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兵火で伽藍を失いながらも、皇族ゆかりの門跡寺院として法灯を守ってきた古刹「勧修寺(かじゅうじ)」。京都には何度も来ているけど、勧修寺には来たことがないという方が多いように思います。歴史的に価値の高い建物や、水戸黄門で知られる徳川光圀の寄進と伝わる石灯籠など、見どころも多いですが、おすすめは四季折々の風情が楽しめる庭園。一足早いですが、秋の訪れを探しに勧修寺に行ってきました。
庭園の拝観入り口である勅使門をくぐると、早速色づき始めたモミジの枝がお出迎えしてくれます。
そのまま進むと目の前に、氷室池と青い芝生のお庭がパッと広がります。
この氷室池を中心に広がる庭園は、池に舟を浮かべて景色を楽しむ「池泉舟遊式」。平安時代の庭園の趣を今に伝えています。
池ほとりにひっそりと佇んでいる建物は観音堂。
ここに安置されている観音さまのお顔は穏やかでほっこりされていて、心が和みます。
池の向こうには、千年杉が見えます。落雷によって枯れてしまい、今は幹だけが残っているそうです。
周りの山々が借景となり、四季折々の豊かな自然が楽しめるこの庭園。
春は桜や藤が咲き、初夏にはショウブや睡蓮、紫陽花の花が咲き誇ります。秋は紅葉。冬には雪が降り積もった日には、幻想的な風景を楽しむことができるそうです。
勧修寺は、900年に醍醐天皇が母の胤子を弔うため、胤子の母・列子の実家であった宮道邸の跡に創建したと伝わります。
真言宗山階派の大本山で、鎌倉時代以降は、法親王が入寺する門跡寺院として発展しました。
勧修寺の駐車場に入る際、門跡寺院の格式を感じさせる高い筋塀が、寺をぐるりと囲んでいるのが印象的です。
庭園内にある本堂は、1672年に御所より霊元天皇の仮内侍所を下賜されたものとして伝わります。
宸殿は1697年に御所より明正天皇の旧殿を下賜された建物と伝わり、明治5年には、京都府内の郡部では最初の小学校「勧修寺村組合立小学校」の校舎として使われ、また第二次世界大戦中には国立病院の分院としても使用されました。
宸殿と隣り合う書院も、御所から賜った建物と伝わり、いかに皇族との繋がりが深かったかを物語っています。
本堂の周りにもたくさんの紅葉が植えてあり、少しずつ葉が色づいていました。
サルスベリの花が、色づいた紅葉の根元に散っているのが印象的でした。
夏と秋が交代している最中でした。
庭園には他に、水戸黄門の名で知られる、徳川光圀の寄進と伝わる石灯籠や、樹齢750年と云われる名木「偃柏槙(はいびゃくしん)」など、見どころがたくさんあります。
最後に、御朱印もいただきました。
勧修寺のあるエリアには、勧修寺と同じく醍醐天皇ゆかりの醍醐寺、小野小町ゆかりの随心院もあり、いずれも紅葉の名所で、自然豊かな寺院です。
紅葉シーズンになると、京都市内はどこも大変混み合います。
少し喧騒から離れて、ゆっくりと時が流れる山あいの古刹「勧修寺」を訪れてみてはいかがでしょうか?
■真言宗山階派 大本山 勧修寺
住所:京都市山科区勧修寺仁王堂町27- 6
電話番号:075-571-0048
アクセス:京都市地下鉄 東西線 小野駅下車 徒歩10分
拝観時間:9:00〜16:00
拝観休止日:無休
庭園拝観料:500円
URL : https://kajuji.or.jp/