み感じながら、ビールで流し込む。これがパーフェクト!食べ歩きが好きな方は、揚げ春巻き1つを数人でシェアしても良いかもしれません。
そうそう、大切なことを言い忘れていました。オバマ元大統領が座った席は、2階にあります。アクリルボックスでしっかり保護され、当時のまま残されています。この場所だけ、美術館の展示室のよう。お店に来たら、是非“見学”してみて下さい。
◆ブン・チャー・フオンリエン(Bún chả Hương Liên)
住所 24 Lê Văn Hưu, Hai Bà Trưng, Hà Nội
アクセス:ハノイ大教会から車で約12分
営業時間 8:00〜20:00
定休日 なし
今回ご紹介する3軒で唯一、旧市街にあるこちらのお店は、今年4月に李在明(イ・ジェミョン)大統領夫妻が訪れた牛肉フォーのお店です。
店内に入るとまず目に飛び込むのは、「韓国大統領はここに座って食べました」の電光掲示板。実にわかりやすい。特等席に座ると、そばで来店客がひっきりなしに記念写真を撮っているので、気になる方は別の席を選ぶと良いでしょう。
李大統領夫妻は、フォー・チン (Phở chín)を注文したそうですが、私はフォー・タイ・チン(Phở tái chín)を注文。どちらも牛肉のフォーなのですが、チンはしっかり火が通った牛肉、タイ・チンは半生肉としっかり火が通った肉が半々がトッピングされているという違いがあり、牛肉のフォーを提供する多くの店では、好きな方を選ぶことができます。半生肉とはいっても、フォーの汁は熱いので、食べ進めていくうちに良い感じで火が通るので、あまり神経質にならなくても大丈夫です。
こちらの牛肉のフォーは、出汁は効いているものの、さっぱりと万人ウケするタイプの味。ライムをたっぷり入れると爽やかな香りと味で、暑い夏でもペロリと平らげることができます。
ちなみに李大統領夫妻は、このお店の人気の炒飯もオーダーしたそう。ホアンキエム湖でベトナム人の“朝活”を見学した後、少し遅めの朝食に立ち寄るのにもよさそうです。
◆フォー・リー・クォック・スー(Phở Quốc Sư)
住所 40 Đinh Liệt, Phố cổ Hà Nội, Hoàn Kiếm, Hà Nội
アクセス:ホアンキエム湖玉山湖から徒歩約5分
営業時間 9:00〜23:00
定休日 なし
2軒、麺料理が続いたので、最後はご飯もので締めましょう。
場所はハノイ市劇場(オペラハウス)のすぐ近く。でも、初めて行く人にとっては、こんなところに入って大丈夫?と一瞬不安になるような狭い道の先に、2023年アメリカのブリンケン元国務長官が訪れた隠れた名店があります。この通りには何軒か食堂が並んでいますが、外に店主とブリンケン元国務長官が写ったパネルが飾られていますので、すぐにわかります。隠れ家的な立地にあるものの、先の「オバマ・ブンチャー」同様、いつも多くのベトナム人で賑わっています。
メニューは写真付き、英語表記もあるので、簡単に注文することができるのも、私たち外国人にはとって安心感があります。このお店の名物は、コム・タイ (Cơm tay)、土鍋炊き込みご飯です。ブリンケン元国務長官が食べたのは、海老の土鍋ご飯ですが、私のおすすめは、鶏肉の土鍋ご飯です。鶏肉と筍ときのこが入っており、しっかりした味付けに旨みを素材の旨みをたっぷり吸ったご飯が絶品!もちろん、土鍋で炊いていますので、おこげも楽しむことができます。他にもベトナムの家庭料理などもあるので、何品か注文してシェアすると、いろいろな料理を楽しめます。また一人旅でも、ご飯とおかずがセットになった定食スタイルのメニューもあるので、気軽に立ち寄ることができます。
この日は、女性3人でランチとして利用しましたが、土鍋ご飯2種類と、ベトナム風サラダ、スープを頼みました。どれも美味しく、満足のいくランチでした。またこのお店で、驚くのはその価格。お腹一杯食べて、この日のお会計は1人13万VND(約800円)!安くて美味しくて、通いたくなる、そんなお店です。
◆クアン・コム・タイ・カム(Quán Cơm Tay Cầm)
住所 4 Ng. Tràng Tiền, Cửa Nam, Hà Nội
アクセス ハノイ市劇場(オペラハウス)から徒歩3分
営業時間 8:00〜14:00/16:30〜22:00
定休日 なし
駆け足で3軒を巡りましたが、お腹いっぱいになりましたか?
日本では有名人が来店した証に、サイン色紙を並べている店も多いですが、ベトナムではそういったお店を目にすることはありません。ですから、外国の要人が来店した時の記念写真やパネルを店内に飾るというのは、珍しいことで、お店の人たちにとっても“特別な日”だったということが、よくわかります。
今年のゴールデンウィークは、日本の高市総理大臣もハノイを訪れましたが、過密スケジュールだったとこともあり、ローカル店への訪問ありませんでした。日本の有名人もローカル飯を食べて、町の話題になってほしいなぁ、と心待ちにしています。