Pizza Express
キーワードで検索
中世の街並みや古代ローマ遺跡に国立鉄道博物館など、見どころ満載の街ヨーク。キングズクロス駅から急行列車に乗れば約2時間で行けるため、ロンドンからの日帰りも可能です。
ただ観光旅行者が多い街なので、カフェやレストランなども激混みする時間帯も少なくありません。特にヨーク大聖堂や、ハリーポッター映画に出てくるような小道シャンブルズがある、旧市街中心地は観光ホットスポット。
でも少し川べりに行くと、比較的ゆったり過ごせる美しいピザレストランがありますよ!
ピザ・エクスプレス」は、イギリス国内で約400店舗をチェーン展開するピザレストラン。
創業者ピーター・ボイゾット(Boizot フランス発音だとボワゾ)は1960年代にヨーロッパ各地でピザの食文化に親しみ、イギリスに戻ってからこの国に本物のピザがない!と発奮し1965年に起業したそうです。
ナポリからピザ窯を取り寄せ、シチリア人シェフを迎え、ロンドンのソーホーに第1号店をオープン。
美味しいピザを庶民的な料金で楽しめると評判を呼び、イギリスでのカジュアルダイニングを広めた先駆的レストランのひとつとして80年代に急成長しました。
そんなチェーン店だから、イギリスご滞在中に見かける機会が多いでしょう。
そんな人気チェーンだから、ヨーク中心部に2軒もある「ピザ・エクスプレス」。でも筆者のイチオシはウーズ川に架かるレンダル橋の近くにある、リバーハウス(River House)と呼ばれる建物にあるほうの店舗です。
赤レンガ造りの立派な建物で、入口のアーチや大理石の柱など風格を感じます。とても中にピザチェーンが入っているとは思えない(笑)。
それもその筈、これは19世紀に紳士クラブとして建てられたもの。地元の貴族や富裕層らの会員制紳士クラブにより、1870年に竣工した建物なのです。
しかし第二次世界大戦後にクラブは閉鎖。その後1971年に 第2級保存指定建造物として登録され、1980年頃から企業オフィスなど商業的に使用されています。その一部が、このレストラン!
紳士クラブ時代はダイニングルーム、バー、ビリヤード室、ライブラリー等があった場所が、今の「ピザ・エクスプレス」。
また上階にはメンバーやゲストの宿泊用寝室もあったそうで、そちらは今オフィスとして不動産会社などが使用。そして川のすぐ近くという立地は、クラブ専用のボートヤードを併設していたため。
だから今でもバルコニー席から眺めると、眼下に流れるウーズ川を見下ろせます。今から150年前、このバルコニーで葉巻を燻らせながら談笑する紳士たちの姿が、目に浮かびそうです。
店名が示すとおり、イチオシのフードはピザ。ベースだけでも4種類あり薄くクリスピーなロマーナ、1965年オープン当時のややふっくらめなクラシック、600キロカロリー以下で真ん中に開けた穴にサラダを添えたレッジェーラ、グルテンフリー。
トッピングも本場イタリアの人気食材を組み合わせ、メニューの選択肢が多いのは嬉しいですね。ちなみに筆者が前回ここでいただいたのはハム、黒オリーブ、マッシュルーム、モツァレラ、トマトのクラシック「ラ・レーネ(La Reine)でした。
またサラダやパスタにキッズメニューもあり、小さなお子様からお年寄りまで幅広い層に人気があるのも頷けます。
ロンドンなど他の街でも楽しめる「ピザ・エクスプレス」。もしヨークに来たら、19世紀の紳士クラブの雰囲気とともに味わってみませんか?