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ドイツの学校も夏休み真っ盛りの季節、多くの家庭が長期休暇を取る8月に我が家もドイツ国内を旅行してきました。ドイツ東南端に位置するPrien(プリーン)という街は、ドイツで人気の湖、Chiemsee(キームゼー)に接しています。その湖に浮かぶ小島、HerreninselおよびFraueninselの2つへ、機関車およびフェリーを乗り継ぎ半日たっぷり観光してきた様子をお届けします。お子さま連れ家族だけでなく、犬連れのご家族も楽しめるプランです。
Prienに行こうと思った理由のひとつがこのレトロ機関車の存在でした。この町では歴史ある交通手段で、1887年から運行しているそうです。蒸気機関車およびディーゼル機関車が今も運行していますが、蒸気機関車の運行スケジュールは基本土日運行のみ且つ不定期運行の為、蒸気機関車への乗車を希望する際は必ず事前にHPおよび問い合わせをし運行スケジュールを確認しましょう。
Chiemsee-BahnのHP
この機関車には犬も乗車可能です。乗車チケットはオンライン販売が無いため、Prien駅に隣接するChiemsee-Bahn専用窓口、Prien/Stock港にある窓口または列車内で係員から購入が可能です。列車内で購入する場合は現金支払いのみです。犬用チケットを購入する場合は、窓口のみ取扱い可能で、車内では購入不可のためお気を付けください。
今回私たちは、この機関車の乗車チケットおよび、Chiemsee内の2つの島にも行くプランを計画したため、フェリーの乗船も含まれたコンビチケット(Bahnhof Chiemsee-Bahn Prien + Inseltour West)・16.80ユーロを購入しました。犬のチケットは一律3ユーロです。
機関車は1時間に1本ペースでしか運行が無いため、当日券売窓口で迷うことが無いよう旅の目的の事前計画をおすすめします!
Chiemseeは大きな湖で幾つかの船着き場があるため、自身が計画するプランに合わせて購入する券種の決定と運行時間の確認が大事です。
機関車&フェリーのチケット券種リンク
Prien Chiemsee-Bahn駅からPrien/Stock (Hafen) 駅までは1.8kmで、10分程の乗車時間です。Prien市内を走る機関車のため、車窓から見えるのはPrienの住人たちの日常風景です。ですが社内のレトロな内装や、機関車で街を移動する様子は、通常のトラムに乗る様子とひとあじ異なり、ノスタルジックな気持ちになり、とても素敵なひと時が味わえました。
ドイツを訪れる日本人観光客の皆さんが思い浮かべるお城のひとつに、某テーマパークのお城のモデルになったNeuschwanstein(ノイシュバンシュタイン)城があるかと思います。あの城の建設を命じたバイエルンの王ルートヴィヒ2世が、最後に建設させたお城がこのHerreninselにあることは旅の当日まで知らなかったため、今回の旅の当初の目的ではありませんでした。
ですが、ツーリストインフォメーションでもらった島に関するパンフレットを貰いこのお城の存在を知ってから、俄然この島に更に興味が湧きました。
もともとこの島には木々が多く、犬と一緒にのんびり散歩するのに適している、という事前情報をもとに軽い気持ちで計画していたため、思いもがけずこのようにドイツを代表する歴史的建造物に巡り合えたのはとても嬉しいハプニングでした。
このお城Neues Schloss Herrenchiemseeは、昨年2025年にルートヴィヒ2世が建設したほか3つの建築物、ノイシュバンシュタイン城、リンダーホーフ城、シャッヘン山荘とともにUNESCO世界遺産に登録されたばかりです。そのため多くの観光客がここまで訪れていました。このお城はルートヴィヒ2世がフランスのヴェルサイユ宮殿をお手本にしたと言われています。
私たちは犬連れだったため内部の観光はしませんでしたが、敷地内を見渡すだけでこのお城の壮大さ、また城前に佇む2つの巨大噴水を目にしただけでも、優雅な気分を味わうことができました。またこの施設内にはルートヴィヒ2世の博物館も併設されているそうですので、ルートヴィヒ2世に興味がある方には必見のスポットです。施設左手にはセルフサービス式のレストランが併設されているので、散策に疲れたら休憩してお腹を満たすこともできます。トイレは建物内地下にあり、90セントの使用料が必要なので、小銭をお忘れなく。
Herreninselを観光した後は、再び船着き場に戻り20分おきに出航されるフェリー(注:2026年サマープランの運航スケジュール)で次の目的地、Fraueninselへ向かいます。HerreninselからFraueninselへは約10分の航行であっという間に着きました。島内に足を踏み入れると、Herreninselとは異なりこじんまりとした雰囲気、そしてすぐに見えてくる飲食店の様子が、Herreninselとは対照的な印象を与えてきました。この島には約200人の島民が住んでおり、自動車と自転車は走っていないそうです。
また島自体はとても小さいため、30分も歩けば島全体を1周できてしまうのだとか。
少し歩くと玉ねぎ型の屋根をした可愛らしい建築の修道院が建っているのが見えました。情報によると、こちらの修道院 Das Kloster Frauenwörthは、772年に設立されたドイツ最古の女子修道院だそうです。
またこの修道院の向かいには、Karolingische Torhalleという修道院の正面玄関として建設されたと言われるカロリング朝時代の建築が残っています。考古学者らによると、この建物の建設期間は8世紀又は10世紀と予測されているそうです。
この島では今も6家族が漁師として生計を立てているそうで、確かに歩いていると所々に魚を提供するお店の看板が立っていました。その中で数件魚料理を提供しているメニューと価格を比較してみましたが、魚の種類も金額も大差がなさそうだったため、とあるお店で昼食をとりました。
食べたのは、この地で採れた魚を燻製したものを、小型のパン(Semmel)に挟んだ魚のサンドウィッチパンでした。ひとつ6ユーロ程だったと思います。素朴な味わいで美味しかったです。追加でトッピングに西洋ワサビ(Meerrettich)を入れるとさらに味にメリハリがついて、より良かったなと感じました。
沿岸には小型のボートが停泊してあり、各家庭の個人敷地なのかPrivateと書かれた看板があり立ち入り禁止でした。自動車や自転車を使用しない島の生活という事で、きっと島民の皆さんはこのような船を利用して日々の生活を過ごしているのだろうな、と想像できました。
1時間程散策した後、私たちはまたフェリーに乗って島を後にしました。
滞在時間は短い時間ながらも、この島ではとてものんびりとした時間が流れているように感じました。
以上、Chiemsee内をフェリー中心に回った小旅行日和の一日でした。それぞれの場所で博物館やレストランなどゆっくり堪能すれば、1日以上楽しめる場所だと感じました。また観光客の中には、湖に入る人たちもいたので夏の暑い日々は水着を持参して水浴びするのも楽しそうでした。なかなかドイツでこんなに大きな湖、ましてや湖に浮かぶ島を巡る機会はなかったので大変面白い体験になりました。
この旅程全てを通して犬と一緒に楽しめる旅を計画できるドイツは、ドッグフレンドリーな国だなぁと改めて実感した旅でもありました。